英語を使う仕事43選|高収入が狙える!英語が活かせる職種一覧!【TOEIC®目安点数付き】
英語を使う仕事は国際色豊かでダイナミック。専門性が高く高収入が狙える人気の仕事だ。さらに講師や通訳・翻訳などみんながパッと思いつく以外にもずいぶん広がりをみせている。ここでは英語を使う主な43職種を紹介していく。気になった仕事を目標にこれからの進路を考えてみよう。目次
- 英語を使う仕事に必要な英語力は?
- 英語を使う仕事とは?
- 外資系企業で働く仕事
- 日系グローバル企業で働く仕事
- 教育・語学分野の仕事
- 旅行・観光・航空・ホテル業界の仕事
- 人材・キャリア支援分野の仕事
- IT・テクノロジー分野の仕事
- 海外貿易・物流・サプライチェーン関連の仕事
- メディア・出版業界の仕事
- そのほか専門職
- 高収入がねらえる英語を使う仕事は?
- 英語の仕事に向いている人は?
- 英語を使う仕事を選ぶポイントは?
- 英語を使う仕事にお勧めの進路5選
- 進路1.英語をきわめる「英語学科・英米語学科」
- 進路2.「留学」を検討する
- 進路3.「外国語学部・学科」で英語以外の言語を学ぶ
- 進路4.国際的な「人間力・文化教養」を磨く
- 進路5.自分の「興味分野」を学び深める
- まとめ

松崎久純先生
グローバル人材育成コンサルタント・研修講師(サイドマン経営・代表)
米国南カリフォルニア大学卒業後、現地企業に営業職で就業。帰国後は文具メーカー海外事業部・欧州・アジア担当をはじめ、世界25カ国以上での業務経験を持つ。著書『英語で仕事をしたい人の必修14講』を筆頭に、書籍、新聞、雑誌等で「英語を使いながら働く人に向けた実務ノウハウ」を幅広く紹介している。まさに世界へ羽ばたく人を育てるプロフェッショナルだ。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科非常勤講師、国際機関などで外国人研修生を受け持つ講師としても活躍している。
英語を使う仕事に必要な英語力は?
英語を使って仕事をするには、TOEIC® LISTENING AND READING TEST(以下、TOEIC®)点数670点以上が目安となる。英語を使う仕事とひとことで言っても、日常会話レベルでOKな仕事もあれば、ネイティブ並みの英語力が求められる専門職もある。特にビジネスシーンではTOEIC®の点数で英語力を判定することが多いので目安を覚えておこう。
目安となるTOEIC®点数
| TOEIC® 860点 | 【ネイティブレベル】 ノンネイティブとして十分なコミュニケーションができる |
| TOEIC® 730点 | 【ビジネスレベル】 状況に応じて必要なコミュニケーションがとれる |
| TOEIC® 470点 | 【日常会話レベル】 通常会話であれば要点を理解でき、応答にも支障がない |
TOEIC®とは
結果は合格か不合格かではなく10~990点のスコアで表示され、現時点での実力が把握でき、世界約160カ国で行われている。企業からの信頼も厚く、新入社員の英語力をはかったり、海外に出張する人を選んだり、昇進・昇格の条件にしたりするなど、スコアを利用する企業も多い。
●TOEIC®について詳しく知る
実用英語技能検定(英検®)とは
「話す」「書く」「聞く」を含めた総合力を判定する。筆記試験に加え、級に応じて英作文や面接もあり、総合的に英語力を測定されるぶん社会的評価は高い。グレードは1~5級まで7つ。大学入試の優遇対象や、海外の大学の入学条件、公務員採用時の選考基準などとして認められている。
※英検®は公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
●実用英語技能検定(英検®)について詳しく知る
英語を使う仕事とは?
英語を使う仕事は観光や旅行業界、通訳や翻訳といったものだけではない。商社や外資系企業、メーカーの海外部門や海外工場、物流関連企業、IT業界、教育やキャリア支援など幅広いジャンルにわたる。まずは職種一覧でどんな仕事があるのかチェック!一覧から気になる仕事を見つけたらさらに詳しく調べてみよう。
| ■ 外資系企業 | 営業セールス |
| 広報・PR | |
| マーケティング | |
| 人事(ヒューマンリソース / HR) | |
| コンサルタント | |
| ■ 日系グローバル企業 | 英文事務 |
| ビジネス・会話通訳者 | |
| 産業翻訳者 | |
| 海外営業 | |
| 国際広報 | |
| ■ 教育・語学 | バイリンガル保育士・児童英語講師 |
| 英語教諭(中学・高校) | |
| 小学校英語講師 | |
| 英会話スクール講師 | |
| 日本語教師 | |
| 語学教材編集者 | |
| 留学コーディネーター | |
| 語学講師(英語以外の言語) | |
| ■ 旅行・観光・航空・ホテル | キャビンアテンダント(CA/客室乗務員) |
| グランドスタッフ・空港係員 | |
| 航空管制官 | |
| ホテルスタッフ・レセプション・コンシェルジュ | |
| テーマパークスタッフ | |
| ツアープランナー・ツアー添乗員 | |
| 通訳ガイド | |
| ■ 人材・キャリア支援 | 海外就職支援アドバイザー(日本から海外への就職) |
| 外国人向けの人材紹介(国内の外国人への就職) | |
| ■ IT・テクノロジー | 翻訳・通訳アプリ開発者 |
| 海外案件エンジニア | |
| テクニカルサポート | |
| ■ 海外貿易・物流・サプライチェーン | 貿易事務 |
| 国際物流コーディネーター | |
| マーチャンダイザー(MD)・バイヤー | |
| ■ メディア・出版 | 海外特派員 |
| 海外ニュース編集・リサーチャー | |
| 出版翻訳者、翻訳コーディネーター | |
| 映像翻訳者 | |
| 通訳者(逐次通訳、同時通訳など) | |
| ■ そのほか専門職 | 外交官 |
| 国際税務コンサルタント | |
| 国際公認会計士 | |
| コミュニティ通訳者 | |
| ファンドマネージャー |
外資系企業で働く仕事
海外に資本をおく外資系企業では社内公用語は基本的に英語を使う。また、実力主義で高収入がねらえる場合も多い。
営業セールス
営業セールスは、お客さまが抱える課題を解決する商品やサービスを提案しながら、新規顧客を開拓したり、既存客との取り引きを継続、拡大したりする仕事だ。商品知識や業界の専門知識、柔軟な対応力が求められ、特に外資系企業の場合は、「どれだけ成果をあげたか」といった実績に応じて年収が大きく変わるのが通常で、実力次第で稼げるのが大きな魅力だ。
英語力(TOEIC®):700~860点以上。
海外にある本社と連絡を取るため、メールだけでなく、電話やオンラインで折衝・交渉するシーンも多い。
平均年収目安:618.3万円 (商社営業/厚労省 job tagより)
広報・PR
外資系企業の広報・PRは、「海外発祥の自社ブランド」をニュースリリースやSNSを通じて日本国内にわかりやすく伝える仕事だ。自社の紹介や新製品情報などを日本のテレビや新聞、Webなどの報道機関に「プレスリリース」といった形で情報提供していく。会社に良いイメージをもってもらうためのメディア向け活動が中心となる。
英語力(TOEIC®): 700点台後半~860点以上。
海外の本社と「次にどんな情報を出すか」などを英語で話し合ったり、英語でニュース原稿を書いたりするため、ビジネス会話はもちろん読み書きのスキルも必要だ。
外資系企業における広報・PRは大きく2つある
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1つめは自国の商品コンセプトをあえてそのまま日本に持ち込むスタイルです。
代表的なのは服飾品の高級ブランドなどで、フランスやイギリス、ドイツ、イタリアを中心とした西ヨーロッパ市場で人気の商品を自国と同じコンセプトで販売するパターンです。この場合は海外にある自社ブランド商品を日本に紹介する仕事が多いでしょう。
2つめは、自国商品のブランド名はそのままに、日本市場向けに商品開発をしなおして販売するスタイルです。
この場合は商品を知ってもらうと同時に、いかに日本人向けに開発をしたかといった商品背景も併せて伝えるといった仕事が多くなるでしょう。(松崎先生)
マーケティング
マーケティングは、データをもとに「どうすればお客さんに商品を買ってもらえるか」を考案する仕事だ。どんな商品がはやりそうかといった市場調査、SNSや広告を使った商品の売り出し、価格などをグローバル規模で計画し実行する。海外本社とのやりとりにおいて常に時差に気を配ることも必要となる。
英語力(TOEIC®):800点以上。
海外の本社から送られてくる市場のデータや戦略の資料を読んで理解したり、会議で自分の考えを正確に伝えたりする際にすべて英語で対応する。
人事(ヒューマンリソーシス/HR)
人事(HR)は、社員が気持ちよく最大の力で働けるようにサポートする仕事だ。特に外資系企業では、海外本社の戦略に合わせて日本拠点向けに人事制度を設計することが多く、社員の評価方法の設計、採用、給与や福利厚生の管理、社員研修などが中心となる。また外国籍社員の採用、教育育成も担当することも。
英語力(TOEIC®): 700点台後半~860点以上。人事規定などの英文書を読解する力、英語でのコミュニケーション力が求められる。
コンサルタント
コンサルタントは、クライアントの抱えている問題を解決し、さらに成長するための戦略やアイデアを売るプロフェッショナルだ。外資系のコンサルタントはグローバルコンサルティングファームに所属し、業務改善やIT導入など専門分野でプロジェクトを組み活躍することが多い。論理的な考え方とタフな体力・精神力が不可欠で、そのぶん収入も高めな傾向にある。
英語力(TOEIC®): 860点以上。
海外の最新情報や企業戦略を理解するため非常に高い英語レベルが求められる。また海外のチームと協力してプロジェクトを進めるため会話力も必須だ。
日系グローバル企業で働く仕事
日本に資本をもちながら海外事業を行う日系グローバル企業では、部署や担当する業務により英語が頻繁に使われる。また企業によっては社内公用語を英語に定めていることもある。
英文事務
英文事務は、日本の会社にいながら海外の支社や取り引き先とのやり取りを英語でサポートする、国際的な縁の下の力持ちのような役割だ。英文書類の作成・翻訳、海外顧客とのメール・電話対応、海外支社の社員が日本に来た時のサポート、会議の議事録作成などが主な仕事。必須となる資格は特にないが、国際秘書検定や貿易実務検定®などがあると役立つ。
英語力(TOEIC®): 650点~750点以上。
業務は英語での文書作成やメールでのやり取りといった読み書きが中心。電話やオンライン会議などで英会話を活かせる場面もある。
英文を扱うことのできる事務担当者は、重宝される存在に
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メールなどの通信文による海外とのやりとりを、日本のビジネス用語で「コレポン」(コレスポンディングの略)と言いますが、英会話ができる人はいても、コレポン業務を正確にできる人は比較的少ないものです。
コレポン業務には、英語の文章力だけでなく、その会社(部門)の仕事をよくわかっていることも必要になります。(松崎先生)
ビジネス・会議通訳者
ビジネス会議通訳者は、重要な会議やビジネスの商談に同席し英語⇔日本語をすばやく正確に訳す、いわば言葉の橋渡し役だ。資格は必須ではないが、通訳スキルと専門知識が必要となる。商談やプレゼンテーションはもちろん国際会議やシンポジウムなどでの通訳もあり、異文化間コミュニケーションをサポートする役割も担う。日本の会社のルールと海外の文化の両方を理解する能力が求められる仕事だ。
英語力(TOEIC®): 800点~900点以上。
英語を話す・聞く能力だけでなく、ビジネスの内容を深く理解する力が必要となる。
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産業翻訳者
産業翻訳者は、ITビジネスや科学技術、機械、医療など特定分野の文書を正確に訳す専門家のことを指す。手がけるのは契約書、製品マニュアル、新薬の申請書類、特許関連など。深い知識と緻密な文書を正確に翻訳していくスキルが求められる。英語に加え、理系分野の知識があると大きな武器となる。
英語力(TOEIC®):800点以上。
IT、特許、医学などといった特定分野に関する専門用語の理解が非常に重要だ。
海外営業
邦人企業の海外営業は、日本の商品やサービスを海外向けに紹介し取り引きをする、世界を股にかけてセールスを行う仕事だ。商談、契約のための海外出張のほか、海外からの問い合わせ対応、輸出入の手続き管理などを担当する。海外駐在で現地の市場を新規開拓する仕事をまかせられる場合もある。
英語力(TOEIC®):700〜800点以上。
海外の取り引き先との商談や交渉でメールや電話はもちろん、直接会って会話するコミュニケーション力も不可欠だ。
海外営業ではメールの読み書き力も重要
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海外営業はアタッシュケースを持って飛び回る華やかなイメージがあると思いますが、会社同士の長い付き合いをつなぐ地道な営業活動であることも多いものです。
お客さまと会うときは、もちろんうまく会話すべきですが、それ以外のときはメールなど文章でのやり取りがほとんどになりますから、読み書きの力が強い味方になります。また、国による商慣行の違いを目の当たりにする機会も多い刺激的な仕事です。(松崎先生)
国際広報
国際広報は、日本の会社や商品・サービスを世界中の国に向けてニュースとして紹介する企業PRの代弁者だ。英語でプレスリリースを作成し、海外の報道関係者に向けて自社のニュースを届ける。また、海外の記者からの取材に対応したり、質問に答えたりといった海外メディアへの対応、また世界に発信するPR戦略を立てるなどの役割もある。
英語力(TOEIC®):800点以上。
新聞、テレビ、ウェブサイトといった海外のメディア担当者と直接やり取りしたり、英語でプレスリリースを書いたりと、英語の読み書きに加えコミュニケーション力も必要だ。
教育・語学分野の仕事
英語を教え、周りから「先生」と呼ばれる仕事はもちろん、教材を作るなど英語の学びをサポートする仕事も!
バイリンガル保育士・児童英語講師
バイリンガル保育士は、英語で歌やゲーム、絵本の読み聞かせといった保育を通して、子どもたちが自然に英語に触れられる環境を作り、成長を助ける仕事だ。仕事に就くには保育士の国家資格が必要となり、英語で外国人の保護者との連絡や対応を行うこともある。
英語力(TOEIC®): 700点台以上。
正しい英語を使った教育、指導が求められ、外国人保護者に英語でのていねいな対応力も必要となる。
英語と子どもが大好きなにおすすめ!
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昔は「英語を覚えたければ保育園に行くといい」と言われていたほど、子どもと接することは言葉を学ぶのによいと考えられています。日本、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアと、子どもと戯れる保育士さんをさまざま見てきましたが、世界中どこの国の保育士さんもほのぼのとした雰囲気が似ているという共通点がありました。英語が好き、子どもが好きという人であればぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。(松崎先生)
英語教諭(中学・高校)
中学・高校英語教諭は、英語指導を通して生徒たちの成長をサポートする仕事だ。文法、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能をバランスよく指導するほか、生活指導や進路指導なども行う。
大学の英語系学科で教職課程を履修して卒業すれば、中学校・高校教諭の一種免許状(外国語(英語))〈国〉が取得でき、短大では中学校教諭の二種免許状(外国語(英語))の〈国〉が取得可能。なお、公立学校の英語教諭として勤務する場合は、免許状取得に加えて、自治体ごとに行われる教員採用試験に合格しなくてはならない。
英語力(TOEIC®):TOEIC® 730点以上または英検準1級以上(文部科学省)。
TOEIC®スコアは絶対条件ではないが、「英語で授業を行う」能力が求められる。
平均年収目安:中学校/726.5万円 (中学校教員/厚労省 job tagより)、高校/678.8万円 (高等学校教員/厚労省 job tagより)
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小学校英語講師
小学校英語講師は、小学生に英語の楽しさを伝える先生だ。歌やゲーム、簡単な会話などを中心に、遊び感覚で英語に触れる授業を実施していく。また保護者やほかの先生方と連携を取るためのコミュニケーションも大切な仕事だ。
小学校教諭特別免許状(外国語(英語))を取得すれば教員資格を有していなくても教壇に立つことができるほか、「J-SHINE(小学校英語指導者資格)」の民間資格を取得していると有利になる。
英語力(TOEIC®):600〜700点台、または英検2級~準1級程度。
「簡単でわかりやすい英語を、はっきりと話せる」レベルの会話力が目安となる。
平均年収目安:726.5万円 (小学校教員/厚労省 job tagより)
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英会話スクール講師
英会話スクール講師は、子どもから大人まで広く「英語を話す楽しさ」や「通じるよろこび」を教える仕事だ。生徒の目標に合わせて、コミュニケーション能力を上げるお手伝いをし、生徒のレベルに合わせてグループレッスンやマンツーマンレッスンを実施。教材やゲームの準備、生徒の進捗管理、目標達成のためのアドバイスといったカウンセリングなども担当する。
TOEIC®の高得点やJ-SHINE(小学校英語指導者資格)などがあると役立つ。
英語力(TOEIC®):850点以上。
留学経験を問われることも多く、実践的な会話力とわかりやすく教える能力が必要だ。
平均年収目安:438.4万円 (英会話教師/厚労省 job tagより)
日本語教師
日本語教師は、日本語そのものを教えるのはもちろん、日本文化や習慣も一緒に教える、いわば日本を伝える先生だ。「が・を・に」などの文法や漢字、会話などを中心に授業を進めていく。また生徒が留学生などの場合は日本での生活習慣や進路について相談に乗ることもある。
2024年からスタートした国家資格「登録日本語教員」制度により、文部科学省から認定を受けた「認定日本語教員機関」で日本語教師として働くには、日本語教員試験に合格&実践研修を修了して「登録日本語教員」となる必要がある。また、勤務する機関により日本語教師養成講座420時間の修了や日本語教育能力検定試験の合格などの要件が提示されることもある。
英語力(TOEIC®): 600点以上。
中国語、ベトナム語など英語以外の言語ができると有利だ。
平均年収目安:491万円 (日本語教師/厚労省 job tagより)
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語学教材編集者
語学教材編集者は、英語やそのほかの外国語の教科書、参考書、問題集などを作る仕事だ。「今、生徒や先生にとって、どんな教材や本が必要か」というアイデアを出して企画を練り、英語の先生や専門家に取材したり原稿を書いてもらったりして、正確でわかりやすい教材を作り上げていく。資格は特に必要ないが、英語をはじめとした高い語学力と日本語能力の両方が必要となる。
英語力(TOEIC®):600点~700点以上。
教材の内容が正確かどうかを判断し、ネイティブの先生などと専門的な打ち合せをするのに日常会話以上のレベルが必要となる。
教材編集者は限られた時間の中でベストを求める仕事
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語学教材は時間的な余裕があるほど納得のいく教材をつくりやすいものですが、大抵の場合、締切りと戦いながら仕事を進めることになります。つまり、時間的な制限がある中でよいものをつくるという、ある意味で、プロらしさが求められる仕事でもあります。(松崎先生)
留学コーディネーター
留学コーディネーターは、海外で勉強したい人のサポーターのような役割を担う仕事だ。留学希望者の目的や希望を聞き、おすすめの国や学校、期間などをカウンセリング。入学手続きやビザ(査証)の申請、海外保険の手配など、複雑な事務作業の代行を行っていく。また、留学中の病気や盗難などといったトラブル時には現地と連携し冷静に対応していく。自身の留学体験、海外での生活経験が生かせる仕事でもある。
英語力(TOEIC®):650点以上。
留学先の担当者と連絡を取り合うため、英語での会話や文書のやり取りがスムーズにできるだけの語学力が必要となる。
留学を目指す人の道しるべとなる仕事
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これから留学する!という人たちにとって、「留学コーディネーターがどんな人で、どんなアドバイスをしてくれるか」は重要なことです。そのため、留学希望者に親身に寄り添えるパーソナリティを備えていることが求められます。私自身、10代の頃に留学コーディネーターに的確なアドバイスをうけとても感謝したことを覚えているくらいですから、人の心に残るやりがいある仕事だと言えるでしょう。(松崎先生)
語学講師
語学講師は、英語や中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語など、特定の言語を生徒に教える仕事だ。教材・カリキュラムを作成し、発音、文法、会話などを指導していく。また、言葉だけでなくその国の習慣、歴史、考え方なども伝え教えることで、生徒の視野を広げていく。
英語力(TOEIC®): 600点~730点以上(英語以外の言語)。
講師として採用されるには、ネイティブに近い会話力や大学院修士の学位、留学経験などが求められることが多い。なお英語講師の場合は900点以上が必要だ。
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旅行・観光・航空・ホテル業界の仕事
TOEIC®スコア500点から目指せる仕事もあり、注目度大。好きなことや憧れがつまった仕事だ
キャビンアテンダント(CA/客室乗務員)
キャビンアテンダントは、機内のお客さまが安全で快適に過ごせるようあらゆるサービスを提供する、空のおもてなしスタッフだ。機内食や飲み物の提供、機内販売、入国書類の配布といった業務のほか、離着陸前の確認、緊急時の脱出誘導、急病人の応急処置など、人の安全に関する非常に重要な業務も担当する。人気職種であるぶん、就職は狭き門。専門学校や大学で学び、必要な知識や教養を身につけるのがおすすめだ。
英語力(TOEIC®): 600点~800点以上。
国際線ではより高い会話力が求められる。
平均年収目安:596.1万円 (客室乗務員/厚労省 job tagより)
グランドスタッフ・空港係員
グランドスタッフ・空港係員は、空港のカウンターやゲートでお客さまがスムーズに旅立てるようサポートする仕事だ。チケット発券、パスポート確認、預け入れ荷物の受付といったチェックイン業務、お客さまを飛行機へスムーズに誘導する搭乗ゲート業務、トラブル対応といった業務を担当する。資格は必須ではないが接客経験や語学力があると有利。立ち仕事が多く、早朝や深夜の勤務があるため、体力も必要に。
英語力(TOEIC®):500点〜600点以上。
国際線では外国人のお客さまへのチェックインや道案内、遅延や欠航時の説明などで英語を使うため、スコアよりも実践的な会話力が重要となる。
平均年収目安:506万円 (空港グランドスタッフ/厚労省 job tagより)
航空管制官
航空管制官は、航空機が安全かつスムーズに飛べるよう指示を出す、「空港・空域における交通整理のプロ」と言える存在。レーダーや無線を駆使し、航空機に離着陸の許可、飛行する高度や進路、天候や気象などの重要情報を提示し的確な指示を出すといった、非常に重要なミッションを担う。なお、航空管制官になるには国家公務員の航空管制官採用試験に合格することが必須で、勤務は24時間体制の交代制となる。
英語力(TOEIC®):700点台後半〜800点以上。または英検準1級以上。
パイロットとの交信は原則としてすべて英語で行うため、高い英語力が必要となる。
平均年収目安:591万円 (航空管制官/厚労省 job tagより)
ホテルスタッフ・レセプション・コンシェルジュ
ホテルスタッフ・レセプション・コンシェルジュは、お客さまがホテルで過ごす時間を快適で特別なものにする、おもてなしのプロだ。レセプション(フロント)はチェックイン・チェックアウトの手続き、料金の精算、鍵の受け渡し、館内施設の案内などを行い、コンシェルジュはお客さまの個人的な要望に、最高の形でこたえる専門職。ほかにもベルスタッフ(荷物運び)やドアマン(出迎え)などホテルスタッフとしての役割もさまざま。ホスピタリティとマナーがきわめて重要な仕事だ。
英語力(TOEIC®): 600点〜750点以上。
特にレセプションやコンシェルジュは、外国のお客さまと英語でチェックイン、観光案内、トラブル対応を行うため、流ちょうな会話力が必須。
テーマパークスタッフ
テーマパークスタッフは、来場したお客さまに夢と感動を提供し、安全に楽しんでもらう、エンターテインメントサービスのプロだ。乗り物の運行・安全確認、誘導などを担当するアトラクションキャスト、チケットや食事、グッズの販売を行う物販キャスト、お客さまの困りごとに対応するゲストサービス、パーク内の清掃や美化を担当するカストーディアルなど仕事はさまざま。強いサービス精神と、常に笑顔でいられる明るさが必要だ。
英語力(TOEIC®): 470点以上。
簡単な日常会話や道案内、英語でアトラクションの説明ができると有利だ。
平均年収目安:373万円 (遊園地スタッフ/厚労省 job tagより)
ツアープランナー・ツアー添乗員
ツアープランナーは、「どこへ、どんな目的で、いくらくらいの旅行にするか」を考え、日程、立ち寄り先、宿泊先、移動手段、費用などを考えながらプラン作成する仕事だ。一方、ツアー添乗員(ツアーコンダクター)は、プランナーが作ったツアーに同行し、旅行がスムーズに進むよう管理・案内する旅のガイド役を担う。ツアープランナーはリサーチ力、企画力、流行への感度が求められ、ツアー添乗員は安全管理、時間管理、細やかな気配りが求められる。
英語力(TOEIC®):470~500点以上。
現地の情報収集や海外添乗などで、日常会話以上のスキルが求められる。
平均年収目安:396万円 (ツアーコンダクター/厚労省 job tagより)
通訳ガイド
通訳ガイドは、「全国通訳案内士」の国家資格をもつガイドの専門家だ。神社仏閣、博物館、観光地などで、英語を駆使しつつ、日本の歴史や文化を深くわかりやすく説明していく。お客さまの希望に応じた企画力や、ガイド中のトラブルなどに対応できる臨機応変さが求められる。通訳ガイドと名乗って仕事をするには「全国通訳案内士」の資格が必須となる。語学力はもちろん、日本の地理、歴史、一般常識に関する幅広い知識が問われる難関試験となっている。
英語力(TOEIC®):650点~900点以上。
全国通訳案内士試験合格を目指す際、目安は900点となり、きわめて高い語学力が必要となる。また専門的な内容を正確に通訳する能力も求められる。
平均年収目安:396万円 (通訳ガイド/厚労省 job tagより)
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人材・キャリア支援分野の仕事
英語を活かして「働きたい人々」の願いをかなえていく仕事
海外就職支援アドバイザー
海外就職支援アドバイザーは、海外で働きたい日本人向けに就職活動からビザの取得、現地での生活準備まで、あらゆる面でサポートする仕事で、国や職種、給与など相談者の希望に沿って海外の求人を紹介していく。また、現地の企業と連携を取り、新しい求人情報を開拓するのも仕事の一つだ。資格は必須ではないが、自身に海外での就職や生活の経験があると有利になる。
英語力(TOEIC®):600点以上。
現地企業や求職者、大使館などとスムーズにやり取りできるだけの英語力が求められる。
外国人向けの人材紹介
外国人向けの人材紹介の仕事は、「日本で働きたい外国人」と、「外国人の力を借りたい日本企業」の橋渡しをする、国際的な人材マッチングのプロだ。外国人求職者のキャリアカウンセリングから、希望やスキルに合った日本の会社の紹介、日本語での履歴書・面接対策や在留資格の申請まで幅広くサポート。異文化理解が必須で、日本の労働法やビザの制度など専門的な知識も必要となる。
英語力(TOEIC®):500点以上。
英語のほか、支援する外国人の母国語(中国語、タイ語、ブラジル語など)ができると有利に。
IT・テクノロジー分野の仕事
人気のIT業界でも英語が堪能な人はひっぱりだこ!な仕事
翻訳・通訳アプリ開発者
翻訳・通訳アプリ開発者は、スマホやタブレットで使われるアプリを各国の言語や文化、法律に合わせて開発や修正をし、世界中にリリースする役割を担う。海外チームのプログラマーやデザイナー、マーケターとオンラインで協力しながら開発を進めるため、英語でのチーム連携も必須となる。また、時差や文化の違いがあるチームで働くため、コミュニケーション能力が非常に重要だ。
英語力(TOEIC®): 600点〜800点以上。
プログラミング言語の読み解きなども不可欠となる。
海外案件エンジニア
海外案件エンジニアは、日本企業に勤めながら海外顧客のシステムを構築する技術職だ。システム仕様書の作成、プロジェクトの調整、システム導入まですべての業務が英語で行われ、国際色豊かなチームメンバーたちと共にプロジェクトを遂行していく。プログラミングやITインフラに関する技術力はもちろん、異なる文化や価値観をもつ人たちと働く柔軟性が求められる仕事だ。
英語力(TOEIC®): 700点~800点以上。
海外顧客や現地のエンジニアと技術的な仕様や進捗について正確に議論・交渉できるレベルのスピーキングとライティング能力が求められる。
テクニカルサポート
テクニカルサポートは、PC、スマホ、タブレットの操作や仕様に関しての技術的なトラブルや質問を解決する専門サービス職を指す。例えば「〇〇が動かない」などの機器操作に関する困りごとを正確にヒアリングし、わかりやすい言葉で解決方法を伝えていく。
仕事はお客さまとのメールやチャットが中心で英語での高い読み書き力が問われる。ITに関する知識はもちろん、難しい内容を平易に説明するスキルが必要な仕事だ。
英語力(TOEIC®): 600点〜700点以上。
海外メーカーの技術文書の読解、また海外の開発チームとのやり取りのシーンで英語力が必要となる。
平均年収目安:628.9万円 (ヘルプデスク(IT)/厚労省 job tagより)
海外貿易・物流・サプライチェーン関連の仕事
物品をスムーズに流通させる、世界を相手に働く仕事
貿易事務
貿易事務は、輸出入に関する手続きを一手に引き受ける、国際取り引き事務のエキスパートだ。輸出入に関する書類の作成・チェック、インボイス(送り状)、パッキングリスト(梱包明細書)、そして決済に必要なL/C(信用状)などの貿易に関する文書を扱っていく。専門性が高いため「貿易実務検定®」や「通関士〈国〉」などの資格があると有利に働く。
英語力(TOEIC®): 600点~700点以上。
インボイスや船積み書類などの文書読解力、ビジネス英語での読み書きスキルが必須となる。
平均年収目安:511.9万円 (貿易事務/厚労省 job tagより)
国際物流コーディネーター
国際物流コーディネーターは、海外の工場や倉庫からお客さまの手元に届くまで、商品が確実に届くよう道筋をつける物品輸送の司令塔のような役割を担う。船便、航空便などを組み合わせたルート(ロジスティクス)を計画し、輸送の進捗を管理・調整。輸出入で必要な通関手続きがスムーズに進むよう、書類の手配や確認といった対応を行う。必須ではないが「貿易実務検定®」や「通関士〈国〉」の資格があれば、その知識が活かせる仕事だ。
英語力(TOEIC®):600点~730点以上。
海外の輸送業者、工場、通関担当者との英文ビジネスメールや電話が中心となる。
平均年収目安:521.1万円 (出荷・受荷事務/厚労省 job tagより)
マーチャンダイザー(MD)・バイヤー
マーチャンダイザー(MD)は、市場調査を通して、「次に何がはやるか」「お客さまは何を求めているか」を予測し、商品の企画、価格設定、プロモーション、在庫・売上管理まで、商品の販売に関するすべてを統括する仕事だ。一方、バイヤーは、MDが作った計画に基づいて買い付けをするプロ。特に輸入商品の買い付けでは、海外のサプライヤーとの価格交渉や商品の通関手続き、輸送手配にも深くかかわるため、英語で取り引きを成功させるコミュニケーション能力が必要となる。
英語力(TOEIC®):700点以上。
交渉などのシーンでビジネスレベルの高い英語力が求められる。
平均年収目安:473万円 (マーチャンダイザー、バイヤー/厚労省 job tagより)
メディア・出版業界の仕事
言葉の壁を越えて「英語⇔日本語」と、異言語を巧みに操る仕事
海外特派員
海外特派員は、新聞社、放送局、通信社などの海外支局でその国や地域のニュースを取材し、日本の視聴者や読者に伝える専門職だ。赴任地の政治、経済、社会、文化などあらゆるジャンルの最新情報を収集し、記事や映像に編集して日本に送るため、語学力だけでなく幅広い専門知識と、記事としてまとめあげる文章力・構成力が必要となる。
英語力(TOEIC®):850点以上。
現地要人へのインタビュー、外国語報道の正しい理解、現地スタッフとのコミュニケーションなどで実用的な英語力と高度な専門知識が必要だ。
海外ニュース編集・リサーチャー
海外ニュース編集・リサーチャーは、世界中で起こっているできごとを日本の視聴者や読者に正確かつわかりやすく編集し伝えていく仕事だ。特派員から送られてきた情報や海外の報道を分析・加工し、日本で発信できるように整えるのが主な役割で、海外のニュース素材を日本の報道の形式に合わせて翻訳編集をしていく。英語を中心としたあらゆる言語をわかりやすい日本語にまとめるといった、高い文章力と構成力が求められる。
英語力(TOEIC®):850点〜900点以上。
専門的な英語の読解・速読能力が求められる。
出版翻訳者、翻訳コーディネーター
出版翻訳者、翻訳コーディネーターは、海外の知識や物語を日本の読者に届ける、いわば「言葉と文化の橋渡し役」とも言える仕事だ。出版翻訳者は小説、実用書、専門書といった海外の書籍や雑誌を、著者の意図が正確に伝わるように自然な日本語に翻訳していく。
一方コーディネーターは翻訳者の選定、スケジュール・予算管理といった、翻訳業務全体の進行を円滑にするマネジャーのような役割を担う。文学的な感性や専門知識と優れた日本語表現力が必要で、フリーランスとして活動する人も多い。
英語力(TOEIC®):800点以上。
出版翻訳者はネイティブに近い高度な語学力が必須。また翻訳コーディネーターも海外とのやり取りのため、ビジネスレベルの英語力が求められる。
●翻訳家について詳しく知る
翻訳家を目指せる学校を探す
映像翻訳者
映像翻訳は、映画、ドラマ、アニメ、ゲーム、動画といった海外の映像コンテンツに字幕や吹き替えの台本を作成する仕事だ。特に動画系SNSやネットテレビ番組などの普及により動画コンテンツ用字幕翻訳のニーズが増加。語学力はもちろん、映像の尺(時間)に合わせてセリフの長さを調整したり、文化的なジョークを日本で通じる表現に置き換えたりするセンスも求められる。
英語力(TOEIC®): 470点~500点以上。
日常会話レベルでOKだが、スラングや専門用語、文化的なニュアンスまで正確に理解し翻訳する力が求められる。
通訳者 (逐次通訳、同時通訳など)
逐次通訳は、話者が発言を区切るごとに内容を訳し伝え、商談や少人数の会議や記者会見などで使われる手法。また、同時通訳は話者の発言とほぼ同時に訳していく最も難易度の高い通訳形式だ。特に同時通訳は国際会議や大規模なフォーラムなどで使われることが多い。仕事をするうえでは高い通訳スキルと専門知識が評価され、国連連合公用語英語検定試験(特A級)や、通訳案内士(全国通訳案内士)〈国〉の資格がスキルの証明として有利に働く。
英語力(TOEIC®):900点後半。
英語、日本語の両方に関してネイティブ並みの運用能力と、専門分野の知識が必要となる。
平均年収目安:591万円 (通訳者/厚労省 job tagより)
●通訳について詳しく知る
通訳を目指せる学校を探す
「英語がわかる」ことと、「通訳ができる」ことは、別のこと
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実は通訳は、非常にハードルの高い仕事なんです。おおよその意味を伝えるなら誰にでもできるかもしれませんが、会話の中に入って専門用語を使い、手短に上手な通訳をするには、それ相当の訓練が必要になります。
例えばメジャーリーグ・ベースボールで、日本人選手のインタビューを通訳する人の英語を聞いて、「あっ、あのひとことを通訳しそびれた!」とわかったとしても、では、自分なら完璧に英訳できるの?と考えると難しいものですよね。「逐一を考える時間もないほど、ものすごいスピードで訳す」スキルで勝負するのがプロ通訳者です。通訳を目指したい人は、早い段階からの学習と専門トレーニングをおすすめします。(松崎先生)
そのほか専門職
高い専門性と英語を武器にグローバルなステージで活躍する仕事。
外交官
外交官は、日本と世界各国との関係を築き、日本の利益と国民を守る役割を担う国家公務員だ。赴任国の大使館や領事館で、政治、経済、社会の動向など、重要な情報を収集し日本政府に報告するほか、海外に住む日本人の安全を守る邦人保護や広報活動なども行う。外交官になるには国家公務員採用総合職試験や外務省専門職員採用試験などの難関試験に合格する必要がある。
英語力(TOEIC®):900点以上。
英語を中心にあらゆる言語の語学力が求められ、常に語学スキルをアップデートする必要もある。
平均年収目安:481.4万円 (外務公務員(外交官)/厚労省 job tagより)
国際税務コンサルタント
国際税務コンサルタントは、海外に進出している邦人企業や日本に拠点を置く外資系企業に対して、税制面からノウハウを提供する仕事だ。例えば、「進出ターゲット国の税法はどうなっているか」また「国際的な税制ルールはどうなっているか」など、法令的な観点で調査・情報提供し、国際取り引きに関する複雑な文書を作成していく。税務に関する高度な知識を求められる国際専門職だ。英語力(TOEIC®):700点以上。
海外のクライアントや現地法人、外国の税理士などと専門的な内容を正確にコミュニケーションするため、高いビジネスレベルの英語力が必須となる。
国際公認会計士
国際公認会計士は、国際的な会計基準や税務に関する専門知識をもつ公認会計士のことを指す。海外基準で作成した財務諸表が日本の法令に沿っているか精査し、その信頼性を保証する「国際監査」が主な業務となる。また、海外進出や合併・買収を行う企業に、国際的な会計・税務戦略のアドバイスやグローバル企業の不正を防ぐための仕組み作りを支援することもある。なお、国際監査業務は国際公認会計士の「専任業務」となり、公認会計士〈国〉または米国公認会計士(CPA)の資格がなければできない仕事だ。
英語力(TOEIC®):850点以上。
なお、「米国公認会計士(CPA)」試験は英語で行われ、きわめて高いビジネスレベルの英語力が必須だ。
「会計の専門性」×「英語力」で、ものすごい価値が生まれる
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私がベルギーに滞在していたころ、西ヨーロッパ全体で会計士の数が足りていないとのことで、会社の業務を受け持ってくれる会計士を探すのも難しく、みつかったとしてもあまりに高い費用を求められるという現象を目にしました。
これは今もほぼ変らない傾向にあると聞いています。
つまり、専門的技能と、語学力(ヨーロッパの多くの国は英語で大丈夫です!)を併せて身につければ、かけ算式にものすごい付加価値を生み出せる可能性があるのです。(松崎先生)
コミュニティ通訳者
コミュニティ通訳者は、日本で暮らす外国人が行政、医療、司法などの日本の社会サービスを安心して利用できるよう、言葉や文化の壁を解消する支援を行うサポーターだ。住民登録、税金、子育てなどの行政手続きや病院での通訳、警察での事情聴取や裁判所での通訳を通して当事者の権利を守っていく。
特定の資格は必要ないが、医療や行政、法律などの知識や通訳技術を学ぶことが重要だ。
英語力(TOEIC®):470点~500点以上。
日常英会話を通した実用的なコミュニケーション能力と、生活や専門分野に関する語彙力が求められる。
ファンドマネージャー
ファンドマネージャーは、個人顧客や機関投資家から預かったお金を、国内・海外の株式、債券などの金融商品に投資して利益を増やす、資産運用のプロだ。日本政府の金融緩和政策により市場が広がったことを背景に、「資金運用を専門家にまかせたい」というニーズが急増。このため世界の市場動向を理解し、運用戦略を立てられるファンドマネージャーは非常に求められるポジションとなっている。
英語力(TOEIC®):700点以上。
海外の投資家との交渉や、世界の最新経済レポートを読み解く必要があるため高い英語力が求められる。
平均年収目安:903.2万円 (ファンドマネージャー/厚労省 job tagより)
高収入がねらえる英語を使う仕事は?
■「士業」や「金融関連」の仕事士業とは公認会計士、税理士など、「〇〇士」の国家資格をもちつつ仕事をする人を指す。また、金融関連の専門職は高い知識が求められ、その職責の重さや希少性から高収入が期待できる。
■「IT関連」の仕事
ITテクノロジー業界でもAI関連、特に次世代のAGI(汎用人工知能)分野は、現在世界中の研究機関が実現に向けて開発を加速させており、今後も専門知識と語学力を生かして高収入がねらえる仕事だ。
■「フリーランス・成果報酬型」の仕事
通訳、翻訳、バイヤーなど、個人のスキルや案件の成功が直接報酬に結びつく仕事は、収入の上限がなく実力次第で高収入がねらえる。
高収入が期待できる英語を使う仕事
■通訳者(逐次通訳・同時通訳、ビジネス通訳など)きわめて高い専門性が求められるぶん、高額な日給であることが多い。特に同時通訳は難易度が高く、報酬が高くなる。
■国際公認会計士
日本と海外双方の資格と専門知識が必須で、グローバル企業の監査やコンサルティングといった高度な業務を担うため、高収入を実現できる。
■国際税務コンサルタント
企業の国際的な税務戦略にかかわる高度なコンサルティング業務で扱う金額も大きいため、高い報酬が設定されている。
■ファンドマネージャー
顧客の資産運用という責任ある仕事で運用成績が直接報酬につながるため、成功すれば高いインセンティブが得られる。
■海外特派員
報道機関の社員として駐在手当や危険地域手当などが加算され、給与水準が高くなる傾向がある。
■海外案件エンジニア
国際的なプロジェクトを技術と語学力の両面から牽引する役割であり、専門性・希少性が高いため高収入となる傾向に。
平均的な収入の英語を使う仕事
■ホテルスタッフ(コンシェルジュ)専門的なホスピタリティスキルと語学力が評価され、安定した社員としての収入が期待できる。
■ツアープランナー・ツアー添乗員
企画力や旅程管理能力が評価され、一般的な旅行会社の社員としての収入が期待できる。
■海外就職支援アドバイザー
人材コンサルティングのプロとして専門性と営業力により、安定収入が期待できる。
■貿易事務
専門的な文書作成や手続き知識が必要とされ、事務職のカテゴリーとしては高収入で安定した水準である。
■国際物流コーディネーター
輸送管理の専門知識と国際的な調整能力がより、安定した収入が期待できる。
■海外ニュース編集・リサーチャー
高い語学力と情報分析力が評価され、社員としての安定収入が期待できる。
実力、成果により収入が変動する英語を使う仕事
■通訳ガイド通訳ガイドはフリーランスが多く、案件の数や専門性、稼働時間によって収入が大きく変動する。
■出版翻訳者・映像翻訳者
翻訳の単価や、翻訳した書籍・映像作品のヒット具合(印税や契約料)に収入が左右される。
■バイヤー・マーチャンダイザー(MD)
企業の社員であっても、自身が買い付け・企画した商品の売上や利益が評価に直結し、ボーナスやインセンティブで収入が大きく変動しやすい。
■アプリ開発者
大手企業かスタートアップ企業か、外資系かといった勤務先、また自身の技術力・貢献度によって給与水準が大きく変動する傾向にある。
英語の仕事に向いている人は?
英語が好き、興味がある人
学習を継続でき、プロとして必要な高度な語学力を身につけやすいため、英語を使う仕事に向いている。相手の意図を汲むコミュニケーションが得意な人
特に通訳、交渉を含む仕事では、言葉の表面だけでなく相手の意図やニーズをつかむ力も求められる。読み、書きが得意。文章を書くのも好きな人
翻訳、貿易事務、海外ニュースリサーチなど、プロフェッショナルな英語の仕事の多くは読み書きのスキルが土台となる。日本も海外も、各国の文化・背景に興味がある人
相手との信頼関係を築き、スムーズに仕事を進める上で不可欠となる。「カッコ悪い自分を許せる人」も向いている!
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英語を使う仕事では、相当に慣れてくるまではうまく言葉を扱えず、赤面することが続くかもしれません。しかし、逆にどんな状況をも明るく乗り切れる人は、企業にとっても頼もしく感じられるはずです。多少の失敗にめげず、たとえカッコ悪くたって「No problem!」と、笑って次の学びに生かせる人は最強です!(松崎先生)
英語を使う仕事を選ぶポイントは?
ポイント1.求められるスキルを把握する
通訳や外交官のような高い会話・交渉能力が必要な仕事もあれば、翻訳や貿易事務のように高度な読解・文書作成能力が中心の仕事もある。希望する職種で最も重要とされるスキルを正確に把握し、伸ばす計画を立てよう。ポイント2.興味や得意分野と結びつける
IT、メディア、観光など、自分にとって興味や関心がある得意分野と英語を組み合わせることが大切。専門知識と語学力の両方をもてば、仕事のやりがいも高まっていくだろう。ポイント3.なぜその仕事がやりたいのか、明確にする
単に「英語を使いたいから」ではなく、「なぜその分野で」「英語を使って何を成し遂げたいのか」など、やりたい理由を明確にしよう。そのモチベーションこそが成長の種となっていく。英語を使って活躍している人が少ない仕事を選ぶのもアリ!
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活躍者が少ないポジションをお勧めするのは、つまりライバルとなる人が少なく、頭角を現しやすいためです。
例えば、日本企業の海外工場で、生産技術を担当する人たち(エンジニア)、購買を担当する人たち(バイヤー)には、外国語を得意とする人は少ないもの。ここで仕事と英語を一緒に覚えると、引っ張りだこになりやすいのです。(松崎先生)
英語を使う仕事にお勧めの進路5選
英語を使う仕事といっても、職種や活躍の場はさまざま。自分に合う仕事がよくわからないという人は、興味のある学問から将来の道を探ってみるのも一つの手だ。
さらに詳しく知りたい人は、「詳しく知る」ボタンから記事をチェックしたり、資料請求したりしてみよう。進路1.英語をきわめる「英語学科・英米語学科」
英語学科、英米語学科では、実践で使える英語能力を身につけていく。「読む・書く・聞く・話す」の4技能を総合的にビジネスで通用するレベルまでしっかりと鍛えあげ、TOEIC®高スコアの取得も目指す。アメリカ、イギリスをはじめとした英語圏の国々の文化や歴史についても学ぶことができる。
●語学(英語)について詳しく知る
語学(英語)を学べる学校を探す
進路2.「留学」を検討する
留学は、実践的な語学力と異文化理解力を短期間で習得できる機会だ。海外で学ぶことで、グローバルに求められる自立心や問題解決能力も養えるので、将来のキャリア選択肢を大きく広げる貴重な経験になるだろう。
進路3.「外国語学部・学科」で英語以外の言語を学ぶ
外国語学部では、アジア、ヨーロッパなどの各国の言語と文化・歴史などを学ぶ。中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語など、専攻外国語の習得を中心に、並行して英語の力も深めていく。また、それぞれの言語を使う国々の文化、社会、政治、歴史などについても学ぶ機会もある。
A.中国語、スペイン語。特にスペイン語は貿易上の書類などで使われることが多い。
Q.ガイドや接客サービス系の仕事で学んでおくとよい言語は?
A.仏語 独語、露語、韓国語 ポルトガル語のほかアジア圏の言語もお勧めだ。
語学(英語以外外国語)を目指せる学校を探す
アジアの言語にも注目!
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英語は日本人が学ぶ外国語として最もポピュラーなもので、上級者もたくさんいますから、その逆を選ぶのも一つの手です。例えばベトナム語。ベトナムから来日して、日本に滞在する人が増える一方、ベトナム語がわかる日本人は少ないですから、重宝されますよ。(松崎先生)
進路4.国際的な「人間力・文化教養」を磨く
■国際文化学国際文化学とは、歴史、文学、芸術などの観点で、世界の文化を比較する学問だ。
文化を共有する集団を民族、言語、国家、宗教、小集団や大衆などさまざまな側面で捉え、学際的・実証的に分析していく。国際的視点や比較文化的視点も重視される。
●国際文化学について詳しく知る
国際文化学を学べる学校を探す
■国際関係学
国際関係学とは、世界各国の関係を知り、国際社会の問題を研究する学問だ。
国際社会に存在するさまざまな問題解決に向けて、国家地域間の比較やその地域の政治、経済、文化などを、調査や現地研修などを通して分析研究していく。
●国際関係学について詳しく知る
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■外国文学
外国文学とは、海外の文学作品を読み、その国の文化や思想を学ぶ学問だ。
外国文学を読み、作家や作品の研究を通して、作品の背景となる歴史や文化、社会や人間そのものを研究していくので語学学習は必須となる。文学史、作家論のほか、言語や文化の研究も行っていく。
●外国文学について詳しく知る
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■教育学
教育学とは、よりよい教育とは何かをさまざまな角度から研究する学問だ。
講義や教育実習を通して、人間が育っていくプロセスのさまざまな問題を研究する。学校のほか、家庭や社会、産業など多方面から人間教育を考え、理論や目的、指導方法などを学んでいく。
●教育学について詳しく知る
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■コミュニケーション学
コミュニケーション学とは、人と人との関係性を、コミュニケーションという切り口で研究する学問だ。
現代社会のコミュニケ―ションをさまざまな角度から考え、異文化理解・国際交流・情報発信に欠かせない多用なコミュニケーション様式を研究する。
●コミュニケーション学について詳しく知る
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【国際学部・外国語学部】合格者の志望理由書を公開!NG例・プロの解説付き
【教育学部・児童教育学部】合格者の志望理由書を公開!NG例・プロの解説付き
【社会学部】合格者の志望理由書を公開!NG例・プロの解説付き
進路5.自分の「興味分野」を学び深める
■IT分野途上国支援ではITインフラ整備が多く、技術者の需要が高い。また、最先端のAI開発は現在アメリカ中心に進んでいるため技術文書や研究の最前線を理解するには英語とIT知識の両方が不可欠だ。
エンジニア、開発者といった技術職を目指す場合は理工学部、情報学部・情報科学部など、企画やコンサルタントなら経済・経営学部、社会情報学部などがおすすめだ。
■接客・サービス分野
観光客を日本に呼び込むインバウンド関連の仕事全般で英語は必須。ホテル、空港、店舗で働く時も、語学力を活かしつつおもてなしをすることで、お客さまの満足度が大きく高まる。
サービスやホスピタリティを極める専門学校のほか、大学・短大なら観光学部・国際観光学部などがおすすめだ。
■動画制作分野
動画コンテンツのニーズが急増しているが、文化的なニュアンスやユーモアの翻訳はAI自動翻訳が追いついていないのが実情だ。正しく翻訳する人間のスキルが強く求められている。
クリエイティブやエンタメ系専門学校のほか、大学・短大ならメディア学部・情報学部などを目指すのもおすすめだ。
■速記
特に正確な議事録作成が必要な国際会議などでは、専門用語や発言のニュアンスを記録することが必要となる。「速記技能検定」で速記士の認定を受けた人材が重宝される。
英語を深く学びながら、速記専門学校や養成講座で速記符号の学習と訓練を積み、資格取得を目指そう。
まとめ
英語を使う仕事において、語学力は強力なツールのひとつとなる。ただし一番大切なのは、英語を使いこなす「スキル」と相対する人への「コミュニケーション力」だ。これからの英語の学びを通して、人間力や英語以外の興味や関心も伸ばしていこう!<年収>
出典:令和4年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)、職業情報提供サイト job tag(厚生労働省)
<TOEIC®点数>
参考:「英語を使う仕事・職業まとめ12選」(Gariben式)
参考:「英語を活かせる仕事一覧|業界・職種別に解説」(ユニキャリ)
参考:「英語を使った仕事40選! レベル別に合う職種や未経験で就職するコツ」(サイト名:PORTキャリア)
最終確認日:2025年12月17日
【現文講師・小柴大輔直伝】志望理由書&小論文対策!外国語編
空港の仕事って何があるの?CAから航空管制官まで大公開!
公務員の仕事内容とは?職種から必要な資格まで徹底解説!
世界の子どもを助ける仕事がしたい!ユニセフで働くには?国際協力にかかわる仕事に就く方法
教師になるには?大学・学部選び、必要な資格と教員免許の取り方、教師を目指す進路を解説
取材・文/伊藤敬太郎(原文)、ミューズ・コミュニティー、中島典子(2025年12月更新) イラスト/梶浦ゆみこ デザイン/桜田もも
進路コンテンツ提供/ リクルート進学総研『キャリアガイダンス』












































