
もともとは創薬研究や再生医療への応用を目指したデバイス研究をしていましたが、コロナ禍ではキャンパスへの出入りが制限され、デバイス研究を思ったように進められない状態になりました。その状況下で、新しい研究領域に挑戦できないかと模索した結果、顔パーツ検出エッジAIを利用した肌の美容効果や歯のホワイトニング効果をモニタリングするためのスマートフォンアプリの開発、いわゆるAIソフトウェアの研究にたどり着きました。これまでの専門とは全く異なる研究領域でしたが、所属の機械システム工学科は、プログラミング教育に力を入れており、学生がAIソフトウェア開発研究に必要なプログラミングスキルを充分に身につけていたことも、この領域展開の後押しとなりました。

人々の健康を支え、社会に役立つ研究をしたいという変わらない想いから「美容」分野へ
アプリ開発研究では「どんなアプリだったら自分が使いたいか」を起点に学生と対話を重ねていきます。その結果、先生自身が興味を持っていた肌や歯に関するアプリに学生の発案も盛り込んで、筋トレの効果を評価するアプリなどを開発したこともあるそう。「ただアプリをつくるのではなく、アプリをどう社会に広げるか、どうやったら社会実装や事業化につながるか、までを考えてみることが大切。社会に受け入れられる「サービス」として展開する視点が、社会貢献を実現するために必要だと思っています」と金田准教授は語ります。

分野を問わず「自分が好きなこと、楽しいと思えることは何か」考えることが、研究の第一歩になる
研究室としての目標は、健康増進に貢献する次世代の研究者の輩出と、自らが開発した技術やアプリを基にした起業家の輩出です。共に学び、協力しながら壁を乗り越えることを繰り返し、研究を前に進めていきましょう。

新たな領域への挑戦が、研究者としてのやりがいや喜び
東京大学大学院博士課程修了。中央大学4年生時のとき、東京大学第31代総長の藤井輝夫教授の研究室に研究実習生として参加する。藤井教授が新たな研究領域として展開していたマイクロ流体デバイスに携わることとなり、マイクロ・ナノ加工技術を学びながらデバイスをつくり、分子生物学を学びながらバイオ系デバイス実験に取り組む。その後、コロナ禍を機に美容・ヘルスケア分野へと研究領域を転換する。
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