日本補助犬情報センターは日本で唯一、身体障害者補助犬の「情報提供・相談業務」を専門的に行い、国内外の調査研究・アドボカシー活動をしている団体です。全国各地で普及活動のイベントや、小学校等でのセミナー開催、受け入れ事業者からの補助犬受け入れに関する相談対応など、唯一犬の訓練をしていない専門機関として厚生労働省や自治体等と連携をとりながら活動しています。「身体障害者補助犬法」が2002年に成立し20年以上経った今も、補助犬や補助犬法への理解不足により、補助犬の同伴が拒否されることがあり、引き続き社会へ伝えていくことの重要性を実感しています。
小学生の頃から補助犬に興味があり、学生時代は動物介在福祉について学べる授業で実際に補助犬ユーザーさんからお話を聞く機会があり、「もっと社会の人たちに補助犬ユーザーさんのことや障害のことについて知ってほしい、ユーザーさんたちと一緒に活動したい!」との思いを強くしました。ご縁あって日本補助犬情報センターで働くことができ、学生時代の自分の想いが今は仕事になり、とても満足しています。
日本補助犬情報センターには第三者機関として、社会とユーザーさんを繋ぐ大切な使命があると考えています。ユーザーさんとの交流や、補助犬に関するご相談を通して実感するのは、2002年に「身体障害者補助犬法」が成立してこれだけの時間が経った今でも、法律の成立だけではまだ社会に浸透しているとは言えない現実です。今の活動を通じて、この先も社会とユーザーさんにとって明るい架け橋となるように取り組んでいきたいと考えています。補助犬ユーザーさん、補助犬たちがもっともっと安心して社会参加できる、そんな社会を実現するための仲間が増えることも願っています。
NPO法人 日本補助犬情報センター勤務/動物看護学部/2015年3月卒