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  • 飯島 健太郎 教授(環境緑地学)

私立大学/東京・神奈川

トウキョウトシダイガク

こんな先生・教授から学べます

都市に緑を増やして人々が住みやすい環境を創り出す先生

環境緑地学
環境学部 環境創生学科
飯島 健太郎 教授
先生の取組み内容

私はグリーンインフラの研究をしています。グリーンインフラとは緑を核とした自然環境が持つ機能を社会の課題解決に活用しようとする考え方です。都市には、ヒートアイランドや環境汚染、防災・減災、住民や働く人の健康問題など様々な課題があります。これらを緑の活用によってトータルに解決し、持続可能な未来都市社会を創るのが目的です。たとえば、ビルの屋上を緑地化することでヒートアイランド現象を緩和し、屋内の温度変化を抑え、省エネを実現できます。緑地を効果的に配置して雨水を土壌に浸透させれば都市洪水を防ぎ、下水道の負担を軽減することができます。また、緑は人のストレスを緩和する効果があり、公園緑地は住民の健康増進に不可欠です。こうした複合的な機能をもたらすグリーンインフラの技術的、政策的な研究を行っています。

人工芝と自然芝のハイブリッド化により両方のメリットを活かす研究も行いました

授業・ゼミの雰囲気

都電の軌道に緑を配置し、熱環境を緩和する効果を調査。実社会の現場で学んでいます

飯島先生の研究室では、緑地のもたらす環境改善効果について実験や調査を行い、計測を駆使して研究を進めています。「企業や自治体、財団などからの受託研究を受け入れ、学生が現地に遠征して研究調査を進めるのが特徴です」。近年では、都電荒川線の軌道緑化と暑熱環境緩和効果に関する研究を推進。先生や学生たちは事前に列車警戒等の講習を受講し、安全対策を講じながら計測を行い、大きな成果を得ることができました。「自治体の担当者や企業の部長さんなどと一緒に研究することで、実社会を体験的に学べるのが良いところです」

都電の軌道の間に多肉植物のセダムを配置。蝶や蜂、ダンゴムシなど昆虫や小動物が集まる効果も得られました

キミへのメッセージ

自分で限界を決めず、熱中していることを大切にしよう。

熱中が学びの入口となり、専門の深まりとなって自らが社会に役立つ視点への気づきにもなります。大学入学は出発点。「負け組・勝ち組」など気にせず「待ち組」とならぬよう、夢に近づく行動を惜しまないでください。

中学時代からサボテン・多肉植物を愛好。関連の著書は6冊にもなります

飯島 健太郎 教授

東京都市大学環境学部環境創生学科教授・総合研究所教授・未来都市研究機構グリーンインフラユニット長。環境学部で環境緑地学等の教鞭を執ると共に総合研究所未来都市機構、応用生態システム研究センターで都市の防災・減災、環境の改善・修復、健康・ストレスマネージメントに資する緑地配置についてグリーンインフラをキーワードに効用検証から計画論まで研究中。日本造園学会賞/研究論文部門受賞、東京農業大学造園大賞受賞

※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。

この先生・教授から学べるのは…

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