人口約375万人を擁する日本最大級の自治体である横浜市で、交通安全推進業務を担当しています。市民に交通安全について関心を持っていただくため、各季のキャンペーンや、幼児から高齢者までの世代別の交通安全教室などを企画、運営しています。私の担当業務では、幅広い世代の方に、交通安全のルールやマナーを知っていただく機会をどのように増やしていくかが課題ですが、コロナ禍で対面による事業の実施が中止となり、交通安全の啓発の機会が減少するなか、SNSを活用した企画を新たに開始し、反響がありました。これからも地域の課題解決に対し、前向きに工夫して挑戦する姿勢を大切に取り組んでいきたいです。
学生時代は、跡見でしか経験できないことに全力で挑戦したいという想いで過ごしていました。文化人類学の視点から観光や文化を研究する塩月亮子教授のゼミでは、さまざまな地域でのフィールドワークを経験。物事を観察・分析する力やコミュニケーション能力が身につきました。また、副会長を務めていた「ニューツーリズム研究会」の活動にも力を入れてきました。学科で学んだ観光の知識を生かし、実際の観光PR活動やツアー・イベントの企画などにも数多く挑戦。魅力的な企画をどう作るか、学生同士で話し合い、ときには顧問の先生のダメ出しをいただき鍛えられながら活動を重ねました。現在の仕事でも、ここで培った企画力が役立っています。
公務員の道を選んだのは、大学時代のインターンシップ参加がきっかけです。2年次に参加した福島県会津若松市役所でのインターンシップでは、東日本大震災の影響で減少した観光客を増やすために、修学旅行生向けの観光プランを考案。現地へ足を運び、地域の魅力を伝えるべく試行錯誤しながら自治体の方と一緒に取り組むことで、自治体の仕事にも観光やイベントの企画に携わる業務があると知り、またそれが復興へつながることを学び、視野が広がったことを覚えています。3年次には埼玉県所沢市役所のインターンシップにも参加。この経験を通して、地域のことを考えて働く公務員への憧れと、めざしたいという気持ちが強くなりました。
横浜市役所勤務/マネジメント学部観光マネジメント学科(2015年4月より観光コミュニティ学部観光デザイン学科に改組)/2017年卒/2017年に横浜市役所に入庁。都筑区福祉保健センター生活支援課を経て、2020年より道路局総務部交通安全・自転車政策課に所属。交通安全キャンペーンを通じた広報・啓発や交通安全教室の実施など、交通ルール・マナーの啓発に取り組んでいる。「観光と言っても旅行・ホテル業界、航空業界などさまざまな分野があります。跡見でゼミやサークル、インターンシップなどの経験を積み重ねることで、きっと将来やりたい仕事が明確になるはず。皆さんもチャレンジ精神を大切に学生時代を過ごしてください」