“かわいすぎるジュノンボーイ”井手上漠が答える!「自分らしさ」を大切にする方法

昨年11月に行われたボーイズオーディション「第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」ファイナリストで、“DDセルフプロデュース賞”を受賞した、高校生2年生の井手上漠くん。
 
中性的で魅力的なルックスに、コンテストの審査員・藤田ニコルさんや先輩ジュノンボーイも「かわいすぎる!」と絶賛!
 
そんな井手上くんに、自身の生い立ちや「自分らしさを貫く方法」などを直撃!


 

 

【プロフィール】 井手上 漠(いでがみ・ばく) 2003年1月20日生まれ。 島根県・隠岐島出身。 2017年、中学3年生のときに弁論大会「第39回少年の主張全国大会」で文部科学大臣賞を受賞。 2018年、「第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でDDセルフプロデュース賞を受賞。 公式Twitter:https://twitter.com/i_baku2020

 

“自分らしさ”を閉じ込めた小学校時代


 
美容やメイクが好きで“ジェンダーレス男子”と呼ばれることも多い井手上くん。もともと、小さいころはどんな子どもだったの?

 

「私は昔から、仮面ライダーよりプリキュアが好きで、男の子が好むものより女の子が好むものに魅力を感じる子でした。
 
髪の毛も、肩につくくらいの長さが落ち着くし、放課後も男の子と一緒にサッカーをするより、女の子と一緒にお人形遊びをするほうが楽しくて。
 
美容やメイクといった自分磨きも、小学校高学年のころに興味をもち始めましたね」

昔から、女の子が好きなものに惹かれる子だったという井手上くん。
 
小学校中学年までは、それを特別なことだと意識せずに過ごしたという。

 

※「女の子が好むもの」に魅力を感じることが多かったそう

「でも、思春期が近づくにつれて、クラスメイトの中でも男女を意識する子が出てくるじゃないですか。
 
それで、小学5年生のころから『男なのに、どうして女子と一緒にいるの?』とか『気持ち悪い』みたいな批判を受けるようになったんです。
 
当時は、いきなり受けたその言葉に大きなショックを受けました。
 
その日から、クラスメイトから変な目で見られているように感じて…。それがつらくて、『なるべく周りの男子に合わせよう。
 
そうすれば批判はなくなるはず!』と思って、髪をバッサリ切ってスポーツ刈りにしたんです。
 
女友達のことも避けるようになりました。
 
でも、ちょうど自分磨きを始めたころだったので、髪が短い自分を鏡で見たときは泣いてしまいましたね」

自分が好きなことを心の中に閉じ込めて周りに合わせるという決断は、想像しただけでも心が痛い…。
 
 

※周りに合わせるために“自分らしさ”を打ち消した小学校時代

「髪型だけでなく、仕草やしゃべり方も男らしくなるように努力しました。でも、自分では変えたつもりでも、もともと女性的だから完全には抜けきらなくて。逆に『気持ち悪い』という声は増えてしまったんです」

そして小学校を卒業するころには、“自分らしくない自分”も、おさまらない批判も嫌で、どんどん消極的な子になっていったという。

「小学校中学年までは、にぎやかなタイプだったと思うんですけど、髪を切って自信がない姿になったことで、自分の行動にも自信がなくなってしまって…。
 
どんどんおとなしい性格になって、教室の端っこにいるようになりました」

「自分の気持ち」は言葉にしないと伝わらない!


 
“自分らしさ”を押し殺し、日に日に自信を失ってしまった井手上くん。そんなとき、自分を変える大きなきっかけが!
 
 

※中学に入って、“自分らしさ”を取り戻すある出来事が!

「『つらいな』と思いながら過ごしていた中学1年生のある日、家で母に『話がある』と呼び出されたんです。
 
そこで、『漠が髪を切るって言ったときは、漠がそうしたくて決めたことだと思っていたけど、本当は嫌だったんだね。
 
気づかなくてごめんね』『お母さんは今の無理をしている漠より、楽しそうにしている漠を見るほうが幸せ』って言ってくれたんです。
 
私からは、つらい気持ちを打ち明けられなかったけど、母は気づいてたみたいで。
 
そう言われたことで、すごく気が楽になったんです。『お母さんが幸せになるなら、周りに何を言われても別にいいや』『お母さんを幸せにしたい!』って思うようになりました。
 
それからは、髪を自分が好きな長さまで伸ばして、“自分らしい”と思う元の状態に戻しました」

お母さんのひとことがきっかけになり、「なりたい自分になることは間違っていないんだ」と思えたという。

「それからは、もう何を言われてもくじけなくなりました。ここが私の人生の分岐点だったと思います」

※“自分らしさ”を取り戻すきっかけは母の言葉だったという


 
さらに、“自分らしさ”を取り戻した井手上くんに大きなできごとが!

「私が通っていた中学校は、夏休みに弁論文を書く課題があって。全校生徒が書いた弁論文を国語の先生が読んで、選ばれた代表者が『少年の主張』という弁論大会に出場する決まりがあったんです。
 
そのときの国語の先生は私をいつもかわいがってくれていて、悩んでいた時期も、先生だけには誰にも言えない悩みを話していました。
 
だから、中学3年生のときの弁論文の課題は、先生に手紙を書く気持ちで『私が今まで経験してきたこと』や『今、自信をもてていること』を書いたんです。
 
そうしたら、先生が『これ、大会で読んでみない?』と提案してくれたんですよ。
 
でも、代表者を決めるときには、まず自分の学校の全校生徒の前で弁論文を読まないといけなくて…。
 
誰にも言ってこなかった悩みを打ち明けるのは怖いし、中学校には、小学校のころから私にいろいろ言ってきた同級生もいたので、最初は必死に断っていました(笑)」

そんなとき、井手上くんの背中を押したのは、ここでも母のひとことだったという。
 
 

※弁論大会への参加には葛藤があったそう

「母に相談すると、『先生が言ってることは間違いじゃないと思う』『ここで勇気を振り絞れば、たぶん、もっといい人生が待ってる』と言ってくれたんです。
 
私にとって、母の言葉は絶対的に信じられるものなので、それを信じて弁論大会に出ることを決めました」

そして、勇気を出して参加した弁論大会では、全国で2位という結果に!

「最初に全校生徒の前でスピーチして、次は隠岐島の中での大会、県大会…と進んでいくうちに、だんだんと周りの人たちの見る目が変わっていくのを感じました。
 
女友達だけじゃなく、普段はいいことを言われたことがなかった男の子にも、『すごいな』『優勝おめでとう!』と褒められたりして…。
 
私が住んでいる島は人口が少ないので、学校外の人も声をかけてくれました。
 
みんなが祝福してくれるたびに、『私は間違っていなかったんだ。素直な気持ちを伝えてよかった』と思いました」

※弁論大会に出たことで、周りの人も“自分らしさ”を認めてくれるように!


 
このときの経験から、「自分の気持ちは、言葉にしないと伝わらない」ということを学んだという。

「髪を切ったあのころ、自分がちゃんと気持ちを言葉にして伝えていたら、きっと周りの反応も違ったと思うんです。
 
『説明してもわかってもらえない』と逃げていたら、いつまでも伝わらないって今は思います」

「得意だ」「楽しい」と思えることをやり続けよう!


 
家族や先生の後押しもあって、勇気を出して“自分らしさ”を守り抜いた井手上くん。でも、高校生の中には「そもそも、自分らしさってなんだろう?」と悩んでいる人も多いはず。
 
 

※井手上くんが思う“自分らしさ”とは?

「『自分には“自分らしさ”がない』『個性がない』と思う人も多いかもしれないですけど、人はそれぞれみんな違うし、もともと個性的だと思うんです。
 
だから、自分が満足できる生活を送れていれば、それはもう“自分らしさ”だと思います。
 
まずは、自分が『得意だ』と感じることや『触れていると楽しい』と思えることをみつけて、それをやり続けることが“自分らしさ”につながるのかなって。
 
あと、誰もが自分らしく生活するために大切なのが、『みんながみんな違う』という考え方をもつこと。
 
自分と違う人と出会ったとき、『こういう人もいるんだ』『新しいタイプの人と出会えた!』って興味をもって楽しんでほしいです! 
 
例えば、木の絵を描くときに、葉っぱを緑じゃなくてオレンジで塗る人もいるかもしれない。
 
でも、それってすごくおもしろいですよね。そんなふうに、“違い”を気軽に受け入れられたら、誰もが楽しく過ごせると思います。
 
私は、母から『人は嫌われる生き物で、好かれているだけの人なんていない』と言われたことがあって、その言葉を聞いて『誰かひとりでも味方になってくれる人がいればいいんだ』と気づくことができました。
 
批判は誰だって受けたくないものですけど、自分が好きなことを理解してくれる人がひとりでもいれば、その人のために頑張れると思います」

※人それぞれの“自分らしさ”を受け入れることが大切!


 
大好きな美容やメイクの知識を生かして、将来はモデル活動をはじめ、いろいろなことに挑戦していきたいという井手上くん。
 
みんなも周りの目を気にせず、好きなことに正直になって、“自分らしさ”を大切にしてみよう!
 

 

井手上くんのQ&A!


 
Q.あこがれの人は?

「女性はローラさん、滝沢カレンさん、渡辺直美さん、水原希子さん、石原さとみさん。男性は菅田将暉さん、坂口健太郎さん。いっぱいいます!」

Q.好きなタイプは?

「さり気ないやさしさがある人! 例えば、荷物が多くて両手がふさがっているときに、『大丈夫?』ってドアを開けてくれたりするとキュンとします」

Q.好きな食べ物は?

「もちもちした食べ物。コンビニで売ってる『クリームたい焼きカスタード』のもちもち感が大好きなんですけど、隠岐島にはコンビニがないので、東京に来たときに買い溜めて帰ってます(笑)」

Q.好きな色は?

「白、ベージュ、グレー、深緑が好きです」

Q.好きなキャラクターは?

「ドラえもん! いくつになっても楽しめるし、発想がおもしろくて好きです」

Q.今、ハマっていることは?

「やっぱりずっと美容が好きです。ファンデーションは塗っていなくて、日焼け止めだけなので、基礎化粧にこだわってます」

Q.メイクの時間は?

「メイクするのは目元と口元、眉毛くらいなので、5分くらいでパパッと終えちゃいます」


 
(撮影/武田敏将)
 
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