古民家リフォームを中心に、現場の施工管理に取り組んでいます。古民家リフォームは、木造の知識と技術力が無いと難しいと言われていますが、この学科は知識と技術両方を学べる所が魅力的ですね。リフォームはお客様の想いを形にするものであり、住んでいる人にしか分からない思い出や大切なものがあります。その背景まで含めて物事を捉えるよう心掛けるのが大切だと思います。また、常に疑問を持つことも重要です。「なぜ」お客様が想いを残したいのか、「なぜ」リフォームしたいと思ったのか、常に疑問を持つことでより深く考えることができると思うからです。
授業は実習が多く、座学で学んだことをさらに深く学べることが一番の魅力ですね。在学中は木造の軸組を自分たちの手で加工・組立し、部材の名前もしっかり覚えました。実践的な授業は難しいと思われるかもしれませんが、少人数制で先生との距離が近く、分からないことはすぐに聞けるので大丈夫です!また、二級建築士の資格取得にも力を入れました。スキマ時間や放課後を活用して過去問10年分を繰り返し解き、学科は高得点で合格。その後の製図試験では1日8時間以上作図練習に励み、無事合格しました!この経験から、建築の基礎知識と目的を達成するために、段階的に計画することの重要性を学びました。
リフォーム業界の特徴は唯一無二の建築ができること。この業界で活躍するには、相手の視点で考えることが大切だと思います。学校で学びたいことや得たいことは何か明確にしてから学校を選ぶことも大事ですね。オープンキャンパスでは先輩の話を聞いたり、校内の雰囲気を実際に体感することで、目的を達成できるかイメージすることが重要です。私の場合、古民家リフォームを手がけるにはどんなスキルや資格が必要か分析することから学校選びを始めました。そしてオープンキャンパスでのものづくり体験や、先輩から授業の様子や得られる資格、校内の雰囲気などを教えていただくことで、この学校でなら実践的に学んでいけると確信できました。
東北職業能力開発大学校 応用課程 建築施工システム技術科進学/専門課程 住居環境科卒/2022年卒/宮城県出身。静岡県で幼少期を過ごし、宮城・静岡の家の違いを目の当たりにし、建築に興味を抱く。祖父と曽祖父が建築した実家は、床柱に柿の木を使用しており、庭にも柿の木があることから、シンボルツリーとして柿の木を使用した先祖に想いを馳せ、それが古民家再生をしたいと考えるきっかけになったそう。