担任の先生、親、予備校の講師、先輩の中で一番頼れる人は?【オリラジ中田の参考書じゃなくオレに聞け!】

オリエンタルラジオ中田敦彦 参考書じゃなくオレに聞け!

受験生は勉強に集中しなくちゃいけないのはわかっている。けど、自然と恋することだってあるし、友達とケンカすることだってある。そんな受験中の「誰かに相談しにくい悩み」をアノ先輩が答えてくれる!

Question
イメージイラスト1 あっちゃんは受験生時代、頼りにしている人はいましたか? 私の周りには担任の先生、親、予備校の講師、センパイなどがいますが、正直誰のアドバイスが正しいのかよくわかりません。最も信頼できる人は誰なんでしょうか? (everydayさん・男・高校3年生)

Answer

周りではなく、自分を信じよう!

オリエンタルラジオ中田敦彦さん

人の意見は“良いとこ取り”すべし

イメージイラスト2
塾講師、学校の先生、先輩、親などに対し、“あの人が言うことに間違いはない”というスタンスでアドバイスに耳を傾けるのは危険。判断を人に委ねると後で恐ろしい結果を招くことも…

これは良い質問! オレもお笑いの養成所に通っていたとき、似たような経験をたくさんしたよ。5人の講師の前でネタを見せるんだけど、まあ、その人たちが好き放題言ってくるわけ。「わかりやすいけどパンチがない」とか「女ウケを狙い過ぎじゃないか?」とかね。そうかと思えば、「そんなん女の子は笑わへんで!」みたいな声も飛んできたりして、もう、どうしたらいいんだよっていう…。

キミはこの場合、どうするかな? もしかして全部聞く? それは完全にアウト! そういう人間はボロボロになってお笑いを辞めていくんだ。何が面白いのかわからなくなっちゃうんだよ。

オレはそんなのゴメンだから、「自分の眼鏡にかなった意見だけ採用しよう」という上から目線を突き通していた。そうやって人の意見を“良いとこ取り”して出来たのがデビュー時によくやっていた「武勇伝」。あのネタが生まれたのは講師がさまざまなアドバイスをくれたおかげだし、オレが情報を取捨選択できた結果でもあるんだ。

やっぱり自分のことを一番真剣に考えているのって、周りじゃなくて自分じゃん。一番真剣な人間が情報を正しく取捨選択すれば、いい結果が生まれる。キミも自分なりの判断基準を持つべきだよ。

常に自分自身で決断しよう

オリラジ中田さんインタビュー
「不安なことを誰かに相談することは間違っていません。ただ、その意見を常に自分の考えと戦わせることが大事なんです」と中田さん。人の意見を鵜呑みにしやすい人は要注意

何を相談しても他人は好き勝手言うんだから、すべてを真に受ける必要はない。ただ、人に相談することが無駄かというと、そんなこともない。むしろ、個人的にはいろんな人に意見を聞いた方がいいと思う。

スタジオジブリの鈴木敏夫さんというプロデューサー、知ってる? ジブリ作品というと宮崎駿監督がすべてを決めているような気がするけど、実際は作品テーマの決定や声優の選定、プロモーション方法の検討まで、かなりの割合で鈴木プロデューサーが手がけているんだって。

彼はポスター1枚を作るのにも、ジブリのバイトや喫茶店のお客さんにまで声をかけて数百人の意見を集めるらしい。ただし、多数決は絶対にしない。A案とB案があって、たとえA案に半数以上の票が集まっても、自分が「Bがいい!」と思ったら、必ずそちらに決めるんだって。周りの意見は重要な判断材料にするけれど、意思決定は他人に委ねないんだ。ジブリがヒット作品を生み出し続ける背景には、こうしたプロデューサーのブレない姿勢があるんだよね。

キミも今、たくさんの人から意見を聞く機会があると思う。どの意見が参考になるかはキミの価値観次第。ただし、大切なのは自分で納得して自分自身で決断を下すこと。これを徹底すればキミの悩みは消えるはずだ!

まとめ

人の意見をたくさん聞くのはOK。 ただし最終的な決断は自分で下すこと!