プロ顔負け!? 学生発フリーペーパーがおもしろい!
いま、大学生が制作・発行するフリーペーパーが増えている。同じ大学内、あるいは複数の大学の仲間が集まって企画立案から取材、執筆、デザインまで行い、プロ顔負けの洗練された仕上がりのものが数多い。
これらのほとんどは大学生を読者対象としているが、大学進学を考えている高校生にもオススメ。大学のパンフレットにはないような、生々しい大学生の姿を垣間見ることもできるのだ。
いくつかの例を紹介しよう。
■学生フリーペーパーの全国大会、優勝!京大生向け『Chot★Better』
2005年に創刊された、京都大学の学生サークルが制作する京大生向け情報マガジン。「あなたの学生生活をチョットお得にするおもしろ情報誌」がコンセプト。
年4回発行。2012年秋号では、経験者には直接聞きにくい「留年」をテーマに特集。留年に陥る学生生活のパターンや、留年生のホンネトークなど、さまざまな角度から「留年」を紹介。
本号は、学生フリーペーパーの全国大会である「Student Freepaper Forum2012」でグランプリを受賞した力作だ。
京都大学内の各教育施設内、学食、周辺の飲食店、娯楽施設などに設置。詳細情報やバックナンバーはchotbetter.netでみることができる。
■何かに挑戦中の名古屋の大学生に出会える『DON』
「名古屋の学生に挑戦するきっかけを」をコンセプトに2012年に創刊。現在、名古屋大学、名古屋市立大学、中京大学、椙山女学園大学、金城学院大学、名古屋学芸大学の学生が制作している。
誌名の『DON』とは“Do or not(やるかやらないか)”。一歩を踏み出せずにいる学生が多いなか、名古屋の学生に“Do or not”の精神のもと、机の上の勉強だけではなく外(学外活動)に目を向けて行動の選択肢の幅を広げてもらうことがねらい。年2回発行し、何かに挑戦している大学生のインタビューを中心に掲載している。
名古屋の各大学(名古屋大学、名古屋市立大学、南山大学、中京大学、名城大学など)でのて手配りが主で、一部の大学では生協やコンビニなどの店頭に設置。詳細情報はブログにて公開している。
■東大女子の心の闇を暴く!? 東大女子のための『biscUiT(ビスケット)』
東大女子を中心とした学生による、東大女子がアクティブになる(=新しい活動にチャレンジする)ためのフリーペーパー。
本誌は2010年の創刊以来、勉強やスポーツなどに活躍する現役生や、子育てと仕事を両立する卒業生のインタビュー記事など、キラキラ輝くロールモデルを中心に紹介してきた。
しかし、最新号のvol.5では路線変更し、「東大女子の心の闇」を特集。プライドが高いゆえの悩み、東大女子というレッテルへの息苦しさなど、生身の東大女子の声が掲載されている。「ロールモデルの押しつけではなく、共感して次の具体的なアクションを考えるきっかけにしたい」と、biscUiT代表の野田侑里さん(東京大学文学部3年)。
年2回発行。東京大学内での手配りおよび建物内の掲示板やカフェの店頭に設置されている。活動の様子やトピックスはWebサイトやツイッター(@UT_biscuit)で情報提供されている。
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高校生が大学生活をイメージするのにも役立つフリーペーパー。オープンキャンパスなどで大学に足を運んだ際、探してみてはいかがだろうか。
●リクナビ進学「オープンキャンパスに行こう!」コーナー