美と健康に関する分野で数年後には圧倒的な注目を集めると考えているのが「タキシフォリン」という成分です。「アルツハイマーの予防と改善に効果がある」と実証された初めての天然成分で、老化や病気の原因となる慢性炎症を抑える働きが知られていたのですが、エビデンスを調べるうち「アンチエイジングとあらゆる病気の予防に役立つ人類の救世主だ!」と夢中になりました。私自身、炎症を起こす内臓脂肪を培養する実験を行い、タキシフォリンが内臓脂肪細胞への分化を抑える効果、また内臓脂肪の炎症を抑制する効果を世界で初めて明らかにしました。私が取り組む「美と健康」というテーマは、世の中の皆さんを幸せにするやりがいのある取り組み。研究のための研究に終わらせず、タキシフォリンを人の役に立つ形にするのが自分の使命だと思っています。
櫻井先生が担当するのは、1年生の「生理学」と2年生からの「フィットネス実習」です。まず「生理学」では人体の構造や機能について学び、美容・健康業界でサービスを提供する上でバックボーンとなる知識を身につけていきます。一方の「フィットネス実習」で目指すのは、「健康運動実践指導者」の資格取得。学内のフィットネス施設で実際に体を動かし、「適切な運動プログラムを構成する能力」や「自ら見本を見せる実演能力」を養います。「学生の皆さん自身が美しくなる体験をして、楽しく学んでほしいですね」と櫻井先生は話します。
世の中には、美と健康にまつわる間違った情報もたくさん存在します。医学の知識を学ぶことで、ぜひ「本当に良いもの」を見極められる力を磨いてください。その力は、あなたの活躍をきっと助けてくれると思います。
専門科目/医学・美容・健康
略歴/多摩美術大学に在学中、ミス・インターナショナル日本代表に選ばれる。代表としての活動を経て、健康美の大切さに気づく。骨盤矯正の資格を取得し、指導者として活躍。「正しい医学の知識に基づいてアドバイスしたい」という思いから、順天堂大学大学院医学研究科博士課程を修了。現在は同大医学部の非常勤助教も務める。またヘルスケア関連の会社の代表を務め、自身のブランドを展開。