“かわいすぎるジュノンボーイ”井手上漠が答える!「自分らしさ」を大切にする方法
昨年11月に行われたボーイズオーディション「第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」ファイナリストで、“DDセルフプロデュース賞”を受賞した、高校生2年生の井手上漠くん。
中性的で魅力的なルックスに、コンテストの審査員・藤田ニコルさんや先輩ジュノンボーイも「かわいすぎる!」と絶賛!
そんな井手上くんに、自身の生い立ちや「自分らしさを貫く方法」などを直撃!
“自分らしさ”を閉じ込めた小学校時代
美容やメイクが好きで“ジェンダーレス男子”と呼ばれることも多い井手上くん。もともと、小さいころはどんな子どもだったの?
髪の毛も、肩につくくらいの長さが落ち着くし、放課後も男の子と一緒にサッカーをするより、女の子と一緒にお人形遊びをするほうが楽しくて。
美容やメイクといった自分磨きも、小学校高学年のころに興味をもち始めましたね」
昔から、女の子が好きなものに惹かれる子だったという井手上くん。
小学校中学年までは、それを特別なことだと意識せずに過ごしたという。
※「女の子が好むもの」に魅力を感じることが多かったそう
それで、小学5年生のころから『男なのに、どうして女子と一緒にいるの?』とか『気持ち悪い』みたいな批判を受けるようになったんです。
当時は、いきなり受けたその言葉に大きなショックを受けました。
その日から、クラスメイトから変な目で見られているように感じて…。それがつらくて、『なるべく周りの男子に合わせよう。
そうすれば批判はなくなるはず!』と思って、髪をバッサリ切ってスポーツ刈りにしたんです。
女友達のことも避けるようになりました。
でも、ちょうど自分磨きを始めたころだったので、髪が短い自分を鏡で見たときは泣いてしまいましたね」
自分が好きなことを心の中に閉じ込めて周りに合わせるという決断は、想像しただけでも心が痛い…。
※周りに合わせるために“自分らしさ”を打ち消した小学校時代
そして小学校を卒業するころには、“自分らしくない自分”も、おさまらない批判も嫌で、どんどん消極的な子になっていったという。
どんどんおとなしい性格になって、教室の端っこにいるようになりました」
「自分の気持ち」は言葉にしないと伝わらない!
“自分らしさ”を押し殺し、日に日に自信を失ってしまった井手上くん。そんなとき、自分を変える大きなきっかけが!
※中学に入って、“自分らしさ”を取り戻すある出来事が!
そこで、『漠が髪を切るって言ったときは、漠がそうしたくて決めたことだと思っていたけど、本当は嫌だったんだね。
気づかなくてごめんね』『お母さんは今の無理をしている漠より、楽しそうにしている漠を見るほうが幸せ』って言ってくれたんです。
私からは、つらい気持ちを打ち明けられなかったけど、母は気づいてたみたいで。
そう言われたことで、すごく気が楽になったんです。『お母さんが幸せになるなら、周りに何を言われても別にいいや』『お母さんを幸せにしたい!』って思うようになりました。
それからは、髪を自分が好きな長さまで伸ばして、“自分らしい”と思う元の状態に戻しました」
お母さんのひとことがきっかけになり、「なりたい自分になることは間違っていないんだ」と思えたという。
※“自分らしさ”を取り戻すきっかけは母の言葉だったという
さらに、“自分らしさ”を取り戻した井手上くんに大きなできごとが!
そのときの国語の先生は私をいつもかわいがってくれていて、悩んでいた時期も、先生だけには誰にも言えない悩みを話していました。
だから、中学3年生のときの弁論文の課題は、先生に手紙を書く気持ちで『私が今まで経験してきたこと』や『今、自信をもてていること』を書いたんです。
そうしたら、先生が『これ、大会で読んでみない?』と提案してくれたんですよ。
でも、代表者を決めるときには、まず自分の学校の全校生徒の前で弁論文を読まないといけなくて…。
誰にも言ってこなかった悩みを打ち明けるのは怖いし、中学校には、小学校のころから私にいろいろ言ってきた同級生もいたので、最初は必死に断っていました(笑)」
そんなとき、井手上くんの背中を押したのは、ここでも母のひとことだったという。
※弁論大会への参加には葛藤があったそう
私にとって、母の言葉は絶対的に信じられるものなので、それを信じて弁論大会に出ることを決めました」
そして、勇気を出して参加した弁論大会では、全国で2位という結果に!
女友達だけじゃなく、普段はいいことを言われたことがなかった男の子にも、『すごいな』『優勝おめでとう!』と褒められたりして…。
私が住んでいる島は人口が少ないので、学校外の人も声をかけてくれました。
みんなが祝福してくれるたびに、『私は間違っていなかったんだ。素直な気持ちを伝えてよかった』と思いました」
※弁論大会に出たことで、周りの人も“自分らしさ”を認めてくれるように!
このときの経験から、「自分の気持ちは、言葉にしないと伝わらない」ということを学んだという。
『説明してもわかってもらえない』と逃げていたら、いつまでも伝わらないって今は思います」
「得意だ」「楽しい」と思えることをやり続けよう!
家族や先生の後押しもあって、勇気を出して“自分らしさ”を守り抜いた井手上くん。でも、高校生の中には「そもそも、自分らしさってなんだろう?」と悩んでいる人も多いはず。
※井手上くんが思う“自分らしさ”とは?
だから、自分が満足できる生活を送れていれば、それはもう“自分らしさ”だと思います。
まずは、自分が『得意だ』と感じることや『触れていると楽しい』と思えることをみつけて、それをやり続けることが“自分らしさ”につながるのかなって。
あと、誰もが自分らしく生活するために大切なのが、『みんながみんな違う』という考え方をもつこと。
自分と違う人と出会ったとき、『こういう人もいるんだ』『新しいタイプの人と出会えた!』って興味をもって楽しんでほしいです!
例えば、木の絵を描くときに、葉っぱを緑じゃなくてオレンジで塗る人もいるかもしれない。
でも、それってすごくおもしろいですよね。そんなふうに、“違い”を気軽に受け入れられたら、誰もが楽しく過ごせると思います。
私は、母から『人は嫌われる生き物で、好かれているだけの人なんていない』と言われたことがあって、その言葉を聞いて『誰かひとりでも味方になってくれる人がいればいいんだ』と気づくことができました。
批判は誰だって受けたくないものですけど、自分が好きなことを理解してくれる人がひとりでもいれば、その人のために頑張れると思います」
※人それぞれの“自分らしさ”を受け入れることが大切!
大好きな美容やメイクの知識を生かして、将来はモデル活動をはじめ、いろいろなことに挑戦していきたいという井手上くん。
みんなも周りの目を気にせず、好きなことに正直になって、“自分らしさ”を大切にしてみよう!
井手上くんのQ&A!
Q.あこがれの人は?
Q.好きなタイプは?
Q.好きな食べ物は?
Q.好きな色は?
Q.好きなキャラクターは?
Q.今、ハマっていることは?
Q.メイクの時間は?
(撮影/武田敏将)
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