\100%の実力が出せる/受験前日・当日の ❝神スケジュール&10カ条の心得❞
いよいよ入試本番。
受験日が近づいてくると、今まで勉強してきた実力をちゃんと発揮できるか、不安になるよね。
特に気になるのは、受験前日と当日のスケジュール。
頑張りすぎて空回りしたり、緊張しすぎて眠れなかったり、受験前日と当日の過ごし方が合否にかかわることも?!
そこで、カンザキメソッド代表で多くの受験生の指導経験をもつ神﨑史彦先生に、受験前日・当日の神スケジュールと心得をアドバイスしてもらったよ。
さらに、実際に大学の一般入試を受験した先輩たちの失敗談や成功例も聞いてみたので、参考にしてね。
株式会社カンザキメソッド 代表取締役。
総合型・学校推薦型選抜専門塾・カンザキメソッドの運営をはじめ、私立高校内の推薦入試対策講座講師、大学・高校などでの小論文・キャリアデザインスキルについての講義・講演など、教育現場の第一線で活躍中。
『ゼロから1カ月で受かる 大学入試 小論文のルールブック』(KADOKAWA)、『小論文の完全ネタ本』(文英堂)など、これまで刊行した参考書は20冊。指導した学生は10万人以上。
目次
はじめに
やりすぎは禁物?! 先輩たちの受験前日・当日の失敗談
受験前日は、はりきったり、逆に不安で落ちつかず、深夜まで勉強して寝不足になったり、余計なことまでやってしまって自信喪失してしまうことも。
受験前日と当日、先輩たちがやってしまって失敗だったことを聞いてみたよ。
「受験前日になって、急にいろいろなことが不安になり、やみくもに何種類もの参考書を手に取ってみたけど、多くの情報があふれすぎて頭に入ってこなかった。一つのものにしぼって勉強したほうが集中できて効率よかったと思う」(女子・東京)
「受験前日に、今までやっていなかった範囲の問題を解いたことで、気持ちがあせり、不安が大きくなってしまった」(女子・滋賀)
「とにかくたくさんの問題を解いておこうと準備したら、解くだけになってしまい、答え合わせもできないまま試験に挑むことになった」(女子・愛知)
「新しい英単語を覚えようとして、結果として以前に覚えていた分も曖昧になってしまった」(女子・兵庫)
「前日に勉強しすぎて、疲れをひきずったまま試験を受けようとしたが、試験時間中に眠くなってしまい、第1志望の大学の入試なのに寝てしまった」(男子・埼玉)
「試験に集中しようと思い、試験が始まるまで一所懸命に勉強していたのだが、それが余計な緊張につながってしまい、自分の得意科目であった一時限目の社会で本来の実力を発揮することができなかった」(男子・鳥取)
「まわりの人の勉強に関する話に耳を傾けすぎて、自分の知らない内容を聞いてあせり、勉強時間を無駄にしてしまった」(女子・兵庫)
「参考書を持って行ったが、あまり使っていないものだったので、余計に不安が募った。まわりの人の参考書を見ると、書き込みやライン引きがびっしりしているものもあってあせった」(女子・京都)
「会場へ行く電車内で英単語の勉強をしていたが、難易度の高い例文や専門的な単語の意味が完全に覚えられておらず、余計に緊張してしまった。また、そのせいで他の勉強に身が入らなかったので、失敗だと感じた」(女子・愛知)
実力は「伸ばす」のでなく「発揮する」もの
受験前日になっても、最後の追い込みで、さらに新しい知識をつめ込もうとしたり、ストイックに頑張ってしまう人もいるけど、先輩たちの話を聞いてみると、やりすぎて失敗している人も多いみたい。
受験前日や当日の朝は、実力を少しでも伸ばそうとするのではなく、今まで頑張って身につけてきたことをしっかり発揮するための総仕上げをしよう。
「受験前日に、今まで一度もやったことがない新しい参考書や問題集に手をつけるのはNG!
ギリギリまで1つでも多くの英単語を暗記しようとする人もいますが、そのときに新しく覚えた英単語が試験に出る確率は低いと思うので、過去問を解き直すなど、今までやってきたことの復習をしましょう。
受験前日は、学ぶというよりは、今までこんなに頑張ってきたんだから自信をもっていいんだ、ということを確認する時間なんです。
今まで勉強してきた参考書やノートを見直して、新たなことを覚えるよりも、今まで歩んできた道筋を確認しておくことが大事です」
受験前日編
では、受験前日はどんな風に過ごしたらいいだろう?
本番で100%実力を発揮できる自分になるための、タイムスケジュールと心得を紹介するよ。
これが受験前日の神スケジュールだ!
※こちらは神﨑先生への取材をもとに、スタサプ編集部が作成したモデルスケジュールです。自分の生活ペース、状況に合わせて活用してください。
心得1:受験前日の朝は当日のリハーサルだと思え
「受験前日の朝は、受験当日と同じタイミングで起きるリハーサルをするとよいので、例えば試験開始が9時なら、6時くらいに起床。
試験当日は緊張しているから早く起きられると過信している人もいますが、受験勉強をしていると夜型の生活になりがちで、いきなり本番当日だけ早起きしようとしても無理があります。
生活リズムを朝型に変えることが必要なので、少なくとも前日から早く起きる練習をしておきましょう。」
「普段よりも1時間ほど早く、6時に起きた。受験の1週間前から早起きの習慣をつけるようにしていた」(女子・山梨)
「普段より少し早い6時に起きた。最終確認の勉強をする時間を有効に使うため」(女子・新潟)
「いつもどおり6時半に起きた。いつもと違う生活リズムにして体調を崩したり、ストレスをためたりしないようにするため」(男子・石川)
心得2:試験開始時間から逆算して朝食をとるべし
「朝食の2~3時間後から頭が働き始めるので、まず脳を起こすために、できるだけ早めに朝食をとりましょう。
試験開始が9時なら、6時~7時に朝食をとるのがベスト。
健康的に腹八分目で、バランスの良いメニューがいいですね。胃がもたれたり、お腹をこわすようなものは避けましょう」
心得3:1日のうち最も頭が働く午前中を有効に使え
「1日の中で最も頭が働く時間帯が午前中なので、午前中に集中して今までの総整理をしましょう。
とはいえ、受験前日の午前中の2~3時間では、できることも限られてくるので、今まで学んできた参考書やノートを見直したり、過去問を解いたり、勉強してきたことの復習をします。
くれぐれも、新しい参考書や一度もやったことがない問題集には手をつけないように。
試験の時間割に合わせて、1時間やったら10分休憩すると、本番のリハーサルにもなりますよ。
受験前日は落ちつかないと思いますが、お茶を飲みながら復習するくらいのゆとりをもてるといいですね」
「普段からノートにいろいろまとめていたので、その総復習をしました。頭の中を整理できたと同時に今までの受験生活をふり返ることで、入試への気持ちが前向きになりました」(男子・京都)
「単語や熟語、公式や定理など、基本的なことの確認に徹した。余計な知識をつめ込まなかったので、受験前日も当日も、あわてたり、緊張したりしなかった」(男子・愛知)
「いつもの参考書をひととおり見て自信をつけた。その参考書の汚れ具合から、自分はこんなに勉強したんだと感じた」(男子・石川)
「今まで解いた過去問を見直して、どういう風に解いたかを考えながら復習していた。新たな問題にはもうあまり手をつけないで復習に専念した。新しいことを頭に入れても、もう意味がないと思ったから」(女子・福岡)
「今までに間違えた問題の復習をしたら、チェックしたところが当日の試験に出た。知識の定着ができ、頭を整理することができたのがよかった」(女子・兵庫)
心得4:モチベーションが維持できる勉強をすべし
「午後は2~3時間程度、過去問の確認をしましょう。
過去問を見ながら、それまでに分析してきた内容を思い出し、こういう問題が出たよね、という確認をしていきます。
実際に過去問を解いてみてもいいし、問題と解答を照合するだけでもいいので、最終調整のつもりで取り組みましょう。
午前中から試験の時間割に合わせて過去問を解き、午後に参考書やノートの確認をする、というパターンでもいいと思います。
前日は、落ちたらどうしよう、ダメかもしれない、と不安になることもありますが、まだいける、自分はできるんだと思って、絶対にあきらめないことが大事。
そのためにも、新しいことには手をつけず、今まで頑張って勉強してきたことをふりかえることで、気持ちを奮い立たせていきましょう!」
「過去問を解いて、これ出てきたなとか、これ覚えたなとか、やったことが出てきて、今までの勉強が間違ってないことに気づいて自信になった」(女子・大阪)
「数学の勉強方法として、今まで解いた問題の解答・解説をまとめたノートを見返して、解き方のパターンを確認した。要点を確認することで、どんな問題が来ても大丈夫だと気持ちが落ち着いた」(女子・大阪)
「先生方からいただいたメッセージやアドバイスを見直すことによって、自分が間違えやすい部分を改めて認識することができた。当日の試験でも、その部分のミスに注意して解くことができた」(女子・北海道)
「教科書の要点を見直して挑むと、見やすく、頭に入りやすかったため、公式や形式に当てはめる問題には良かったように思う。自分が慣れ親しんだもので復習するのが、効率の良い方法だと感じた」(女子・山梨)
「絶対に覚えておきたい事項をノートにまとめた。当日の朝食や会場までの移動中に、サッと見返すことができたので、かなり有効であった。また、どこが問題を解くうえでポイントになるのか、再度見直すきっかけにもなった。1枚にまとめるのは大変だったが、自信につながった」(女子・静岡)
心得5:受験当日の準備は気持ちに余裕があるときにせよ
「午後に2~3時間くらい勉強した後、夕食までの時間は、引き続き勉強をしてもいいし、好きな本を読んだり、音楽を聴いたり、リラックスできるよう自由に過ごしましょう。
受験の直前になればなるほど緊張するので、気持ちに余裕があるときに、受験当日の準備をしておくと忘れ物がなくなります。当日の朝になってから慌てて準備するのはNG!
まず一番大事な受験票があるか確認して、持ち物を全部そろえてバッグに入れてみたり、会場までの電車の時間や最寄り駅からの道順なども必ずチェック」
「受験当日の行動を、朝から夜までシミュレーションし、忘れ物がないように確認した」(女子・静岡)
「忘れ物があってはいけないため、チェックリストを作り、2回くらいチェックしました。さらにダブルチェックとして、親にも確認してもらいました」(男子・神奈川)
「前日の夕食前と寝る前の2回、時間を空けて確認することで、忘れ物がないかチェックできた。夕食前の時間なら、まだ買い物にも行けると思った」(女子・栃木)
心得6:食事は縁起担ぎではなく身体第一に選べ
「受験前日に、縁起担ぎでトンカツやステーキを食べたり、気合いを入れるためにガッツリと焼肉を食べに行く人もいますが、受験当日に胃がもたれてしまう危険があるので、前日は避けたほうがいいと思います。
お寿司などの生モノも注意。
お腹をこわす可能性のあるものは避けて、胃にやさしく、栄養バランスのよい食事を、腹八分目で済ませるのが理想です。
ごちそうは、受験当日の夕食か、合格発表後の楽しみにとっておきましょう」
「特別なものは食べず、普段どおりのメニューであった。変に受験を意識することがなくて、かえって良かったと思う」(男子・京都)
「母にカツ丼を提案したが、揚げ物は胃にあまり良くないと言われ、本番で緊張して体調不良を起こさないよう、胃にやさしい寄せ鍋を家族で食べた。家族で食事をすることで安心感を得たとともに、身体が温まって寝つきが良くなったので、母に感謝した。受験当日も、胃が痛くなるようなことはなかった」(女子・北海道)
「私が好きなチキントマト煮をリクエストして、母が作ってくれた。元気が出た」(女子・東京)
「宿泊したホテルの近くの小さな定食屋で、詳しい内容は忘れたが、定食を食べた。おいしくて元気が出たし、そのお店の店員さんに頑張ってね、と言ってもらい、やる気が出た」(男子・東京)
「気合いを入れるために、夕食をたくさん食べて寝たら、試験当日にお腹が痛くなった」(女子・東京)
心得7:受験前夜は眠れなくても横になるべし
「7時間くらい睡眠時間を取れるとよいと思われるので、翌朝6時に起きるなら23時に寝ましょう。
21時くらいにお風呂に入り、ゆっくりと浴槽につかって身体を温め、そのまま就寝するといいですね。
夕食後の時間は、持ち物の確認をしたり、好きなことをして過ごせばいいのですが、ゲームをしたり、スマホをさわるのは、おすすめできません。
落ちつかないからといって、ゲームをしたり、動画を見たり、友達とSNSで話していると止まらなくなってしまうので、グッとガマンしましょう。
緊張して眠れない人は、夕食の前後に散歩をしたり、軽く運動して、身体を疲れさせるという方法もあります。
散歩やジョギングは気分転換にもなりますよ。
眠れないから明日はダメだ、などと悲観的にならないこと。
なかなか寝つけなくても、横になって、目をつむり、大学生になった自分を想像したり、楽しいことを考えましょう。」
「24時ごろに就寝。その際、目にあてる温かい蒸気のアイマスクをして、目の疲れをとり、気持ちを落ちつかせました」(女子・東京)
「22時に就寝。寝る前に、大好きなホット豆乳を飲んで、リラックスした。また、勉強をしていて眠くなったので、そこで区切りをつけて、そのまま寝ることにした。本当に眠いと思ったタイミングで寝たので、すぐに寝つけた」(女子・静岡)
「なるべく試験のことを考えないようにして寝た。安らぐ音楽や自然音を流しながら部屋を暗くしたら、自然と寝られた」(女子・東京)
「22時半に寝たけど、緊張からかなかなか寝つけずに最終的に寝たのは深夜0時だった。寝ることができた一因は、リフレッシュに行った軽いジョギングではないかと思う」(男子・鳥取)
「カフェインの多いエナジードリンクを飲用したため、朝が早いのにもかかわらず、なかなか寝つけなかった」(女子・兵庫)
受験当日編
いよいよ受験当日、どんなタイムスケジュールで過ごせばいいのか、具体的に紹介するよ。
これが受験当日の神スケジュールだ!
※こちらは神﨑先生への取材をもとに、スタサプ編集部が作成したモデルスケジュールです。自分の生活ペース、状況に合わせて活用してください。
心得8:トイレの時間を考えて朝食をとるべし
「受験前日でも言いましたが、朝食の2~3時間後に頭が働き始めるので、試験開始の2~3時間前に朝食をとれるよう、起床時間を考えましょう。
受験会場で便意をもよおすのは避けたいので、朝、自宅や宿泊先のホテルで必ずトイレを済ませておくべき。
食事をした後、15~20分後に腸が動くため、朝食をとってすぐに出かけることにならないよう、トイレの時間も考慮して、朝食をとること。
宿泊先のホテルで朝食をとる予定の人は、予約時に朝食の時間を確認して、出かける時間から逆算して間に合うか、調べておくと安心です」
「目覚まし時計を何個もかけて、分刻みで設定。最初で起きるようインパクトのある音楽をサウンドにした」(女子・山形)
「ホテルのモーニングコールと、家族にもモーニングコールしてもらいました」(男子・京都)
「携帯電話のタイマーをセットして、ベッドから届かないところに置いた」(男子・京都)
「寒さでふとんから出たくないという気持ちになったり、二度寝をしないよう、起床時間に合わせて部屋が暖まるように暖房器具をタイマー設定した」(女子・東京)
「母親が作ったお味噌汁とご飯と鮭の塩焼きと副菜。いつもどおりの朝ごはんで、温かいものを食べて落ちつくことができた」(女子・東京)
「いつもはあまり朝食を食べないが、朝食を食べないと力がつかないとのことで、パンを食べた。また、ヨーグルトなど、健康に良い食品も食べた」(女子・兵庫)
「ホテルの和朝食バイキング。胃もたれしなさそうで、おかずも豊富な和朝食が食べられるホテルを選んだ」(女子・愛媛)
「あまり食べすぎて試験中にトイレへ行きたくなったら嫌なので、いつもより気持ち少なめにした。お腹が空いたときのために、軽く食べられるパンを持っていった」(女子・大阪)
心得9:気持ちも時間も余裕をもって行動せよ
「受験当日の朝、持ち物を準備するなんて論外。朝起きて、顔を洗って、着替えて、いつもどおりのルーティンを守ると、平常心が保てます。
とにかく、ゆとりをもって動いて、試験開始の20~30分くらい前までに教室へ入るのがベストです。
入室時間は大学によって異なる場合もあるので、予め確認しておきましょう。
電車が遅延したり、駅からの道で迷ったり、多少のトラブルがあっても間に合うよう、早めに行動すれば、平常心で試験にのぞめますよ。
もし時間が余りそうなら、近所の神社へ寄っていくとか、試験会場の近くのカフェでリラックスするとか、緊張をほぐす行動をしてみるのもよいと思います。」
「試験開始の30分前に着いた。試験が始まるまでは、好きな音楽を聴いたり、まわりの様子を見たりしていた」(男子・愛知)
「試験開始30分前につき、気持ちを落ちつかせるために、普段から好んで飲んでいる甘いお茶を飲んでいた」(女子・東京)
「会場には試験開始の30分前には着いていた。同じ会場で試験を受ける友達と励まし合い、緊張をやわらげた。また、なるべく試験直前にトイレに行くようにした。やはり試験当日の朝のトイレはかなり並ぶので、いつも使っている単語帳を持って並んで待つなど工夫した」(女子・北海道)
「受験会場を下見しなかったので、駅からの道に迷い、通常10分のところを30分かかってしまった」(男子・東京)
「大学までの道のりは把握していたが、敷地内を把握していなかったため、大学の中で迷うことになった。大学側も案内を出してくれてはいるが、自分で事前に調べておいたほうが良かった」(男子・大阪)
心得10:とにかく自分を信じて失敗しても切り換えよ
「試験の開始前や休み時間は、今まで勉強してきた参考書やノートを見て、気持ちを落ちつかせましょう。
暗記モノを1つでも覚えるというよりは、今までの勉強をふりかえってみることが大事です。
ボロボロになった参考書やビッシリ書き込んだノートなど、一所懸命に勉強を頑張ってきた証になるものを持って行って、自分はこれだけやってきたからできるんだと暗示にかける。自分を信じて、実力を発揮させましょう。
例えば、1時限目が思ったようにできなかったとしても、終わったことについてはふれず、次で挽回する気持ちで前を向くこと。
ダメだと思った瞬間に負けてしまうから。まだ攻められる、まだいける、気持ちを切らさず、あきらめず、気持ちを盛り上げて、頑張ってください。」
「うつ伏せになって頭をリセットし、次の試験に備えてリラックスさせるようにしていました。そうすることでかなり落ちつけたので良かったと思います」(女子・愛知)
「過去に勉強してきたノートを見る。お菓子を食べる。今までこれだけ勉強してきたということが見れると自信になった。また、お菓子を食べることで試験中にお腹が鳴ることを気にせずに済んだ」(女子・埼玉)
「試験の休み時間は、重要事項をまとめたノートを見直した。直前に見直した問題と類似した問題が試験に出たのでよかった。また、イヤホンをつけてまわりの音を遮断した。友人の「解けた、解けなかった」という言葉に惑わされないようにした」(女子・静岡)
「会場の外に出て散歩して音楽を聴くと、余計なことを考えなくて済んだため、気分転換になり、次の科目に集中できた」(女子・神奈川)
合格を勝ち取った先輩からのメッセージ
最後に、これから受験に臨むみんなへ、先輩からの応援メッセージを紹介するよ。
「自分にできると言い聞かせることが大切だと思いました。受験は他人より良い成績を取るのがもちろん大事ですが、何よりも自分の心と向き合わないと、うまくいかないものです」(女子・兵庫)
「体調を崩したり、大きなストレスを感じないように過ごすのが良いと思う。これまで自分がしてきた準備を信じて、試験に臨むことができれば、いつも通りの実力を発揮できるはず」(男子・石川)
「できる限り、いつもどおりのことをした方がいいと思います。珍しいことをやろうとすると、当日になってあわてたり忘れたりします。また、事前の準備はしっかりとやっておくと気持ち的にも安心します」(女子・愛知)
「緊張するのは当たり前だし、不安になるのもあたり前なので、ネガティブな考えだけは口に出さないようにすることは大切だと思います。前日と当日こそ、いつも通りの生活を心がけて、早く寝ることで、より自分の力を発揮できると思います」(女子・石川)
「試験前日・当日は、とにかく今までやってきた自分を信じて、最後までやり切る!後悔は試験後にする。それまでミスは考えない。とにかく早く寝て、体調を万全に!」(女子・新潟)
「自分を追い込まない。自分用のまとめノートは作っておくべき。同じ状況の友人と話して、プレッシャーにならない程度にお互いを高め合う」(女子・宮城)
受験前日や当日は、誰だって緊張しちゃうし、不安になるし、ついつい頑張りすぎることもあるよね。
でも、ここまできたら、ジタバタしたってしょうがない。今まで勉強を頑張ってきたキミなら、自分を信じて、実力を発揮できることだけを考えよう。
無理して睡眠不足になったり、体調を崩したり、緊張しすぎて、いつもならできるはずの問題まで解けなくなってしまったらもったいないよね。
気持ちに余裕をもって過ごして、本番で全力を尽くそう!
取材・文/やまだみちこ 監修/神﨑史彦 デザイン/ロンディーネ 構成/寺崎彩乃(本誌)
※本調査は2020年11月にスタサプ編集部にて、全国の大学生200人を対象にアンケートを実施
新型コロナウイルス感染症やインフルエンザにかかったらどうする?大学入試トラブル対処法!
共通テスト当日に雪が降ったらどうする?大学入試トラブル対処法!
共通テストの失敗をばん回!現役合格をかなえる「追い出願校」の選び方