声優として、アニメやゲームでさまざまなキャラクターを演じたり、ナレーションをしたりしています。自分の「声」を使って、いろいろな役になれるのが声優の魅力。作品の中でキャラクターが「生きている」表現をするために、セリフだけでなく役柄や世界観まで考えて演じています。たとえば役作りをするときは、ニュースやドラマを見て「自分はどう思ったか?」と、「演じる役・キャラクターならどう思うか?」を比べてみる。自分との違いが役作りの参考になるんです。そうして携わった作品を楽しんでもらえる人の姿を見たり、話を聞いたりするのが、何よりのやりがいに。達成感を味わえる瞬間ですね。
小さい頃から「演じる」職業に就きたいと考えていたのですが、小学校の同級生のお父さんが声優だったことから「声優」という職業を知りました。進学先に尚美ミュージックカレッジ専門学校を選んだ理由は、オープンキャンパスです。経験豊富な先生方が魅力的で、実際に入学後は声優だけでなく、演出やダンスも現役で活躍している先生方に教わることができました。舞台稽古などの授業は現場の環境に近く、「自分の体を使って表現する感覚をマイクの前で活かす」という声優の基本を身につけられたと思っています。また、クラスメイトと教室を借りて自主練習をしたこともいい思い出。「ああなりたい、こうなりたい」という夢をよく話していましたね。
どこの学校に行こうかと悩んでいるなら、積極的にいろいろなオープンキャンパスに参加することをオススメします。狭い視野のままでは見える世界も狭いままです。ぜひ、いろいろなものに触れてみてください。そして、もし苦手だとかあまり好きではないと「食わず嫌い」になっているものがあったら、まずはチャレンジしてみてください。僕の場合は、実は舞台鑑賞が苦手でしたが、学生時代から劇場に通い始めて、さまざまな発見がありました。今、声優の世界では「多様性」が求められています。芝居だけでなく、歌やダンスにトーク、イベントなど人前に出ることも増えていますし、できることは多い方がチャンスも増えると思います。
アミュレート 所属/声優学科/2000年卒/声優学科一期生。声優として第一線で活躍中。主な出演作は、アニメ「刀剣乱舞 花丸」(博多藤四郎)、「新テニスの王子様」(千歳千里)、「あんさんぶるスターズ!」(影方みか)など。