日本IBMに約15年間、勤務していました。コンピュータの会社からコンサルティング企業へと会社の業務内容が変化し、また、概念だけの存在だったAI(人工知能)がコンピュータのシステムに組み込まれ実際に使われるようになる時代の転換期でもありました。そんな変化の時代に、大学院に進学。AIをどう教えるか、どのような環境を整えればよいかといった、AI教育の研究をしました。AIは今後もっと精度を上げていくことが予想されます。自動運転や医療分野でのAI診断の実現、フィンテック(金融サービスの情報技術)の進歩に伴い銀行の支店が減少する、など。それに伴い、いろいろと社会も変化していくことでしょう。社会を便利にする技術を研究すること、またその概念や技術を学生に伝えること。どちらにもやりがいを感じています。
経済経営に深く関わるコンピュータ技術の最先端を学ぶ授業を担当しています。暗号資産とブロックチェーンの関係や、フィンテック、プラットフォーマービジネスの現状など。概念の理解にとどまらず、AIの授業では開発に使われるプログラミング言語の学習も。「SE志望者だけではなく、一般企業に就職する人でもこうした基礎は知っておいた方がよいです」と、森先生。文系でも、プログラミング経験が無くても、基礎から教えてくれるので安心です。ゼミは演習重視。画像認識や音声翻訳などAIを組み込んだプログラム開発に取り組みます。
社会はすごい速さで変化しています。将来に備えて新しい技術や社会の変化に興味を持ち、自分なりに色々と考えてください。そして将来のためにも、今は基本になる学校の勉強にシッカリと取り組んでください!
専門分野:ICT(情報通信技術)AI(人工知能)システム開発
研究テーマ:AI(人工知能)教育 及び IT関連ビジネス
略歴:東京大学大学院 工学系研究科 博士(工学)取得。
日本IBM システムエンジニア、千葉工業大学 教授などを経て、現職。