現在の仕事「指導救命士」に就く以前は、救急救命士として災害現場に一番に駆けつけていました。いくつもの悲惨な現場を経験し、現場では、気合と根性だけでは、救命救助ができないということがわかりました。正確な医療の知識と技術、現場での各方面へのコミュニケーション能力、今までの現場経験等をフル活用し、今、やるべきことを瞬時に判断する総合力が「救急救命士」には必要です。知識・技術だけに頼ることなく、状況を理解できる広い視野を持ち、傷病者の心理状況、家族や周りの方への配慮を忘れず、五感をフル活用し現状況に合わせた臨機応変、最善、最短な救命救助ができる「救急救命士」、絶対に助ける!という熱い気持ちと冷静な思考判断で、現場で活躍できる「救急救命士」を育成に尽力しています。
現場経験が難しい学生に自分の経験を授業に多く取り入れ、現場がイメージできるような環境で授業を行っています。まずは現場を説明し、クラス全員でディスカッションを繰り返します。「救助方法に間違いはありません。しかし、本当にそれが最善なのか?ということを納得いくまで話し合います。「学ぶ」「考える」「気づき」「発見」ができる救急救命士を育てます。」「救急救命士」の使命でもある『一人でも多くの命を助け、一人でも多くの方を社会復帰させる』ということを、常に心に留め、現場で最善の選択ができるようにしていきます。
人のために自分を磨き、困っている人のところへ一番にかけつけ、初めて出会う人を「必ず助ける!」という気持ちで、自分の持てるすべてを駆使し救助する素晴らしく尊いやりがいのある仕事です!
専門:指導救命士、外傷学や現場活動等の授業を担当/伊佐湧水消防組合消防本部で15年勤務後、指導救命士として学生の育成にあたる。消防救助技術指導会九州大会出場や鹿児島県消防職員意見発表会最優秀賞など受賞歴も多い。「辛い災害現場で感謝を告げられたり、救助した方の笑顔で、また頑張ろうと思います。市民に寄り添い、信頼され、感謝される素晴らしい職業です。」真の優しさを持ち、学生からの信頼も厚い本吉先生です。