前菜の準備や、仕込みなどをメインに担当しています。仕込みは目立たない作業と思われるかもしれませんが、料理の出来栄えを決める上でとても重要な工程。雑な部分があればすぐに先輩方に見抜かれてしまうので、妥協せずにきちんと作業することを心がけています。揚げ物料理の仕込みでは、水分の調整がうまくできず当初は大苦戦しましたが、先輩方からアドバイスを頂き、練習を重ねることで安定して出来るように。入社からまだ短いながらも、着実に成長を実感しています。そんな中でもやりがいを感じるのはお客様から喜びの声を聞くとき。帰り際に「美味しかったです」と声をかけて頂いたときは、この仕事をしていて本当によかったと感じます。
横浜調理師専門学校はコース分けのない学校。1年という短い期間ながらも、和洋中、製菓、集団調理を幅広く学べることに魅力を感じて入学しました。西洋料理実習ではもちろんイタリアンを学ぶ機会もあり、手打ちのパスタ作りにもチャレンジ。加える水の量の調整や、ソースの味付けなど想像以上に難しい作業の連続でしたが、現在の職場でも役立つ経験ができたと思います。また授業では、栄養学や調理理論などの知識を基礎からしっかりと身につけることも可能です。理論を学んでから実習を受けることで、調理の様々な工程の意味がわかるようになり、理解度もアップ。調理に携わるものとして、必要となる土台をしっかりと固められた1年間でした。
料理の世界に興味があるなら、たくさん食べ歩きをすることがおすすめです。味ももちろんですが盛り付けの方法など、自分が調理をする立場になった時に参考になるアイデアがたくさんあると思うので、ジャンルを問わず様々な料理に触れてほしいと思います。また同時に包丁の種類を理解しておくことも重要なこと。現場では用途に応じて様々な包丁を使い分けることが多いので、名称や形などを一緒に覚えておけばスムーズに調理に取り掛かることができます。どんな分野を目指すにしても、仕事をする上で大切なのは探求する心。自分で勉強したり、わからないことは積極的に質問するなど、常に新しい知識を吸収し続けることが成長への近道です。
ジローレストランシステム株式会社 A16横浜勤務/調理師科 昼間部/2023年卒/栄養士をしていた母の影響もあり、幼い頃から食に触れることが多かったという谷地中さん。誕生日に包丁をプレゼントしてもらったことがきっかけで、料理を作る楽しさを知ったとのこと。在学中にイタリアン料理に興味を持ち、現在の職場に就職した。「OBの先輩もおり、とてもアットホームで働きやすい職場です。最近では、徐々にパスタなどのメイン料理を任されることも増えてきました」と谷地中さん。「調理の技術をもっと向上させ、お店に貢献することが当面の目標。将来はお店の花形であるピザ焼きを担当できるようになりたいです」と将来の夢を語ってくれた。