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調理師になりたいと考えたとき、高校卒業後、専門学校に行って学ぶか、すぐに社会に出て働くか…。どちらを選ぶにしても、あれこれと悩み・迷うことも多いでしょう。現在、調理師として活躍する先輩は進路を決める際、「何か手に職をつけたい」という気持ちがあったそうですが、調理師という道を選ぶまでに考えることも多かったと言います。
美容師と調理師、どちらの道を選ぶか?
今回話を聞いた調理師の場合、高校卒業後は大学へ進学するよりも、何か手に職をつけたかったと言います。そこで具体的な職業として思い浮かんだのが、以前から興味のあった美容師と調理師。どちらも国家資格の専門職で、技術を身につければ会社に就職しても独立しても、一生の仕事として携われると考えたからです。
そして、どちらにするか悩み・迷い・考えた末、最終的に選んだのが調理師でした。その選択のポイントは「自分の適性とアドバンテージ」。この調理師は小学生のころから料理をするのが好きで、おいしいものを作ることや、食べることにも人一倍興味があったと言います。台所で母親に教わりながら料理の腕を上げ、中学生になると大好物の玉子焼きもうまく焼けるように。高校生時代にはステーキ店でアルバイトをした経験もありました。
そうしたなかで、自分の料理を食べた家族や友人から、「おいしい!」とよろこんでもらえるのが何よりもうれしかったと話します。
「どちらの職業が合っているのかと考えるなかで、自分自身の『おいしい料理で人をよろこばせたい』という思いこそが、調理師にとって最も重要な資質・適性だと気づいたんです。やはり私は料理に自信がありましたし、調理全般や飲食店での作業も人より慣れている。スタートラインでもほかの分野よりアドバンテージがあると考え、調理師の道を目指そうと決心しました」とこの調理師は言います。
調理師を目指して専門学校へ行くか、現場で経験を積むか?
調理師専門学校で1年以上学んで卒業すると、申請すれば無試験(筆記試験免除・実技試験はなし)で調理師免許が取得できます。専門学校へ行かなくても調理師になることは可能ですが、飲食店などで2年以上の実務経験を積んだあと、調理師国家試験を受けて合格しなければいけません。試験の内容は7科目(食文化概論・公衆衛生学・栄養学・食品学・食品衛生学・調理理論・衛生法規)とジャンルが幅広いため、独学で学んで合格するためには、それ相応の勉強が必要です。
調理師を目指して専門学校で学ぶか、現場で実務経験を積みながら学ぶか…。当初、この調理師もどちらに進めばいいのか迷いつつも、さまざまなメリットを考慮した結果、専門学校への入学を決意しました。
「一概にどちらがいいとは言えませんが、専門学校では調理の基礎から幅広いジャンルの料理までトータルに学べますし、卒業と同時に調理師として一歩早くスタートできます。こうしたメリットを考えて、やはり高校卒業後に専門学校へ進む人が多いですね」とこの調理師は話します。
上杉大介※2025年10月更新
調理師。株式会社杉六 代表取締役。高校卒業後、調理専門学校を経てホテル・居酒屋・懐石料理店等のさまざまな飲食業種で修業。調理技術とともに接客経営業務も経験後、2006年、28歳で独立開業。2011年、株式会社杉六設立。現在も「食(和食)」「お酒(日本酒・焼酎)」すべて国産にこだわった業種を展開中。
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