「ケガを見る」ことは「人を見る」こと、ともいいます。トレーナーとして、相手を見極めて着地点を見据えてしっかりケアする。それがすごく大切です。特にアスリートの場合は身体だけでなく、選手が次の試合に向かえるメンタルを整えてあげることも重要です。本人の努力はもちろん、我々トレーナーが意識を変えてあげることも重要で「藤原さんがいるから次に向かえる」と言ってもらえたときは嬉しいですね。また私は、スポーツトレーナーとして活動しながら「きりん鍼灸整骨院」の院長もつとめています。柔道整復師と鍼灸師、それぞれの強みを活かして、地域の患者様にあらゆるサポートができるのが医療人としての私の喜びであり、誇りです。
私はもともとスピードスケートと競技スキーのトレーナーをしていました。そこで今の師匠でもある、高村コーチと知り合ったことが、資格取得を目指したきっかけとなりました。師匠から「これからはトレーナーも医療資格を持ったほうが良い」とアドバイスを受け、柔道整復師と鍼灸師の国家資格を取得することにしたんです。実際、柔道整復師・鍼灸師のW資格があるとスポーツトレーナーとして、また医療人としても可能性がどんどん広がります。日本医専はW資格に向けたサポートも手厚いので、ぜひみなさんにもW資格を目指してもらいたいですね。
医療人としてのすべてを日本医専で学んだと言っても過言ではないと思います。伝統鍼灸からスポーツ鍼灸など、さまざまな鍼の技術を学べて、授業内容のバリエーションが多かったと思います。そしてとにかく授業の内容が良かったです。解剖医の先生の授業は特に興味深くて面白かったですし、電気パルスの授業も貴重でした。鍼灸は、附属の鍼灸院で模擬的な実技をどんどんやらせてくれて、それがとてもありがたかったです。また、学生一人ひとりにしっかりした技術や、将来のビジョンを持たせることを大事にしてくれました。日本医専はとにかく現場志向で、まさに「技術の日本医専」。数多くの確かな技術を学べる場所だったと思います。
全日本スキー連盟ナショナルチームトレーナー 株式会社アールエフ 代表取締役 きりん鍼灸整骨院院長 /鍼灸学科(夜間部) /柔道整復学科(夜間部)/2014年卒(鍼灸学科)/2017年卒(柔道整復学科)/大学卒業後、独学で競技スキーやスピードスケートのスポーツトレーナーとなる。日本医学柔整鍼灸専門学校の鍼灸学科を卒業後、「きりん鍼灸整骨院」を開業。地域密着型の整骨院として日々、患者様と向き合っているという。整骨院で鍼灸師としても働きながら、スポーツトレーナー活動を続ける。さらなるスキルアップのため柔道整復学科に入学しW資格を取得。現在は、全日本スキー連盟のトレーナーとして、国内外で活動している。