眼科クリニックに勤務し、視力検査や眼底検査、コンタクトレンズ処方のサポートなどを行っています。視能訓練士が行う各種検査は、診察に欠かせない重要なデータだけに、正確さが欠かせません。またそれと同時に患者様にリラックスして検査を受けていただけるよう、細やかな気づかいも必要。目が不自由な患者様も来院されるので、事前に患者様情報を確認してご案内をしています。距離が近い分、先生に言いづらいことを話してくださることもあり、それが患者様の症状を把握するヒントになることもあるんです。まだ入職して1年目なので未熟な点も多々ありますが、いつまでも初心を忘れることなく、皆に信頼される人材として成長したいです。
進路に悩んでいた高校2年のある日、学校で視覚障害を持つ方の講演会がありました。それまで目のことにはさほど関心がなかったのですが、その方のお話や明るく元気なキャラクターがとても印象に残り、目の病気や障がいを持つ方の助けになりたいと思うようになったんです。将来の仕事としても「目」に関わることができたらいいなと調べていくうちに興味を持ったのが視能訓練士。早く社会に出て仕事がしたかったので、大学は考えず専門学校を選択しました。絞り込んだ学校の中から日本医歯薬専門学校を選んだのは、見学時の雰囲気がとてもよかったからです。アットホームで先生と生徒の距離が近いので、ここなら安心して学べると思いました。
海外研修でデンマークに行ったことが一番の思い出です。病院や眼鏡屋さんなどを見学し、とても良い経験になりました。医療体制が日本とは異なるため、デンマークのシステムを今の仕事に役立てるというわけにはいきませんが、海外に行った経験から外国人の方々と接する際のハードルがグンと下がったような気がします。私が勤務しているクリニックには外国人の患者様も多く来院されますが、片言の英語とジェスチャーで何とかコミュニケーションをとれているのも、海外研修のおかげだと思うんです。また、学生時代に学んだことはすべて現場で活かせるものばかり。「習ったことはこういう意味だったんだ」と、毎日が気づきの連続です。
玉城眼科 勤務/視能訓練士学科I部/2021年卒/長野県出身。就職活動中は、大病院よりも患者様との距離が近い個人クリニックを志望し、江戸川区にある玉城眼科に入職。「見学に行ったとき、スタッフのあたたかさに感激。地域密着の眼科で、赤ちゃんから100歳を超えたお年寄りも来院されるんですよ。視能訓練士は直接治療に関わる仕事ではないけれど、先生と患者様をつなぐ重要な役割を担っています。また、眼鏡などの度数調節で少しでも楽に見えるようになった患者様の笑顔を見ると、本当に嬉しい。想像していた以上にやりがいが大きな仕事です」(関さん)。