私の働いている施設は少人数のユニット型なので、利用者様一人ひとりにかける時間が多く、とてもアットホームな環境です。介護福祉士は、利用者様が最後まで自分らしく生きるためのサポートをする、誇りが持てる仕事だと思っています。高齢者と関わる仕事なので、その日その日で体調や気分も違うから、イレギュラーな仕事が多く発生します。でも、それを上手に乗り越える力がこの仕事では大切とされています。セオリー通りにはいかないけど、基本ができていないと応用もできない。素人がすぐにできる仕事ではありません。利用者様の大切な1日を万全にサポートする。それが私のモットーであり、やりがいでもあります。
両親が福祉関係の仕事をしていて、施設のイベントなどに参加していたのがこの仕事を知ったきっかけです。そのイベントでは、おじいちゃんやおばあちゃんがイキイキとしていて、みんなが笑顔になれる場所でした。介護福祉士になると両親に言ったときは反対されました。大変な仕事だから自分には務まらないのではないかと思ったみたいです。でも、両親が誇りをもって仕事をしている姿やお年寄りの笑顔が忘れられず、その想いをぶつけたら理解してくれました。母の母校でもある東京福祉保育専門学校のオープンキャンパスに参加したら、聞いていた通り、先生と学生の距離が近く、なんでも相談できる良い学校だと確信。その日に入学を決めていました。
東京福祉保育専門学校の授業は、先生から一方的に教わるいわゆる受け身の授業ではありません。先生も学生も意見を交わし、考え、話し合うという授業。今の仕事はその場で考え、判断することが多いので、学生時代の授業が生きているという瞬間は沢山ありますね。また、実技授業では同じことを何度も反復して練習していました。その時は少し面倒でしたが、今はやっておいて良かったと、とても感謝しています。授業だけでなく先生方の面倒見も本当に良いんです。困る前にいつも声をかけてくれるので、学生生活で不安なことは一切ありませんでした。
特別養護老人ホーム サンライズ大泉勤務/介護福祉士学科/2017年3月卒/福祉関係の仕事をしている両親を持つ下浅さん。世間では福祉の仕事が3Kと言われていることを知ったときは驚いたという。何不自由なく育ててもらい、生活は安定していたし、何よりも両親も誇りを持って仕事していた。自分も福祉業界に飛び込んだが、待遇もよく、利用者様と笑顔の絶えない環境で働けることに感謝しているという。今は世間のイメージを払拭して介護福祉士の仕事をもっと世間に知ってもらいたいと考えていて「そのためなら母校のお手伝いなど積極的にさせてもらいます!」と自分の仕事にとても誇りを持っている様子だった。