環境保全に対する意識が高まる今、環境科学はさまざまな仕事に生かせる学問として注目を集めています。環境調査に携わった実績をもつ北川先生と、先生が担当する実習や活動に参加した学生さんにお話を聞きました。
農林水産技術者やネイチャーガイドとして活躍する道も開かれます
生物調査で役立つUAV(ドローン)の資格取得をめざす授業も
動植物は自然界でどのように暮らしているのか。また、彼らはどのような関係を築いているのか。そして、気圧や湿度といった条件は、そこにどう影響するのか。こうした環境科学の知識と、実際に生物調査を行う技術を、校外実習などから身につけます。期待される進路は、河川の改修といった公共工事を行う際に欠かせない職業「生物調査員」など。それに限らず、自然環境の保護に貢献できる知識と技術は、幅広い業界で役立つはずです。
三木 太貴さん。研究テーマは「生理学・生態学を生かした釣具」
学校の先生は親切な方ばかり。どんな相談にも快く応えてくれます
魚が好きで、釣りが趣味です。1年次の春、北川先生が引率する磯観察の実習に参加しました。自分で釣りをしていたときは目に入らなかった多彩な生き物や、豊かで複雑な磯の環境について気づくことができ、視野が大きく広がりました。生物と生物の関係や、生物を取り巻く環境について学べば、もっと深く魚を理解できるはずだと実感しました。具体的な進路は考え中ですが、ここで得た知識を魚や釣りに関わる仕事に生かしたいです。
戸田 恭雅さん。研究テーマは「海水魚の陸上養殖」
津門川の生物調査を行う活動に参加。市民の方々との交流も学びに
北川先生から海水魚養殖の最前線に関する話を聞き、その分野に関心をもつようになりました。今、漁業界では、魚の乱獲が海洋環境に悪影響を及ぼすことが問題視されています。卒業後は、海水魚を陸上で養殖する仕事に携わり、この問題の解決に貢献したいです。環境を学ぶなら、実習授業はとても重要。現場を訪れなければ、分からないことがたくさんあるからです。校外実習が充実している点は、新学科の大きな魅力だと思います。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。