タレントのテレビ出演、ドラマや映画の撮影、ファッションブランドのカタログ撮影、web、CM、アーティストのPV撮影など、様々な現場で活動しています。ライブやショーで自分が担当したアーティストやモデルが登場した瞬間、観客の歓声が沸き上がったときなどは、自分がその舞台に出ていると錯覚するくらい興奮します。現場にはモデルやタレントのほかに、カメラマン、スタイリスト、映像監督、ディレクターなど様々な立場のプロがいますが、みんな常に驚きや新鮮さを探して世の中に発信しようとしています。そのような輪の中でお互いの価値観や考え方を共有しながら、新たなイメージを生み出せることが、この仕事の一番のやりがいです。
高校に入って音楽に興味を持つようになり、海外のバンドや古い年代のアーティストの容姿に憧れて自分の髪型を変えるのが楽しかったのが、ヘアメイクアーティストを目指すきっかけに。また、ヘアメイクの技術を身につければ、綺麗な人や個性的な人たちに会えると思ったのも、この仕事を志した理由の一つです。それに、フリーランスで働くことで、色々な現場で様々な方たちと仕事ができることも魅力に感じました。バンタンでは、ヘアメイク経験ゼロの状態から、2年目の作品展でグランプリを取った経験により、自分の努力次第で結果を出せるということを実感。バンタンでの学びを通して、結果を恐れずに挑戦する勇気を得ることができました。
プロとして技術があることはもちろんですが、ヘアメイクはモデルやタレントといった演者に一番近い存在なので、他人が何を考えて何に嬉しがり、何を嫌がるのか、感受性豊かに感じ取れることがとても大事だと思います。学生の間は失敗することを恐れずに、色々な場所に出かけて、そこで出会った人から話を聞いたり、自分自身を表現するように心がけてみてください。自分の場合は、夜遅くまで「最近のファッション業界」について議論したり、ターム毎の作品制作のアイデアを先輩に相談したりと、とにかく貪欲にヘアメイクの練習に没頭していました。今でも街中や電車の中で、年齢問わず色々な人たちの服装や髪型をチェックするようにしています。
ヘアメイクアーティスト(フリーランス)/ヘアメイク学部 卒/2013年卒/オープンキャンパスに参加したときに、学んでいる学生の雰囲気がとてもよく、先生も現役のプロのため現場の話を多くきけると思ったことが、バンタンへ入学する決め手になったそう。それまでヘアメイクの経験はなかったが、入学してからは分からないことをそのままにせず、何でも貪欲に吸収する姿勢で技術を磨いたという仲子さん。学生時代で思い出深い出来事は、2年目の修了制作展のとき。「監修してくれた先生が自分のことのように泣いてくれて、とても嬉しかったですね」。いつか自分のプロデュースした化粧品を出すことが目標だと、明るい笑顔で語ってくれた。