歯科技工士は人に再び食べる幸せ、笑う楽しみを届けられる仕事です。私は名古屋歯科医療専門学校の卒業生。自分自身、入学して学ぶうちに作っているものを理解していくと、患者様のこと、気持ちを考えられるようになりました。オーダーメイドで患者様に、自分が作った技工物を贈ることができる。そんな歯科技工士にとっても魅力を感じるようになりました。手に職があるのは強みで国家資格ですが、歯科技工士という仕事はまだ認知度が低いと感じています。「成長したい」という向上心があれば、不器用でも構いません。技工所や歯科医院での勤務や、時にはスポーツ選手のマウスガード製作といった仕事に携わる歯科技工士もいます。私自身が学んで、感じた仕事と母校のすばらしさを学生に伝え、一緒に成長していくことが私の日々の取り組みです。
これまで2年間、1年生の担任を務めてきました。学生には学びのペースが早い子、ゆっくり吸収していく子とさまざま。私は両方の子のバランスを見て、授業を進めることを心掛け、みんなで学ぶことに重きを置いています。教えているのは、入れ歯を作る有床義歯実習や、1年生には解剖学、2年生にはCAD/CAM実習など。本校は特にCAD/CAMに力を入れていて、基本となる従来からのアナログ技工は勿論、授業でしっかりとCAD/CAMを学ぶことにより、社会に出た際にデジタル技工の最前線に立って活躍することができます。
モノ作りに興味がある、集中して作業することが好き。歯科技工士はそんなキミにぴったりの仕事! もちろん、手先が器用じゃなく、モノ作りの経験がなくても構いません。好奇心さえあれば、私たちがサポートします!
三重県立四日市四郷高等学校を卒業。名古屋歯科医療専門学校本科、専攻科を卒業して三重県内の歯科技工所、歯科医院で計3年勤務。勤務後、母校の名古屋歯科医療専門学校の先生になり現職で5年目。4年目からは1年生の担任を務め、より学生にとって身近な存在の先生に! 自分の経験を生かして、技術、知識だけでなく患者様に寄り添う気持ちを持てる、そんな歯科技工士を育てようと学生に向き合います。