近年、来日中国人の増加や日系企業の中国進出、中国系企業のグローバル化などが増加傾向にあり、中国語でコミュニケーションがとれる人材のニーズが高まっています。基本的な会話を通訳するスキルはもちろんですが、特に司法分野や医療分野など、専門分野での通訳のニーズが高まっており、今後も増加していくことが予想されています。本学の中国語教育では、実務・実践重視の授業により就職先企業で即戦力になりうる人材の養成を目指しています。基礎中国語を学んだ後は、学生自身のレベルや将来の目標に合わせて応用中国語を学んでいきます。どの授業でも、学生が楽しくリラックスして学べるよう努めています。それが中国語への興味を持てるようになり、ひいてはより早い言語の習得につながると考えているからです。
「基礎中国語」「観光中国語」「ビジネス中国語」「通訳中国語」と種類がありますが、すべてに共通していることは実践を重視していることです。例えば観光中国語では日本にやってきた中国人に日本の観光スポットを中国語で説明してもらう場面を想定して、学生同士で会話してもらいます。さらに、語学の習得を通じて中国社会の現状や中国人のものの見方、考え方を伝えることで、中国語を使ったコミュニケーションがよりスムーズになるよう努めています。2023年度からは、司法現場で求められる通訳技法などを授業に取り入れました。
自分の言いたいこと、聞きたいことを日本語で順序だてて話せれば大丈夫。発話や文法など順を追って覚えていけば、中国語は誰でも身につけることができます。一緒に即戦力となれる人材を目指しましょう!
1990年、中国より来日。日本の大学、大学院で経営学を専攻。語学学校の中国語講師、大手車メーカーの通訳などを経て、2008年より現職。本学のグローバル教育センターおよびキャリアセンターにて、学生の留学や就職の相談、支援にも携わる。