12月12日は漢字の日。“今年の漢字”はいい感じ?
12月12日は漢字の日。日本漢字能力検定協会が1995年に制定した記念日で、由来は「いい(1)じ(2)いち(1)じ(2)」(いい字1字)という語呂合わせだ。当日は、毎年全国から募集する「今年を表現する漢字」が、京都の清水寺で発表される。
そこで今回は、日本漢字能力検定協会のサイトから、過去に発表された「今年の漢字」をいくつかピックアップしてご紹介。漢字をとおして、その年の世相を“感じて”みよう!
●2007年「偽」
食肉や野菜の産地偽装、加工食品の原材料偽造、大手菓子メーカーやファストフード店の賞味期限改ざんなど身近な食品に次々と偽りが発覚したことが大きな要因になった。
●2008年「変」
良くも悪くも変化の多かった一年。日本では首相が交代し、世界的には金融情勢が大きく変動した。地球温暖化の深刻化や、地震やゲリラ豪雨などの天変地異も話題に。
●2009年「新」
政権交代で新内閣が発足し、裁判員制度やエコポイント、エコカー減税といった新制度も始まった。イチロー選手やボルト選手の新記録など、スポーツ界も盛り上がりを見せた。
●2010年「暑」
記録的な猛暑日が続き、熱中症にかかる人が続出。しかし、はやぶさは大気圏突入時の猛烈な「暑さ」に耐えて無事に帰還し、日本に未来への希望を届けてくれたという意味も。
●2011年「絆」
東日本大震災や台風による大雨被害が発生。大規模な災害の経験から家族や仲間など身近でかけがえのない人との「絆」をあらためて知る。人と人との小さなつながりは、地域や社会などのコミュニティーだけでなく、国境を越えた地球規模の人間同士の「絆」へ。
などなど、選ばれる漢字はたった一文字だけに、そのインパクトは絶大だ。
ちなみに漢字辞典ネットによると、今年の漢字予想は、「領」や「国」など外交問題を連想させるようなもの。本日の発表が的中するか、その辺りも気になるところである。
願わくばすばらしい意味をもつ一文字ばかりでありますように。