ホテルのフロントとしてチェックインの手続きや、電話応対等がメインの仕事。フロントは、お客様と一番最初に接する場所になるので、敬語やマナーなどは高い水準が求められます。加えて勤務するホテルはレストランや宴会場など、宿泊以外のお客様のご利用もあるため、レストランのメニューや宴会が行われる場所などの把握も必要不可欠。目に見えない「時間と空間を提供する」仕事だからこそ、裏では地道な努力も大切になります。そんな中でもやりがいを感じるのは、お客様のためにとった行動が直接評価してもらえた時。土地勘のないお客様におすすめの観光地や飲食店を案内したところ、チェックアウトの際に感謝の言葉をかけて頂きました。
ホテル業界に進むきっかけとなったのは在学中に参加したインターンシップです。現在勤務するホテルの別店舗でお客様の荷物をお持ちしたり、フロントの業務を体験。ホテルは華やかなイメージがありますが、裏でお客様のために地道に働いているスタッフの方の姿を見て、自分も現場を支えられる存在になりたいと思いました。また、在学中はホテル以外の分野も積極的に学習し、色彩検定3級を取得。勤務するホテルの客室の椅子を新調する際に、色合いについて意見を求められたのですが、色彩の知識を生かして落ち着いたアイボリーカラーを提案したところ見事に採用。観光以外の知識でも貢献することができ、学んでおいて良かったと実感しています。
就職先を決める際には、まず自分の譲れないものを明確にすることがポイントです。円滑に仕事をするためには周りとの協調が不可欠となるため、職場内の雰囲気や人間関係の良さを重視して就職活動を開始。インターンシップでの経験や、社員の方との会話などを判断材料にして、雰囲気の良い現在の職場に就職することができました。また、最初から分野を絞ってしまうのではなく、様々な分野に自分から触れていく姿勢も重要です。私もホテル業界が第一志望ではありましたが、学生時代は色彩検定やブライダル総論なども興味を持って学習。身につけた幅広い学びは、様々な面から会社やお客様にアプローチできるスキルになっていると感じています。
ホテルマロウド筑波 フロント勤務/ビジネスライフ学科 卒/2020年卒/人と接することが好きで、接客の仕事を目指していたという寺崎さん。千葉経済大学短期大学部在学中に参加したインターンシップがきっかけとなりホテル業界を目指すようになったという。最近ではフロント業務の傍ら、学生向けの説明会への参加や、新人研修の講師など後輩と関わる場面も増えてきている。「自分も先輩から支えられて成長することができました。入社後に環境が大きく変わり、不安を抱えている後輩に寄り添い、良い職場の雰囲気を作っていきたいです」と語る寺崎さん。お客様へのサービスと働きやすい環境の両面からホテルを盛り上げていきたいとのことだ。