
ムサビ通信で学んだ日々は「大人の青春」でした
現在は小学校の図工の先生として働いています。元々は学校事務の仕事をしていましたが、手を動かして表現することの楽しさを改めて感じ、気づけば教える立場へと進んでいました。ムサビ通信の魅力は、学びの幅広さと柔軟さです。課題を通して足りないと思ったところは、別の科目で表現方法や知識を学び、自分のペースで深めていけます。先生や仲間との出会いから刺激を受け、制作を重ねるほどに世界が広がっていきました。デザインの基礎から彫刻・版画まで多様に学んだ経験は、子どもたちに表現の面白さを伝える上で大きな力になっています。ムサビ通信での学びが、気付けば人生の選択肢を大きく広げてくれました
当時は小学校の事務職員として働いていて、毎日の仕事に少し飽きを感じていました。その頃、友人と美術館に行ったら知識を披露してくるのがちょっと悔しかった経験もあって(笑)。もともと美術が好きだったこともあり、「私も学んでみよう」と思ったのがきっかけです。ただ、デッサンの経験もなく少しハードルを感じていましたが、仕事で配布物を作る機会もあり、デザイン的な視点を持てば日常の仕事がもっと楽しくなるかもしれないと考えデザイン総合コースを選びました。学び始めてみると、デザインは見た目を整えるだけでなく、「地域と関わる」「人との関係を設計する」など、もっと広くて柔軟な領域があることに驚きました。
入学当初はデザインソフトの操作にも自信がありませんでしたが、初歩から丁寧に学べる授業があり、日々の課題を通じて自然に身についてきました。プレゼンでは「イラストがあったほうが伝わる」とアドバイスを受けて描いたものの、「パースが変だね」と言われて別の科目でパースを学ぶなど、課題を通して新たな学びにつながる経験が多くありました。さらに彫刻や版画、テンペラなど造形的な表現にも挑戦し、気づけば200単位に(笑)。卒業制作では、客室乗務員時代の経験をもとに「飛行機のマナー啓発」をテーマにしたアニメーションと冊子を制作し、優秀賞を受賞しました。ムサビ通信では、学ぶ喜びと表現する力の大切さを実感しました。

小学校 図工教諭/デザイン情報学科 デザイン総合コース/2025年卒/2022年に3年次編入学。キャビンアテンダントとしての業務経験を生かして制作した卒業制作作品「機内マナーのしおり」で優秀賞を受賞。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。
