五輪招致のカギ「プレゼン力」。高校時代から身につけるには?

「お・も・て・な・し」が印象的だった、IOC総会の最終プレゼンテーション。このプレゼンの成功が東京オリンピックをたぐり寄せたともいわれるほど、高く評価されている。

 

こうしたプレゼン力が求められるのは、オリンピック招致ぐらい大きなことにかかわる、一部の人だけだろうか? 多くの人にとって、プレゼン力は不要なものなのだろうか?

 

リクナビ進学では2013年12月に20~30代の社会人200人にアンケートを実施。仕事の現場でのプレゼンの重要性について聞いた。

 
 

■約6割の大人が「仕事の現場でプレゼンが重要」

 

「仕事現場でプレゼンが重要だと思うことがあるか」と聞いたところ、次のような結果になった。

 

仕事現場でプレゼンが重要だと思う …55.3%

 

回答してくれたのは、会社員や自営業、パート・アルバイトなど、さまざまな職業の大人。その約6割が、プレゼンの重要性を感じていた。どうやら、「プレゼンは特別な人だけが必要なもの」ではないようだ。

 
 

■上司からの評価、信頼感、会社の売り上げに影響大?

 

具体的に仕事のどんな場面でプレゼンが必要となるのだろうか。

 

「会議での発表の場面」(生産技術/品質管理/検査・男性)

 

「新商品の試作や発表の時」(販売/サービス・女性)

 

「客先での営業」(一般事務/営業事務・男性)

 

「やってほしいこと購入したい物がある時など、上司に報告する時」(販売/サービス・女性)

 

「知識のない上司を納得させるため」(保育士・女性)

 

「フリーランスなので、自分をクライアントに売り込むためにプレゼンします」(その他・女性)

 

「人とかかわるときすべて」(一般事務/営業事務・女性)

 

人前で発表する場面はもちろん、お客さんに商品を説明する時や、上司との日々のコミュニケーションにおいてなど、人とかかわるあらゆる場面があがった。

 

では、プレゼン力がどんなメリットをもたらすかというと…。

 

「上司への報告の場で、自分の言葉で伝えたいことを確実に伝えることで良い評価を得る」(研究/開発・男性)

 

「説得力があり、仕事を任せてもらえる機会が増えそう」(一般事務/営業事務・女性)

 

「商品を勧めるときに、わかりやすく、興味をもってもらえる」(販売/サービス・女性)

 

「客先への提案活動で、会社の利益・信頼獲得につながる」(その他・男性)

 

「プレゼン能力で商談が決まる」(カスタマーサポート・女性)

 

上司からの評価、信頼感、会社の売り上げなど、さまざまな面に影響。仕事で活躍するために、プレゼン力は欠かせない能力といえそうだ。

 
 

■高校時代にコレをやっておこう

 

将来、仕事でバリバリ活躍したいなら、高校生の今から準備しておきたいところ。そこで、プレゼン力アップのために高校時代にやっておくとよいことも聞いてみた。

 

「人前でしゃべる、発表することを嫌がらない」(公認会計士、税理士・男性)

 

「どんなことにも詳細で簡易な説明ができるように、国語力をつけるとよいと思う」(弁理士、司法書士、行政書士・男性)

 

「多方面からの視点をもつこと。だから視野を広くするためにも勉強も遊びも部活もたくさんしたほうがいいと思う」(看護師・女性)

 

「いろいろな人に出会い、いろいろな体験をし、いろいろな知識を入れておく。とにかく無駄な体験はない」(その他・女性)

 

「本を読むことが大切だと思います」(販売/サービス・男性)

 

「学校にこもらず、もっと外の世界を知る」(幼稚園教員・女性)

 
 

勉強も部活も遊びも、なんでも一生懸命やること。その経験がプレゼン力のもとになりそうだ。