人間生活学部が、2025年よりウェルビーイング学部にアップデートします。「よりよく生きる」「人の幸せ」を追究し、近未来社会の創造者を育成する教育をより充実していきます。『地域創生学科』では、データサイエンスの各専門領域の入門となる内容を総合的に学び、自らの生活の質(QOL)の向上、地域課題の発見や取り組みを行い、プロジェクトマネジメント力を培います。『食環境マネジメント学科』では、食環境づくりに求められる多面的・多角的な視野と実践スキルを身につけ、食育や食品メーカーで商品開発などに携わる事も期待できます。『子ども教育学科』では、子どもの貧困や虐待、不適切な教育や保育など、現代が抱える社会問題に対し、教育・保育・福祉の側面から子どものウェルビーイングを保障する社会の在り方について探求します。
3・4年次でのゼミナール活動では、子どものウェルビーイングを促進する学びの環境デザインについて学び合う。「子どもが安心して自分らしく活躍できる『居場所』を見つけられる授業を創るために何が必要か、子ども理解をどう深めることができるのか、という臨床教育学の問いを持って、教育現場や保育現場へのフィールドワークを行っています」と庄井先生は語ってくれた。教育学的な視点から絵本やゲームを題材に遊びながら学び、国内外から心理・福祉・教育という専門家を招いて話を聞く機会もあり、多角的に学びを深めていく。
子どものウェルビーイングを考える時、doing(何を為したか/何の役にたったか)よりbeing(在る/居ることができたか)という問いが重要。子どもに寄り添い、人が幸せに暮らす術を共に考えてみませんか。
専門:子ども学、臨床教育学、保幼小連携論、北欧・フィンランドの教育
北海道教育大学大学院教育学研究科学校臨床心理専攻長・教授、フィンランド・ヘルシンキ大学教育学部在外研究員、東京大学 大学院教育学研究科博士課程非常勤講師を経て現職に至る。著書に『問いからはじめる教育学(共著)』有斐閣、『フィンランドに学ぶ教育と学力(編著)』明石書店、『生徒指導ー未来の教育を創る教職教養指針(編著)』学文社等がある。