現在の勤務先ではスーシェフパティシエとして生菓子と焼き菓子、イートインのカフェメニューの製造や商品開発を行っています。店舗でのお菓子作りは毎日同じ作業ですが、手作りなので日によってクオリティも変わってきます。仕込みから仕上げまで1人でこなすわけではないので、チームが一丸となって「どの作業も手を抜かない」という気持ちを心がけています。パティシエとして12年目になりますが、まだまだ作ったことのないお菓子もありますし、仕事の中で未熟さやレベルアップを実感することもあり、日々勉強ですね。自分が作ったケーキがお客様の手に渡り、喜ばれる瞬間が見られることがこの仕事の大きなモチベーションになっています。
光塩学園の魅力は充実した設備。座学をしっかりと学びつつ、現場に近い環境で多くの実習を重ねることで、卒業後に経験をそのまま活かせることができました。在学中はお菓子の本場であるフランスへの研修旅行も経験。日本と違ってパティスリーが街に溶け込んでいて、人々が日常的に訪れる身近な場所であることに魅力を感じました。そのとき感じたフランスの雰囲気に憧れを抱き、卒業後にはフランス修行を実現させました。また、お菓子作りの知識や技術だけでなく、社会人として必要な基本的な意識を学べたのも学生時代です。たとえば挨拶や身だしなみなど、できて当たり前のことが自然に身に付いたことも、社会に出てから大いに役立ちましたね。
中学時代からケーキ作りが好きで家族に食べてもらっていたので、自分の作ったお菓子で多くの人を幸せにしたいと思いパティシエを目指しました。現在もその気持ちは変わっていないので、将来的に独立して自分の店を持ちたいというよりも、自分のお菓子をお客様に楽しんでもらえる環境にいられるならカタチにこだわりはありません。今の職場でもいろいろと任せてもらえるポジションにいるので、まずはここで、さらに多くの人を喜ばせるケーキを作っていきたいです。また業務とは別に、飴細工などの工芸作品やガトーの味覚とデザインを競うコンクールへの参加など、自身のスキルアップや商品開発に繋がるような挑戦もどんどん続けていきたいです。
ICHIE FLOWER&SWEETS 勤務/製菓技術専攻科 卒/2011年卒/登別市出身/「職人になってほしい」という両親の願いから付けられた名前の通り、幼い頃からデザインや料理などのものづくりに興味を持っていた。専門学校卒業後は、フランスと札幌のパティスリーに勤務。店舗の仕事以外にも積極的にコンクールに参加している。多くの受賞経験があり、直近では「2022年ジャパンケーキショー東京」でのグラン・ガトー部門で日本一に。同コンクールのアメ細工部門でも銅賞を受賞するなど快進撃を見せている。現在も次のコンクールに向け準備中。休日は好きなケーキ屋さんに足を運び情報収集も欠かさない。