訓練生としての初フライトは繁忙期の7月末の羽田‐沖縄便。大きなプレッシャーを抱えて臨みましたが、お客さまの「ありがとう」や笑顔に励まされ、とても気が楽になったのを覚えています。独り立ちした今は国内線に乗務し、日本の空を飛び回っています。これまでに同じフライトはひとつもありません。ご搭乗されるお客さまも、一緒に働く乗務員も、便ごとに異なります。だから毎日が新鮮で、新しい気付きにあふれています。またこの仕事では、初めて組む乗務員とのチームワークが重要です。大学時代にグループワークを多く経験していたことで、培ったコミュニケーション能力が、今の私の自信につながっています。
今でも懐かしく思い出すのは、座り心地のよいイエローソファ。会話は全て「English Only」という学内施設・ELIラウンジにある、大きなソファです。学生時代は少しでも時間ができるとここへ足を運び、先生や留学生、同級生とたくさんの会話を英語で愉しみました。こうして日常的に英語にふれられる環境があったからこそ、私の英語運用能力はさらに磨かれたのではないでしょうか。神田外語大学は、語学が好きな人にとってはベストの環境が整っていると思います。同級生も一緒に切磋琢磨できる仲間が集まっているので、人間力、そしてコミュニケーション能力を存分に高められるはず。社会に出たときに役立つ力を磨ける場所と、実感しています。
JALの訓練には、茶道を学ぶ、日系航空会社ならではの授業があります。ここで日本人としての「おもてなしの心」を学びます。私は働く上で、家族や友人、先生、同僚、そしてお客さまへの「感謝の気持ち」を忘れないことを常に心掛けています。そしてこの感謝の気持ちこそ、最終的には「おもてなしの心」に通じると考えています。目標は、大学で磨いた英語運用能力がより発揮できる国際線の乗務員になることです。そして外国籍の乗務員たちともしっかりと連携を取りながら、世界のみなさまに日本のすばらしい文化を「おもてなしの精神」とともにご紹介する。そのような客室乗務員をめざし、一歩一歩しっかりと、経験を積んでいきたいです。
日本航空株式会社/外国語学部 英米語学科/2013年3月卒/かねてより好きな英語をさらに実践的に学ぼうと、神田外語大学に入学した玉野さん。在学中は大学の留学生と1対1でペアを組み、一緒にイベントなどに参加する交流プログラムを活用。留学生の友人を積極的に作ったという。また、大学2年生の後期には認定留学制度を利用してオーストラリアの語学学校へ半年間留学した。現地英語「オージーイングリッシュ」にふれる機会もあったと振り返る。「神田外語大学では、プレゼンテーション能力や表現力を磨ける授業が豊富です。ここで身に付けた力は、社会人になっても大いに役立つのではないでしょうか」。玉野さんは、可憐な笑顔とともに語った。