2022年から「シェラトン都ホテル東京」に勤務して、現在はロビーラウンジで提供するケーキやレストランのデザートを担当しています。それぞれに仕事の進め方は少し異なるのですが、その両方を入社1年目から経験できることに大きなやりがいを感じています。また、誕生日や記念日にレストランを利用される方にはHappy Birthday!などのメッセージをプレートにチョコペンで書かせていただいているのですが、お客様から「書いてくれた人に会いたい」という申し出を受けて出向いたところ、直接、「ありがとう」「嬉しかった」と仰っていただいたことがあります。そういう機会は多くありませんが、人を笑顔にできる仕事なのだと改めて実感しました。
小学生の頃から、ケーキを食べるのも作るのも大好きで、その頃、女性のパティシエを主人公にしたTVドラマがあり、大きなウェディング・ケーキを作る姿に憧れを抱くようになりました。中学生になるとクリスマスケーキやバレンタインのチョコレートなども作るようになり、食べてくれた家族や友人たちが「おいしい」と言って喜んでくれることに作る楽しさ以上の嬉しさを感じていました。その笑顔が見たくて、「次はもっとおいしいものを!」という気持ちも湧いてきますし、これを仕事にできたらどんなに幸せだろうと思い、パティシエになることを決意。豊富な実習によって実践的に学べるYAMANOTEに入学することにしました。
さまざまな調理器具の使い方から計量や温度管理の大切さなど、プロとして社会に出るための基礎固めをすることができました。スポーツと同じように技術は練習(実習)によって身につくものだと思いますが、文字通りの毎日実習によって自分が着実に進歩していると感じられます。また、グループ実習では自分が率先して動くことはもちろん、仲間たちへの声掛けや気持ちを察することの大切さにも気づくことができました。そんな中で一番の思い出は「販売実習」。自分たちで考え、試作を繰り返して作ったケーキを百貨店のイベントスペースで販売するのですが、お客様たちの反応を見ながらショーケースの前に立つ1週間はとても貴重な経験になりました。
(株)近鉄・都ホテルズ「シェラトン都ホテル東京」料飲部 勤務/製菓総合本科 卒/2022年卒/中学、高校と運動部のキャプテンを務めていたが、ケガをしてその回復に努めた経験があったことからリハビリ系の資格取得も視野に入れていたというSさん。しかし、「一番好きなことは何か」を自分に問いかけた時に導き出された答えは小学生の頃から憧れていた「パティシエ」だった。高校卒業後、YAMANOTEに入学する決め手となったのは「オープンキャンパスに参加した際、キレイな校舎や学校の雰囲気、そしてフレンドリーな先生方や先輩たちに親しみを感じたから。そして渋谷で学べるという点にも惹かれました」と言う。