
患者さんやご家族の不安や悩みを丁寧にヒアリングする
医療相談員として、認知症の患者さんの入院調整から退院支援まで一貫して関わっています。ご家族は「精神科への入院」に不安を抱えて来院されることが多いため、病棟の雰囲気や費用、治療内容を丁寧に説明し、安心していただけるよう心掛けています。また、医師・看護師・作業療法士・ケアマネージャーなど他の専門職と連携し、ご自宅や施設で生活できるよう環境を整えることも大切な役割です。最近では「自宅で誕生日を迎えたい」というご本人の希望を叶えるために退院調整を行い、ご家族から「ゆっくり過ごせました」とのお言葉をいただきました。患者さんとご家族の笑顔に触れられる瞬間が、この仕事の大きな原動力になっています。
鎮西学院大学は、興味を持ったことに積極的に挑戦できる環境でした。学園祭実行委員や地域イベントの運営、オープンキャンパススタッフなど、多様な活動を通して「人と関わる力」や「意見を伝える力」が自然と身につきました。また、人と関わることが好きで、顔と名前を覚えることが得意だと気づけたことが、現在の仕事につながっています。さらに、小規模大学ならではの“先生との距離の近さ”も大きな魅力でした。国家試験前には研究室で一日中勉強することもあり、先生方が差し入れをくださったり、進路やプライベートの相談にも乗ってくれたりと、温かく支えていただきました。「一人ひとりを大切にしてくれる大学」だと胸を張って言えます。

退院療養計画書の作成や日々の変化の記録なども大切な仕事
福祉一家で育ち、母の職場でのボランティアを通して出会った認知症の女性との関わりが、この道を志す原点です。“この方がこれからも笑顔で過ごすには何が必要だろう”と考えたことが、「精神保健福祉士」「社会福祉士」という専門職を知るきっかけになりました。現在は認知症分野を中心に支援していますが、高齢化が進む中で身近に頼れる人が少ない方も増えており、より幅広い知識と柔軟な対応が求められていると感じています。こうした課題に向き合うため、障がい分野の理解を深めながら、「認定精神保健福祉士」を目指して研修にも取り組んでいます。患者さんやご家族が安心して相談できる存在でありたいと考えています。

必要な支援が途切れないよう、他の専門職と連携する

医療法人檜山会 中澤病院 勤務/現代社会学部 社会福祉学科 卒/2023年卒/鎮西学院高等学校出身。高校時代から大学の講義に触れる機会があり、同大学の温かい雰囲気に魅力を感じていた下田さん。祖母・父・母の三世代が福祉に携わる家庭で育ち、福祉の仕事が身近にあったことも進路選択の後押しとなり、福祉分野への進学を検討。オープンキャンパスには母とともに参加し、「小規模で一人ひとりをしっかり見てくれる大学」「福祉の国家資格が取得できるカリキュラム」に惹かれ、鎮西学院大学への進学を決めた。現在は医療法人檜山会 中澤病院で医療相談員として勤務し、認知症の患者とその家族の支援に携わっている。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。