「ずっと絵を描いていた人」と「これから始める人」で画力の差があるのは当然なので、入学後に周りと自分を比べて落ち込んでしまう人もいるでしょう。そんなときにこそ、私は学生に頼られる存在になりたいと思いながら指導をしています。ときには私自身が壁にぶつかったときの体験談も交えながら、自分が描いたキャラクターを大切にすることや、キャラクターを生み出す生産者としての視点だけではなく、消費者としての視点も必要であることを伝えています。イラストレーターにとって画力はもちろん大切ですが、基礎から学んで練習すれば、誰でも画力はつきます。その上で、ただ高度な描画のテクニックがある人材よりも、魅力のあるイラスト、多くの人に愛され、大事にされるキャラクターを生み出せるイラストレーターを、私は育てたいと思っています。
趣味ではなく仕事としてイラスト制作に取り組むには何をすべきかを大切にした授業を心がけています
イラストレーション学科では、入学直後からデジタルでイラスト制作を学びます。「最初はアナログから」という学校が多い中、始めからデジタルでの学びを導入していることが大きな特徴。「ゲーム系のイラストはほぼデジタル化されているので、デジタルができないと太刀打ちできません。使用するソフトや制作の流れは制作会社によって異なるので、できるだけたくさんのソフトや制作過程に触れる授業を心がけています。卒業して現場に出たときに引き出しをたくさん持っていると、それだけでも大きな武器になるんですよ」(長竹先生)。
できるだけ1対1できめ細かい指導を行うことで、学生一人ひとりの個性を伸ばします
私がデジタルイラストに触れたのは、専門学校に入ってからでした。スタート時の不安は皆同じ。イラストを仕事にしたいと思ったら、ためらわずに挑戦しましょう。まずはオープンキャンパスに参加してくださいね。
観察力を鍛えると、画力はどんどんアップします。目に入るものをよく見て観察するクセをつけておきましょう
専門:コミックイラスト
経歴:2016年東京デザイナー学院を卒業後、3年間イラスト制作会社に勤務したのちフリーランスのイラストレーターとして活動中。ソーシャルゲームのキャラクターイラスト制作などに携わる。2020年4月、コミックイラスト学科の新設に伴い、講師として母校で後輩たちの指導にあたる。「私自身、学生時代に先生方から伝授されたものを大切にしながら生徒に伝えていきたいですね」(長竹先生)。
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