回転寿司店の副店長として、調理やお客様対応はもちろん、発注業務からシフト管理、スタッフの育成などを任されています。人と話すことが好きでこの仕事を選んだこともあり、幅広い年齢層の人々と関われる環境が一番の魅力。例えば、この道数十年という熟練の寿司職人からは、鮮度のよい魚の見分け方や捌き方など、貴重な知識を学べます。アルバイトの高校生からは、若い世代のトレンドや同世代とは異なる考え方を聞けることが新鮮です。副店長になってからは、上下関係なく気軽に話せる関係性を築くことに力を入れてきました。それによって、売上や生産性に直結するシフト管理の質が上がり、コミュニケーションの重要性を実感しています。
大学時代は、運動指導のスキルやさまざまな競技の練習方法を学びながら、子どものサッカーチームのコーチに就いて、身につけた知識や技術の実践を重ねました。スポーツと飲食でフィールドは違いますが、その経験は現在のスタッフ育成やチームマネジメントなどに活かされていると感じています。また、運動だけでなく食事や栄養、病気の予防など幅広い観点から健康について学んだことも役立っています。例えば、疲労がたまっている時、食事の取り方次第で回復量が変わるんです。必要な栄養素を摂れる食事を意識したり、日常的に歩く習慣をつけたり、自分なりに体調管理をすることで、忙しい日が続いても体調を崩しにくくなりました。
進路を考える際は、自分の性格や得意なことをじっくり深掘りするといいと思います。私の場合は、「人と話すことが好き」「コミュニケーション能力を発揮できる仕事」という軸を定め、自分がやりたい仕事を絞り込んでいきました。今の会社は、飲食業の中でも従業員数が多く、より多くの人と関われることや、インターンシップに参加した際、「この人たちと一緒に働きたい」と思ったことが決め手になりました。自分が働く姿を明確にイメージできるかどうかも、分野や企業選びの重要なポイントだと思います。
株式会社コムライン 回転すし 金の魚魚丸 ららぽーと名古屋みなとアルクス店 勤務/心身健康科学科 保健体育コース(現:健康スポーツコース) 卒/2020年卒/愛知みずほ大学を卒業後、愛知県を中心に28店舗を展開する有名回転寿司チェーンに就職。「実は、就職するまで調理はほとんどしたことがなかったんです」と話し、飲食業はゼロからのスタートでありながら、入社4年目で副店長に抜擢。現在は、大型商業施設に入る新業態の店舗に勤務し、調理全般および店舗運営を担っている。