運用可能な分野が広く、世界中で注目されている人工知能技術について研究を進める四宮先生と学生に、研究室の学びについてお話を伺いました。
研究室では、画像認識・人工知能・ソフトコンピューティングを学びます。現在の人工知能技術は、適用可能な分野が広く認識性能も高い傾向にあり、世界中で注目されています。一方、そのまま適用するだけでは十分な性能を発揮できないことが多く、扱っているデータをより深く理解する必要があります。そのため、特に問題発見能力・論理的思考力が鍛えられ、情報通信やサービス業での技術者として活躍する卒業生が多くいます。
現在の研究テーマは「動画像からの人物行動解析」です。防犯セキュリティからVRへの応用まで、行動解析で使用する「姿勢推定」は、顔などの個人情報を保存する必要はありませんが、特定の人物を特定出来るほど多くの情報を含んでいます。姿勢推定の精度を向上させることで、人の動作をよりよく反映したVRアバターへの応用が期待されています。将来はSE(システムエンジニア)か、開発職の道に進みたいと考えています。
地域貢献にもつながる研究として、県内の企業と共同で「人工知能技術を活用した外観検査の構築と精度改善」を行っています。人工知能技術を適用するだけでは精度が不十分といった未熟な点や、実応用の場面に適した方法が必要であることなど、多くの学びを得ることができました。精度の向上と普及に向けた低コストの人工知能モデル構築などの研究をさらに進め、情報処理・通信業界の技術者を目指します。