アニメやゲームなどの世界で、人がコンピュータやロボットと会話をする場面を見たことがあると思います。私の研究はまさに、それを人工知能(AI)で実現することなのです。
このようなコンピュータやロボットのように自律的に動くシステムのことを「エージェント」といい、エージェントと人が、双方向に柔軟なコミュニケーションができるシステムを研究する分野を「ヒューマン・エージェント・インタラクション(HAI)」といいます。このシステムをうまく設計することで、よりよい人間共生世界を創り出せるのです。
実はこのHAI分野で日本は世界の「最先端」。また最近は急速にAIが進化しているため、様々なアイデアが実現できるようになりました。つまり今、若い皆さんのアイデアが求められているのです。ぜひ私たちと一緒に、新しい世界を創造しましょう。
AIの進歩で、人とコンピュータが自在に会話して信頼関係を築く世界が実現しつつあります。しかもこの分野では日本がトップレベル。そのため片上教授のゼミでは、今一番ホットな研究にあふれています。
ゼミ生たちは自分の興味のおもむくままに、ドライビングシミュレーターを設計したり、人狼ゲームを研究したりと、最先端の分野を楽しく研究しています。また、人間が何を心地よいと感じるかも重要になるため、文系・芸術系の思考も取り入れるなど、まさにアートとテクノロジーの融合という東京工芸大学ならではのゼミといえるのです。
「コンピュータと会話をするのは面白そう」と思う人ならこの研究に適正があります。「こんなことできたらいいな」というアイデアを持ち寄って、一緒に新しい世界をクリエイトしていきましょう。
東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻博士課程修了後、同大学院助手、助教を経て本学に着任。人工知能学会理事。現在、人工知能分野、特にHAI、対話システム,運転支援エージェント、雰囲気工学、人狼知能プロジェクトなどを中心に、特に擬人化エージェントやロボットなどの研究に取り組み中。