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私立大学/岡山

カワサキイリョウフクシダイガク

こんな先生・教授から学べます

大腸を健康にする仕組みを追究し、解明をめざす先生

食品科学・栄養科学
医療技術学部 臨床栄養学科
宮田 富弘教授
先生の取組み内容

研究テーマは大きく二つあります。一つは食品添加物である「メチルセルロース」を用いた食品開発です。ゼリーなどに用いられるゲル化剤は温水に溶かした後に冷やすことで凝固しますが、メチルセルロースは冷水に溶かした後に加熱することで凝固するという、逆の性質をもっています。さらに食品成分の添加などによる加工を行うことで、体温よりも少し低い温度でも凝固できるようになるのです。これを嚥下が困難な方のための液体食品や、加熱のみでペースト状に固まる介護食品の開発につなげたいと考えています。もう一つは、食物繊維が大腸内で腸内細菌の餌となって生成する「短鎖脂肪酸」の利用に関するもの。大腸によい作用を及ぼすことで注目されている短鎖脂肪酸ですが、その中でも特にプロピオン酸の体内利用に着目し研究に取り組んでいます。

短鎖脂肪酸に炭素13で目印をつけ体内での働きを追跡。遺伝子発現に及ぼす作用についても検討を進めています

授業・ゼミの雰囲気

意識していることは、学びと学びの「つながり」。点を線で結びつける指導で総合的な理解を促す授業

宮田教授の担当講義は「食品学総論」と「食品学各論」。食品に含まれる成分をはじめ、食品に起こる化学反応を解説するとともに、日本食品標準成分表の18群の食品について、含まれる栄養素の特徴や特有成分、関連する加工食品やその加工方法・保存方法などについても伝えています。いずれの科目も覚えるべき成分名や用語が多く、管理栄養士国家試験対策でも難関の分野。日々の学びが国家試験対策につながるよう講義では過去に出題された内容を網羅し、もれなく、かつスムーズに覚えられるよう理解を促すヒントを細やかに盛り込んでいます。

国家試験の出題範囲は4年間の学びすべて。低学年次の基礎を踏まえ「今」の学びと接続することが大切です

キミへのメッセージ

食べることは生きること。栄養学は「食」を対象に社会に貢献できる学問です

現象には必ず原因と結果があります。例えば食品成分が何らかの病気の発生に関わっていた時。様々な視点から推理して仮説を立て、因果関係を解き明かす過程はまるで推理小説。この面白さを経験できるのが栄養学です。

研究の面白さは「ある瞬間のひらめき」と宮田教授。すべてがつながった時の達成感がたまらないといいます

宮田 富弘教授

専門分野/食品科学・栄養科学
略歴/愛媛大学農学部および同大学院を修了後、松山東雲短期大学に入職、講師、助教授、教授を務めた。2012年より現職。おもに食品学を担当とし、大学教員として31年間、栄養士・管理栄養士養成に携わっている。日本食物繊維学会理事、博士(農学)。

※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。

この先生・教授から学べるのは…

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