フリーランスのイラストレーターとして楽しく仕事をしています。SNSにイラストを載せて、それを見てくださった方からの依頼が多いです。主にSNSを通じた仕事ですが、こだわって描いた細かい部分を褒めてくれたり、お礼や感謝などのコメントをいただけたり、そういった反応は本当に嬉しいですね。描くのが好きで、起きている時間のほとんどを費やしているわけで、それを評価されるとモチベーションも一層高まります。いま、VTuberのイベントで配るグッズのイラストや、日記のコミカライズなども手掛けていますが、今後は自分でストーリーも考えてエッセイマンガを描きたいと思っています。それが出版されて本屋さんに並ぶのが夢です。
絵を描くことは子どもの頃から好きでした。小学生の時になりたかったのは、絵の仕事として真っ先に思い浮かんだマンガ家でした。中学に入り、イラストレーターという仕事があることを知り、志すように。普通の都立高校に進学しましたが、単位制だったので美術や素描などの授業ばかり取っていましたね。多くの同級生が大学進学を目指す中、私はイラストが学べる専門学校へ。何校かオープンキャンパスに行きましたが、施設設備の新しさ、仕事につながる学びができそうなこと、校内に貼り出されているイラストが自分のテイストに合っていると感じたことなどが決め手になり、TCA(東京コミュニケーションアート専門学校)を選びました。
自信を持って言えるのは、TCAで学んで良かったということ。独学では難しいスキルが身につけられ、興味が広がったり、業界とつながりができたり。例えばヌードクロッキーなどは、人間を描く基礎が確実に身につきましたね。デザイン系のソフトもマスターできるし、興味がなかったサイト構築は、授業を通じて好きになりました。自分のテイストではないタッチも身につきました。編集者の方々が見てくださる「金の卵展」という展覧会は、直接仕事に結びつくことも。私も「金の卵展」でマンガの編集者から声を掛けていただき、現在の仕事につながっています。卒業してすぐにフリーランスとして活動できたのもTCAのおかげだと感謝しています。
フリーランス/マンガ・イラストワールド コミックイラスト専攻/2022年3月卒/東京都出身。子どもの頃から絵が好き。小学生の時、修学旅行のしおりの表紙の絵を描き、それから「絵を描く仕事をしたい」と思うように。当時はマンガ家を夢見ていた。中学でイラストレーターの存在を知り志す。高校ではSNSで趣味のイラストを投稿するように。TCAでは、絵の基礎からデジタル技法まで意欲的に学び、企業からの課題に応える「企業プロジェクト」では店頭で売られるカードのイラストにも挑戦。卒業後はフリーランスのイラストレーターとして活躍し、TCAで講師としても指導を行っている。