私が建築の実務に携わる際、デスクでの設計だけではなく、実際に現場でモノを作ったり、建物の運営やイベント企画に関わったりするなど、建築を取り巻く仕組みにも興味を持ち、幅広い仕事に挑戦してきました。建築の世界は資格取得がゴールではなく、それを有利な道具のひとつとしてどのように活躍していくかを自分で考え行動しなければなりません。その道のりには知識や技術だけでは立ち向かえない場面が多くあります。なぜ知識・技術が必要であり、それをどこで発揮していくのか?個々が持っている感性を活かし、社会でどのように活躍していくのか?建築人としての将来を俯瞰しながら考えていける力を育みたいと思っています。私の経験もお伝えしながら、建築の世界を楽しみ、キャリアを積み、築いていくための基礎づくりを一緒にしていきましょう!
「建築はひとつの『正解』がない世界です。授業では質の高い、自らの『答え』を出していくための練習をたくさん積むことを大切にしています」と話す赤代先生。そのために、授業では知識・技術を身につけるだけでなく、複数の教員で多様な意見を伝えるとともに学生それぞれの感性を引き出すような個別の対話を重ねています。また「設計製図」では自由に課題に取り組む機会をつくり、自分の好きな建築を探究できるようにしています。こうした経験を積み重ねることで、自分だけの強みを活かせる「真の仕事力」を持った建築人をめざします。
建築はチームで取り組む仕事。その中には自分の得意を活かすことができる場が必ずあります。さらに、様々な人たちとフォーメーションを組むことで、ひとりでは味わえない達成感を得られることも建築の魅力です!
専門分野:建築計画、図学、プランニング
神戸芸術工科大学卒業。北村陸夫+ズーム計画工房、宮本佳明建築設計事務所を経て、ドットアーキテクツ共同主宰。現在は大阪工業技術専門学校の専任教員のほか、大阪公立大学や神戸芸術工科大学で非常勤講師も務める。