ミュージカルやテーマパークのパフォーマーとして活躍するために必要な「アンサンブル能力」について研究しています。アンサンブル能力とは、ハモリのテクニックだけではありません。舞台上で最も求められるのは、相手とのかけ合いや関わり。演者や伴奏者との意思の疎通も欠かせません。最初は憧れのパフォーマーの演技を見て、その人の真似から入ることもあるかと思いますが、目指すのは、誰の真似でもなく、自分だけの音楽と歌唱表現を身につけること。それはあなた自身の「大きな自信」につながるはずです。卒業後、パフォーマーやミュージカルの道に進まない選択をしたとしても、「大きな自信」はあなたにとってのかけがえのない財産に。自信に裏打ちされた強いメンタルを持つ学生たちを育て、送り出すことが私のミッションだと考えています。
ミュージカルの楽曲の内容分析や表現方法を全員で話し合いながら、歌唱パフォーマンスを展開する臨場感あふれる授業。人前で歌うことに照れがある学生には「目の前の友人の目を見て歌ってみよう」など、一人ひとりに合わせた的確なアドバイスを与えることで、成長を促します。すぐに見聞きできる映像や音源は、お手本ではなく参考。「楽曲に対して抱く想いや感情は人それぞれ。自分が伝えたいことを自分自身の声と表現力で演じるための方法を学びます。表現方法には正解がないからこそ、楽しいし奥深いんですよ」(若林先生)。
人に感動を与えるプロの俳優やダンサーって本当にカッコいいですよね。そんな憧れの気持ちが夢への第一歩。最初から「自分には無理」なんて思わないで、まずは挑戦。やってみなければ何も始まりませんよ。
専門:指揮・歌唱指導
略歴:尚美を卒業後は、ミュージカルの指揮を中心に活動。主な指揮作品は「メリー・ポピンズ」「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」など。コンサートでは東京フィルハーモニー交響楽団と共演、また「ジーザス・クライスト・スーパースターinコンサート」などの東急シアターオーブ主催ワールド・ミュージカル・コンサート・シリーズを担当し、世界で活躍するミュージカルスター達との競演を重ねている。