農業組合(JA)に勤めていて、現在は金融課に配属され、JAバンクで窓口業務をしています。銀行窓口と同じような仕事になりますが、お客様の多くが近隣の農家さんで組合員でもあり、組合員だけが使える組合勘定という特別な資金制度もあります。入組して2年経ち、組合員と顔見知りになったり、組合勘定などの仕組みもだんだんとわかって、できる仕事も増えてくるのはモチベーションに繋がります。人のお金を扱う仕事なのでとても責任を感じていますが、適度に緊張感を持ちつつ仕事ができていると思います。窓口業務をしているのでお客様から直接感謝の言葉をいただく機会もあり、人の役に立てることによろこびとやりがいを感じます。
農業とはかけ離れた分野の大学に通っていたこともあり、当初この分野の仕事は視野に入れていませんでした。就職活動は自分の未来像を考える時期でもあるので、どういう環境で働き、どんなライフスタイルで過ごしたいのかなど、大切にしたいこだわりが明確になりました。わたしは生まれ育った地域に戻って働きたい、いろんなことに挑戦してみたいという気持ちが強かったので入組を決意。また、大学OBが実際に入組していることを知り、分野の違いや仕事内容に対する不安な気持ちが少し軽くなった覚えがあります。実際に入組してみると大学で学んだパソコンの知識や技術を活かすことができ、経営を学んできたので金融について理解しやすかったです。
高校は情報処理科だったので、より高いパソコンスキルを身につけ、経営の勉強がしたかったため北海道情報大学に入学。オープンキャンパスの雰囲気がよかったのも決め手でした。ただ、コロナ禍だったこともあり、ほとんどサークル活動やイベントができずに終わってしまいましたが、ゼミの先生が学外活動の機会を与えてくださったことや、アルバイトなどの経験から多くの体験ができました。興味のないことにも挑戦したり、興味があることを再確認できたのは貴重でした。MOSの資格を取得できたことは自信にもつながりました。また、1~2年次は担任の先生がいるので、単位の取り方、慣れない一人暮らしの相談などができたのは心強かったです。
東神楽農業協同組合 金融部金融課勤務/経営情報学部 先端経営学科/2022年卒/大学時代は藤本ゼミに所属し、社会貢献プロジェクトの支援について学んでいた吉原さん。ゼミで行った町内会や商店街を活性化するためのイベント企画・運営などを通して、あらためて地元に戻って地域に貢献したいという思いが強くなったそう。現在の勤務先は5年ごとに配置転換があるようだが、「いまの部署にいられるのは、あと3年。その間に金融の知識などをしっかり身につけたいです。ほかの部署に異動しても、地域に貢献する仕事であることは変わりません。どこに行っても向上心をもって、自分のできる仕事をして役に立っていきたい」と話してくれた。