私が勤務している東濃中部医療センター東濃厚生病院は、東濃エリアの中核病院です。病棟では看護師が2人1組で業務にあたる「パートナーシップナーシングシステム方式」を取っているので、患者さんの状態の変化や不安なことなどがあってもパートナーになった看護師同士でフォローしあいながら対処していくことができます。そのため、パートナーはもちろんスタッフや他職種スタッフとも常にコミュニケーションをとることを心がけています。看護師として安心安全な看護を提供する責任は重いものがありますが、患者さんから「本当にありがとう」という言葉をいただいたり明るい笑顔を見ることができると、もっと頑張ろうと元気が出ます。
中京学院大学の看護学部に進学したのは、看護師と保健師の2つの国家資格をめざせたからです。在学中は、授業の予習復習を習慣にして、毎日少しずつ学習を進めました。テスト前や国家試験の前には同級生とわからないところを教えあいながら、朝早くから夜遅くまで学校で勉強したことを思い出します。看護師になるという同じ目標をもった仲間がいて、お互いに励ましあってきたから頑張ることができたのかもしれません。学生時代に学んだことは、すべて実践で活きることばかりですが、特に2年次の専門科目である「フィジカルアセスメント」の授業で得た知識や技術は、患者さんの状態観察やアセスメントをする際にとても役に立っています。
将来の仕事を選ぶ際は、自分のやりたいこと、向いていることは何かを考え、具体的にイメージすることが大切だと思います。看護師をめざす人は、病院が企画している高校生向けの「ふれあい看護体験」などに積極的に参加することをお勧めします。実際に間近で看護師の仕事ぶりを見て自分でも体験することで、看護師という職業に対して具体的なイメージを持つことができるようになります。そうすれば、看護学部に進学してから「イメージと違った」ということも少なくなると思います。また、さまざまな病院の体験会に参加すると病院によって働き方や職場の雰囲気に違いがあることなども知ることができ、就職先を選ぶ際の参考にもなりますよ。
東濃中部医療センター東濃厚生病院 勤務/看護学部看護学科 卒/2017年卒/山本さんが看護師を志したのは中学生のとき。小学生から中学生にかけて何度か入院をした経験があり、そのとき笑顔で働く看護師さんを見て「私も看護師として働きたい」と思ったのがきっかけだった。その後、中京学院大学看護学部を卒業し、看護師と保健師の国家資格を取得。学生時代に実習に行き、職場の雰囲気が良かった東濃中部医療センター東濃厚生病院に就職した。同病院には中京学院大学の卒業生が大勢働いていて、困ったことや分からないことなどが相談しやすい環境だという。「今後は中堅看護師として、新人指導や後輩育成に積極的に関わっていきたい」と抱負を語った。