長年業界で多くのプロを見てきて私が思うのは、バリスタとは美味しいものをつくる“職人”であり、洗練された所作や対応でドリンク、料理を提供し、心地良い時間をつくりだす“サービス提供者”でもあるということ。ですから私の授業では、コーヒーの入れ方から、カクテルのつくり方、レシピなどはもちろん、プロとしてのサービスマインドも伝えています。
そしてもう一つ私が大事にしているのは、学生一人ひとりの個性や考えを大切にすること。バリスタは、オリジナルドリンクが得意、焙煎知識が豊富、ラテアートが上手など、その人の個性を発揮しやすく、新しいものも生み出せるクリエイティブな職業だと思います。ぜひ私の授業で「自分らしさ」を見つけて武器にしてもらい、変化の激しい業界でも活躍できる力を身につけてもらいたいですね。
学生たちに業界の最新の情報、世界のレベルを伝えるため、自身も日本・世界の大会への挑戦を続ける先生
担当される「バリスタ実習」では、実際の現場を想定した実践的な指導を重視。世界大会で優勝経験を持つ先生のプロの技を見て、実践することはもちろん、時には「○人のお客さまのドリンクをつくる」など、実際のお店での動きを想定したテーマを設定し、学生同士が競い合うコンペスタイルの指導も。「技術の前に何よりも美味しいとは何かを知ってもらうこと、ラテアートが何故できるかの理論解説も大切にしています。その後、反復練習やコンペ形式で学生同士が競い合い、高め合う雰囲気づくりも授業では重視していますね」と先生。
「実習ではオリジナルドリンクづくりや提供スピード向上など、現場で役立つ指導をしています」と先生
コーヒーやドリンクを通じてお客さまに笑顔をお届けし、自分も達成感を得られるのがバリスタの魅力。本校では業界のプロから指導を受けられ、先輩や業界とのつながりも強いですから、学ぶには最高の環境です!
野里先生は「バリスタゼミ」の授業も担当し、学生のコンテスト出場に向けた指導も行われています
専門:バリスタ実習
大阪キャリナリー製菓調理専門学校卒業後、バリスタとしての活躍を経て大阪市で「Bar ISTA」を開業。「コーヒーイングッドスピリッツ2014、2016」日本代表、世界ランキング7位。「MONIN COFFEE CREATIVITY CUP2015」優勝、「World Signature Battle2018」では日本人で初優勝を飾る。書籍「クリエイティブドリンク」も出版。
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