五街道のスタート地点! ビジネス街として栄える東京都日本橋【現在はどうなっているの?】

日本史の教科書によく出てくる地名。現在ではどんなスポットになっているのか気になりませんか。今の様子を知れば、さらに理解が深まるかも! 当時と現在の様子やおすすめポイントをご紹介します。

東京のど真ん中・ビジネス街として栄える日本橋。オフィスビルが立ち並ぶなかに、江戸の情緒を残した老舗のお店も数多く存在します。歴史と最先端のビジネス街が織り交ざった地といえるかもしれません。

今回は東京日本橋についてご紹介します。

今回のスポット

住所:東京都中央区日本橋
人口:約4万5000人(2016年8月)

江戸は水路の街

江戸時代、江戸は陸路と水路の発展に力を注がれた城下町として発展していきました。

各地方へと通じる「五街道」という陸路のスタート地点となったのが日本橋です。「日本橋」という初代の木造の橋が架けられたのは1603年のことでした。

日本橋には日本全国から多くの人が集まり、活気があふれていました。その証拠に、江戸時代には日本橋を題材にした浮世絵が無数に描かれています。

火事で何度も焼け落ちたことも……

しかし、現在の日本橋になるまでトラブルや苦難も発生していました。「火事と喧嘩は江戸の花」という言葉があるほど、火事が頻発していました。

そのため、「明暦の大火」を始めとする火事で日本橋は何度も焼け落ちています。現在の橋は1911年に架けられ、1999年に国の重要文化財に指定されました。

日本橋が架かる日本橋川は、実は立派な一級河川。船着場があり、日本橋のクルーズでは東京の絶景を堪能できます。

周辺には「コレド日本橋」といった最新のショッピングビルや、和食・洋食を含む代々続く各種老舗、世界一のホテルとして名高い「マンダリンオリエンタル 東京」なども。訪れる人を飽きさせない見所がいっぱいあります。

ビジネスの最先端と江戸の情緒を同時に感じられる街……こんな特殊なエリアは日本橋を除いてほかにありません。現在は地域と企業が一体となり、「残しながら、蘇らせながら、創っていく」というコンセプトを掲げて、さらなる活性化に向けて取り組んでいるようです。

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