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調理師に求められるのは、おいしくて質の高い料理を作ることです。それと同時に「食」全般に関して興味をもつことがとても重要です。ただ作るだけでなく、お客さま側と同じように食べることにも好奇心をもつのです。もちろん確かな調理技術、食材に関する知識は基本です。そして、それらをもとにして料理を仕上げるには、味覚に敏感な舌が必須となります。求める味にするにはどうすればよいか、それを決めるのは調理師の舌にかかっています。また、調理師として成長していくためには、定番料理の味は守りつつ、お客さまに飽きられないような新作料理を生み出す向上心や創造力が必要になります。
目利き
料理には魚介・肉・野菜・果実など数多くの食材を使います。おいしい料理にするために、最適な食材を選ぶ目利きが求められます。旬はいつなのか、季節ごとに最も食材の良さを引き出す調理法は何かなどは常に意識しなければなりません。時には各食材の生産現場に足を運んで、理想の食材を確保する行動力も必要です。とはいえ、目利きは非常に奥深く難しいので当然数年だけではなかなか身につきません。日々多くの食材の変化を見逃さず観察していけば、自然と少しずつ見分けることができるようになるでしょう。
確かな舌
調理師は人に食べてもらうものを作る仕事です。食べた人においしいと言ってもらうには、味覚に敏感で繊細に味わい分けられる舌が必要です。仕入れた食材を生かすためには、どんな調味料を用いて、どのような調理法をすれば、一番いいのか。納得のいく食材を用いた料理を作るのには、確かな舌が求められます。
探求心と我慢強さ
花板・料理長や管理栄養士・栄養士から指示された料理を、指示どおりに作ることは大切ですが、さらにおいしい料理にするにはどうすればよいのかを追求し続ける探求心・研究心が、調理師として一人前になるうえで必要です。新しいメニューや、食欲がわく盛り付けを考え出す創造力も求められます。また、料理の世界は、豊富な知識と経験が必要なため、毎日が修業です。どんな苦労にも前向きに取り組み、頑張り続ける忍耐力や我慢強さも、ほかの職業同様に求められます。そのような努力の先には、自分の作った料理を召し上がっていただいたお客さまの「笑顔」が必ずあります。そのためには何年経っても努力は続けなくてはなりません。
上杉大介※2025年10月更新
調理師。株式会社杉六 代表取締役。高校卒業後、調理専門学校を経てホテル・居酒屋・懐石料理店等のさまざまな飲食業種で修業。調理技術とともに接客経営業務も経験後、2006年、28歳で独立開業。2011年、株式会社杉六設立。現在も「食(和食)」「お酒(日本酒・焼酎)」すべて国産にこだわった業種を展開中。
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