北広島市消防本部に勤務している石黒雄己さん。卒業後は、救急救命士としてのキャリアを重ね、レスキュー隊として厳しい救助の現場でも活動。救急救助という仕事のやりがいについてお話をうかがいました。
救急救命士は、救急車で現場に駆けつけ、傷病者が病院に搬送される間に救急救命処置を施します。最近は出動要請が増え、多いときは日に10回ほど出動することもあります。常に緊張感を持ち任務にあたり、救助できた時は本当にうれしく思います。厳しい訓練を乗り越えながら任務を続けられているのは、人の役に立ちたいという思いと、家族や仲間の支え、そして人命救助に携われる誇りある仕事だからです。
父の働く姿が格好良く、憧れから消防士を目指しました。資格に強いハイテクが自分に合っていると思い進学。学生時代に目の前で人が倒れるところに遭遇し、何もできず悔しい思いをしました。改めて人命救助に携わりたいと考え、より、在学中の疾病や人体の構造の学び、救急車同乗実習へのモチベーションが高まりました。
当市消防本部から救急救助の最前線となる防災ヘリ隊員への派遣があることを知り、数年前から準備を進めて志願し、令和2年度から3年間エアーレスキューとして奉職。より厳しい現場への出動に向け、水泳や登山など自然環境に合わせたトレーニングを重ねました。山で滑落した人がいたときは、ヘリが近づけない現場でホバリングする中、ワイヤーでひとり降りての救助活動。今までの10年以上の現場経験を活かすことができました。