フジエダ珈琲は奈良に6店舗を展開するコーヒーとパンにこだわった専門店。私のお店での主な仕事は、パン生地からカタチを作り上げる「成形」、オーブンを使ってパンを焼き上げる「焼成」です。大好きな仕事なのでとてもやりがいを感じています。パンの分量はグラムだけじゃなくパーセンテージもしっかり計算する必要があり、パンづくり以外にも販売業務を任されることも多いので、この仕事では数字に強くなくてはいけません。そのため大原で取得した電卓検定2級の資格は取得していてよかったなと実感しています。まだまだパンづくりのほかにも覚えることは多いのですが、いずれは新しい製品の提案・開発にもチャレンジしていきたいです。
小さい頃からパン屋さんに絶対になろうと決めていました。小学校低学年のときに、男の子がパン屋さんで働くマンガを見て、この仕事おもしろそうだと思ったことがきっかけになりました。その影響からか、中学校、高校に入ってからもずっと友人たちに、将来パン屋をやりたいと言い続けていましたね。自宅にはパンをつくる道具などが無かったので、パンを家でつくることが難しかったのですが、当時母親から、パン職人を目指す専門学校に通えば、パンの専門知識が学べ、毎日パンづくりの技術を磨くことができるし、資格を取得すればパン屋さんになれると聞いて、パン職人を目指すために専門学校に進学しようと決意しました。
大原はパンづくりだけではなくお菓子も学べ、ブーランジェが専攻であったことも進路選択の大きな決め手に。学費サポートなども魅力の一つでしたね。オープンキャンパスではスペシャル体験でチーズケーキづくりをしました。先生や先輩からの丁寧な指導や学校の雰囲気などを体感し、ここで学ぼうと思いました。学校での一番の思い出は、有田みかんを使用したスイーツ作品を競い合う「ノエル・アリダ スイーツコンテスト」に参加したこと。会場の雰囲気がすごかったのですが、本選まで残れたことは今後もなかなかできないような貴重な体験でした。有名パティシエに試食していただき、プロの目線の違い、商品づくりの難しさを学ぶことができました。
フジエダ珈琲 オランダ屋 高田店/製菓・製パンコース/2018年卒/奈良県立五條高校出身/大原ではパンづくりの基礎から応用まで学び、製菓のノウハウもしっかり身につけた中田さん。大原での学びは、現場での経験を踏まえた指導で、働きだしたらどう指示される、こういったことがあるなど、具体的に教えてもらえたことが今の仕事にも活かされているという。「パン屋さんもいろんなお店があって、系列店でも店舗によってパンが違います。いろいろなパンを見て、食べてみることが一番勉強になると思います」と、この分野を目指す高校生に語ってくれた。