看護学は身体的、精神的、社会的な側面から「健康」にアプローチし、病気やけがからの回復支援、療養生活の支援、健康の増進など、人々の生命や健康に幅広く関わる学問分野です。看護学には「成人看護学」をはじめ「地域看護学」「母子看護学」などさまざまな領域がありますが、私の専門領域は「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス」。生涯にわたる性と生殖の健康に関わる領域です。担当講義においては、思春期、更年期の心身の不調を当事者と一緒に解決したり、ドメスティックバイオレンスや子ども虐待の予防への関わりなど、幅広い看護実践を学生と一緒に考えていきます。専門知識とコミュニケーション力をもって、医師と対等に連携・協働できる看護師の育成に努めたいと考えています。
大平教授の主な担当授業は、専門領域である「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス」に関連する講義。指導において教授が心がけていることは、学生の自ら考える力を磨き、地域の健康課題の解決や健康の新しい価値を創る能力を養うこと。その原点となったのは教授自身の学生時代に出会った助産師の存在でした。もてる知識や技術で医師と対等に議論しながら協働する姿に、医療専門職としての強い使命感を感じたといいます。専門分野の教育とともに、看護に対する学生たちの意識を育むことも自身の使命として日々の講義に取り組みます。
私は学生時代に素敵な先輩と出会いました。先輩方の医師と対等に議論・協働する姿からは使命感が伝わり、医療従事者の理想像をみました。看護師はやりがいある仕事です。ぜひ夢に向けともに学びましょう。
専門分野/セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス領域
略歴/大阪市出身。看護師、助産師。大阪大学医療技術短期大学部看護学科、大阪大学医学部附属助産婦学校卒業、千葉大学大学院看護学研究科博士課程修了。博士(看護学)。専門領域は生涯にわたる性と生殖の健康に関わるセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス領域。