京都の伝統文化をお菓子で伝える「聖護院八ッ橋総本店」に就職し、生八ッ橋とシナモンを組み合わせた新感覚ブランド「nikiniki」の創作菓子を制作しています。この仕事の一番の魅力は、季節に合わせた可愛らしい和菓子を作り、多くのお客様に喜んでもらうこと。新作の試作には、お客様のニーズはもちろん、季節感や新しさなど、さまざまな視点からものごとを見つめる力や感性が問われます。サイズが小さい商品が多くて、細かい作業などはとても大変なのですが、お客様に「かわいい」と思って手に取ってもらえるよう、一つひとつ丁寧に作ることを心がけています。
高校までは自分自身を見つめる機会はあまりなかったのですが、就職活動をきっかけに、自分の嗜好や長所について考えを深めるようになりました。興味があったのは、高校時代から続けていた茶道や寺社巡りをはじめとする旅行、さらに、何かを作ることも大好き…。そんな私にとって、京都を代表するお土産のひとつである八ッ橋を作る仕事は、まさに天職!自分に合う仕事に巡り合えて本当に良かったと思っています。今後は、大学時代に培った発想力を生かして、自分が考えたアイデアが新作商品にたくさん採用されるようになりたいです。そのためにもいろんな物事に目を向けて感性を磨き、より一層頑張りたいと思っています。
大谷大学に入学してから英語を本格的に勉強。また、大谷大学の特徴である仏教の理念や、インド仏教に基づいた伝統医学にも、授業を通して関心を持つようになり、特にアーユルヴェーダを中心にした学びは卒業論文のテーマにもなりました。自分の知りたいことを追求して調べたりするうちに、自分のフィールドがどんどん広がっていったように感じます。大谷大学には学科を超えてさまざまな分野を専門とする先生方がたくさんおられます。いろいろな先生と出会い、積極的に質問に行くことで、自然と行動力も磨かれました。自分自身を見つめ、自分の興味のある学びを深めた4年間は、間違いなく自分の人生を充実させる糧になっていると思います。
株式会社 聖護院八ッ橋総本店 勤務/文学部 国際文化学科(現:国際学部 国際文化学科)/2020年3月卒業/第3学年の終わりにカナダで1か月間の語学研修を経験した平石さん。現地では自分から話しかけることの重要性を実感したそう。「英語漬けの毎日でしたが、現地の人ともたくさん交流し、スキーや買い物なども楽しんで、とても充実した時間を過ごせました。積極的にふるまうよう心がけているうちに、英語でのコミュニケーションにも自信がつきました」。また、大学での学びでは「ものごとを自分から知ろうという姿勢」が身につき、そうした積極的な姿勢は社会に出てからも大いに役立っている。