
鷲田先生は、現役の鉄道会社社員として活躍されており、これまで駅係員、車掌、そして運転士といった現場の職務を網羅的に経験されたプロフェッショナルです。授業では、鉄道の専門知識だけでなく、現場で本当に必要とされる生きたスキルや考え方を学べます。鉄道の安全運行はチームプレイで成り立っているため、みんなで協力し、決めたことを責任をもって実行する大切さを学生たちに意識させる授業を展開。知識豊富な学生には、単にルールを覚えるだけでなく、そのルールが生まれた深い理由や背景まで深く掘り下げて解説します。一方で、鉄道の知識が少ない学生には、専門用語を避けた平易な言葉で、仕組みの根本を丁寧に指導。進路選択に迷う全ての学生が着実に知識と社会人として不可欠な人間力を身につけられるような授業を行っています。

鉄道運行にはチーム力も大切。グループワークで仲間と話し合いながら学び合い、人間力も養います。
鉄道の安全運行における最優先対策を理解するため、過去の重大事故事例を考察します。具体的には、日本の鉄道事故史上でも大きな教訓となった1962年の三河島事故を教材とします。この事故では、最初の衝突後に列車防護が実施されなかったため、数分後に上り列車が現場に突入し、事故が連鎖することで多くの犠牲者が出ました。この悲劇的な事例を通じ、鉄道事故においてはまず次の事故を防ぐこと(併発事故の防止)が先んじて必要となることを学習。現在の安全規則や運行基準の根拠を理解し、鉄道特有の安全哲学を学びます。

実際の事例を用いて、「どのような対策が優先的に必要であったのか」を考察していきます。
座学で学んだ知識を実務に直結させるため、シミュレータを用いた列車防護訓練を実施。学生たちは「踏切事故で列車が脱線し、無線が使えず、さらに火災が発生。対向列車も迫っている」という緊迫したシーンを疑似体験します。グループで運転士と車掌の役割分担をしながら、最も安全な行動手順を自分たちで考え、シミュレータ上で発炎信号や防護無線装置などの実際の防護措置を実践します。このように、授業では知識の暗記だけではなく、現場のプロとして必要な判断力と行動力を養うことができ、就職後すぐに役立つ実践力を修得できます。

シミュレータを使って、現場さながらのシーンを疑似体験しながら学びます。
現場で通用する「本物の鉄道スキル」を身につけたい方、物事の仕組みや背景を深く追求する探求心を持つ方にぴったりの授業です。社会人基礎力と専門性を同時に高め、鉄道業界で活躍するため即戦力人材へと導きます。

現場経験豊富な頼れる先生。学生に寄り添う雰囲気が魅力です。授業後には質問する学生たちが集まります。
鷲田侑紀先生
専門/鉄道の安全、運転、運行、旅客営業
略歴/現役の大手鉄道会社社員であり、駅係員、車掌、運転士といった現場のあらゆる職務を経験した鉄道運行のプロ。同校のOBとして、現場で培った知識とスキルを学生に還元している。2022年より非常勤講師を務め、現場経験をフルに生かした講義を担当。鉄道運行の基礎から応用までを教えるスペシャリストだ。
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